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ブラッド・バード監督、来日インタビュー! 映画『トゥモローランド』&主演のジョージ・クルーニーの魅力を語る


映画やアニメーションだけでなく、今年60周年を迎えるカリフォルニアのディズニーランドをはじめ、世界中に数多くのテーマパークを創造。多くのゲストに対して夢と魔法を届けてきたウォルト・ディズニーの夢の結晶にして、すべてが可能になる理想の地“トゥモローランド”をめぐる物語、映画『トゥモローランド』。本作の監督で、公開直前に来日を果たしたブラッド・バード監督に、主演のジョージ・クルーニーのことなど話を聞いた。

――“トゥモローランド”は、ウォルト・ディズニーが思い描いた“未来”。その明るくてハピネスなイメージが、映画を観ていて印象的でした。
「僕自身の未来への想いは、ウォルト・ディズニーのそれととても類似していて、幼いころから彼の影響を受けていた、と言ってもいいよ。彼はよく未来のことを語る時に、とても楽しそうに興奮して語っていた。彼にとって未来は暗いものじゃなく、まっさらなキャンバスのように明るいものだった。そのキャンバスに、早く将来のことを描きたくてたまらなかったのさ」

――テクノロジーが進化して、上下に空間的な移動できるプールで人々が泳いでいるシーンなど、本当に明るい未来を感じますよね。
「僕自身も気に入っているシーンは、そのプールのシーンだよ(笑)。本当に個人的に、長いこと夢を見ていたシーンだった。今回の『トゥモローランド』でようやく資金を得て、映画にすることが叶ったわけだ(笑)。そして、こうして、あのプールを視覚化できたので、この映画を観た誰かが実際に作ってくれるといいね(笑)」

――また、“トゥモローランド”の謎を知るフランク役のジョージ・クルーニーが、意外なキャラクターでした。
「おそらく、ジョージがキャラクターの役柄に惹かれた理由としては、こういうキャラクターがめずらしかったからだと思うよ。未来に惹かれて、同時に傷ついて、そこに失望して恐怖を感じてしまう男の役柄だからね。ともあれ、この映画では、そのことをファンタジーとして=我々の未来との関係を映画的にライトに楽しく伝えているけれど、これは価値がある会話だと僕は思うけれどね」

――そもそも、どうしてジョージ・クルーニーだったのですか?
「どうしてかはよくわからないが(笑)、話を進めていくなかで、もっとも理想的な人物だと思ったからじゃないかな。彼の概念、すなわちジョージ・クルーニーという人間を考えた時に、とても愉快なモノ、ユーモアを持っている人だと言うことがよくわかるよね。人として正しいと思うこと、行いにはちゃんと立ち上がって守ろうとする。それがリスクあることで、人がやりたがらないことでも立ち上がるだろう。彼の、そういう人としてのありがたみみたいなものも、この役柄にとってもいいものだった」

――最後に、監督の最新作情報をお願いします! 『Mr.インクレディブル』の続編が待っていますよね?
「そう(笑)。そのシナリオを書いている最中で、また砂場で遊ぶチャンスをもらった、といったところかな(笑)。詳細だって? そこはサプライズであって、僕の口からは言えないよ。皆さんよく質問するけれども、何も聞けないことを予想しているよね(笑)? だいたい話をしてしまったら、サプライズじゃなくなってしまうけれど、その内容は思いがけないものになっていると思う。だから、楽しみにしていてほしいよね!」

映画『トゥモローランド』は、大ヒット上映中!

配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
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取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)

<関連サイト>
「トゥモローランド」 http://www.disney.co.jp/movie/tomorrowland.html
ウォルト・ディズニーが“トゥモローランド”の秘密を語る! 秘蔵特別映像解禁 https://www.entameplex.com/archives/20694