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バナナマン日村、主演作でゾンビを怪演「不細工な若手芸人がたくさん出てくれれば、続編も夢じゃないかも(笑)」


新選組×バナナマン日村勇紀×ゾンビの異色コラボレーションで贈る映画『新選組オブ・ザ・デッド』が、大ヒット公開中だ。日村演じる屑山下衆太郎(くずやまげすたろう)は架空の新選組隊士で、アメリカから来たゾンビに噛まれ、日本初の“サムライゾンビ”に転生してしまい……。オーストラリアで行われたワールドプレミアを大爆笑の渦に巻き込み、その人気の波は舞台化にまで発展するほどの盛り上がりを見せている。そんな本作で、主人公を怪演した日村勇紀にインタビュー!

――時代劇にゾンビなど楽しい要素が満載の一作ですが、オファーを受けた時の心境は?
「台本をいただいて、『すぐやります』と(笑)。俳優として場数をこなした経験はそれほどないですが、お笑いでコントをやっているので何かを演じることは――得意とは言わないけれど、嫌いじゃないんです。でも、どうせやるのであれば、こういう『新選組オブ・ザ・デッド』みたいなコメディー要素が強いほうがいいですね。ゾンビで、時代劇で、役名も屑山下衆太郎(くずやまげすたろう)。面白い要素しかないので、やりたくなりましたよね」

――主演作のオファーが最初にきたときはドッキリかなとか思ったりします?
「いや、それはもう。僕は今回に限らず、何に対してもドッキリじゃないかと疑っています(笑)。ぶっちゃけ、見破れることもありますが、『新選組オブ・ザ・デッド』は映画の主演だけれど、“そのまま”じゃないですか。シリアスで真面目な役柄のオファーだったらドッキリの可能性が高いけれども、屑山下衆太郎(くずやまげすたろう)ですよ(笑)。コントでもゾンビをやったことがあるので、そういう意味でも不安はまったくなかったですね」

――普段の仕事の延長線といっても座長ですので、そういう意味で今回は達成感もひとしおでは?
「それは、いまだにないですよ。座長って、そういう偉い感じの意識はなかったですね。第一、『新選組オブ・ザ・デッド』を観た人がまず思う感想は、主演なのに、主演というほど出てこないな、この人、ってことじゃないかなあ(笑)。たいがい主演は一番出番が多いものですが、屑山下衆太郎(くずやまげすたろう)は映画史上、もっとも出てこない異色の主人公かもしれない。それは言い過ぎとしても、一番出ているわけではないですからね(笑)」

――とはいえ設定上いろいろなしばりもあるわけで、演じる上で注意点も少なくなかったのでは?
「いい意味で、何もやってないんですよね。バナナマン日村の意外な一面が観られるわけじゃなくて、ゾンビみたいなメイクしてわーみたいなことって、よく考えたら普段、バラエティーでよくやっている。共演者のグラビアの子からキモイと言われていることも、同じことで。ただ、映画っていう意味では、一個上に乗っかっている感じがするけれど、自分の活動としては、まったく変わってない。いつものことを豪華にやらせてもらった感じで」

――最後になりますが、『新選組オブ・ザ・デッド』を振り返って思うことはありますか?
「いつもと変わらないと言いましたが、映画の主演なんて、なかなかやらせていただく機会はないと思います。お笑い芸人の中には、ゾンビ役が似合う人間が何人かいるけれど、そういう人たちが、自分が演じている姿を観て、どう思うかは気になりますかね。もしかして悔しいと思うのか、ちょっと気になります(笑)。今後、不細工な若手芸人たちが、たくさん出てくれれば、『新選組オブ・ザ・デッド』続編? も夢じゃないかも(笑)」

映画『新選組オブ・ザ・デッド』は、大ヒット上映中!
そんな本作がなんと舞台化!! 「舞台 新選組オブ・ザ・デッド」東京公演はCBGK シブゲキ!!にて、5月13日(水)~18日(月)まで上演。

© 「新選組オブ・ザ・デッド」製作委員会

取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)

<関連サイト>
「新選組オブ・ザ・デッド」 http://www.vap.co.jp/samuraiofthedead/
「舞台 新選組オブ・ザ・デッド」 http://www.vap.co.jp/samuraiofthedead/stage/