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クドカン最新作で赤鬼に! TOKIO:長瀬「地獄で、鬼で、ロックバンドって、僕しかいないでしょ!」


宮藤官九郎が監督・脚本を手掛けた最新作「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」のクランクアップ会見が8日、都内にて行われ、主演を務める長瀬智也(TOKIO)をはじめ、神木隆之介、森川葵、清野菜名、宮藤監督が出席した。

本作は、宮藤監督による完全オリジナル作品で、荒唐無稽な地獄を舞台に、若くしてこの世を去った男子高校生の大助が、クラスメイトに告白したい一心で赤鬼の“鬼特訓”のもと、地獄からの生還を目指し奮闘するという奇想天外な異色コメディー。

宮藤監督は「自分もだんだんと年をとったこともあり、“あ、オレもいつか死ぬんだなぁ”みたいなことを考えたら、ちょっとイヤ~な気持ちになりまして……。悪いことをすると地獄に落ちるという風に教わってきましたが、アメリカのヘヴィメタルの歌詞をみると“HELL! HELL! HELL!”っていっぱい“HELL”が出てきて、地獄を肯定している歌も多くて。で、かっこいい人がみんな地獄に落ちるって思ったら、死ぬのが怖くなくなるんじゃないかと思ったのが発端です。それで、鬼が地獄でバンドをやってるっていう設定がいいんじゃないかとか考えたときに、長瀬君がいいなって」と本作の着想までのいきさつを語った。

実に7年ぶりとなる映画主演となる長瀬は、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド:地獄図(ヘルズ)のボーカル&ギター:赤鬼のキラーK役として、全長2メートル、総重量10kgを優に超える特殊メイクを施したそうで、「地獄で、鬼で、ロックバンドといえば、ボクしかいないでしょ! 自画自賛ですみません(笑)」と笑いを誘いつつ、「こんな地獄だったら悪くないかもなって、感じながら撮影に挑んでいました」と、白羽の矢が刺さった赤鬼役にご満悦の様子。

一方、大助役を演じた神木は、「(この役では)いかに“コイツ、ムカつく!”って、(観る人を)イライラさかせられるかっていうことが、僕の中での勝負になっていました」と振り返ると、すかさず長瀬から「オレもムカついたもん(笑)。15年前はあんなに可愛かったのに、こんなにたくましくなっちゃって(笑)」とツッコミが。2人の共演が15年ぶりとは思えないほど息ぴったりのトークを展開した。

トークは、宮藤監督の演出についての話題に。長瀬は、「劇中にキーポイントとなる『天国』っていう曲の、ギターソロの演奏シーンを撮影しているときに、監督から“ギターソロは顔で弾いてください!”って言われて、一発で理解しましたね(笑)」と自信満々に語ると、宮藤監督は「最初、寄りで撮るからギターと手元は入らないから、長瀬君に“顔で弾いてくれ”って言っただけで……、次に、引きの画なのに手で弾かずに、顔で弾いてたんですよね(笑)。最終的に、ずっと弾かずに踊ってて……あ、もうこの人弾かないんだなって(笑)。結局、ギターソロのところは全部踊りでしたから(笑)」と、エピソードを明かすと会場は笑いに包まれた。

最後に、長瀬は「芝居も音楽もハンパじゃないっす! 伝説になるんじゃないかなというくらいの、とんでもない作品が出来たと思います。お子さんからご年配の方まできっと楽しんでいただけると思います!」と、熱くアピールし会見を締め括った。

また、既に第一弾キャストとして出演が発表されていた長瀬と神木に加え、この日の会見では、森川と清野をはじめ、尾野真千子、桐谷健太、古舘寛治、皆川猿時、古田新太が本作に出演していることも発表された。

映画「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」は、2016年2月全国ロードショー。

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<関連サイト>
「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」 http://tooyoungtodie.jp
クドカン最新オリジナル映画、出演はTOKIO長瀬&神木隆之介、舞台は地獄! https://www.entameplex.com/archives/21021