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小林幸子や中村獅童も参戦の濃厚すぎる「ニコニコ超会議」が今年も開幕


「そうきたかぁ~」と、予想外の新企画で毎年のように驚愕させる「ニコニコ超会議」が、4月29日・30日の2日間にわたり、今年も幕張メッセにて開催。

2013年には安倍首相が訪れ、2014年は幕内全力士が降臨した「大相撲超会議場所」、2015年では世界最古の恐竜の骨やピカソの絵画など、毎回、サブカルチャーとの意外な組み合わせが面白すぎる超会議。今年も新たな見どころが目白押しだ。

今回、超会議が目をつけたのは、なんと「野球」「歌舞伎」「刀剣」だ。その名も「超野球」では29日、QVCマリンフィールドで行われた「千葉ロッテマリーンズ vs 北海道日本ハムファイターズ」公式戦とコラボ。

始球式は、自ら「歌ってみた」動画も投稿するなど、もはや「niconico」とは切っても切れない縁を持つ歌手の小林幸子と、千葉ロッテマリーンズOBの里崎智也がバッテリーを組んだ。ところが小林は、ボールではなくバズーカ砲を発射し、里崎が吹き飛ぶジェスチャーをすると、観客席からは笑いが起きる。始球式後、小林は「興奮した! クセになりそう」などと感想を述べた。

さらに5回裏には、グラウンドでのダンスパフォーマンスに一般人が参加する「球場で踊ってみた」も。千葉ロッテマリーンズのチアパフォーマー「M☆Splash!!」とともに踊る人々からは笑顔がこぼれた。試合結果は、4対3で地元マリーンズの勝利。試合終了後には、グラウンドでプロ野球OBと3球勝負する「超3球勝負」や、寝転んだり、記念撮影するなど、それぞれが好き勝手に楽しむ「グラウンドウォーク」などもあり、参加者主体の「niconico」らしい趣向もうかがえた。

「カーン、カーン」と響く鈍い金属音は、「超刀剣」のブースから。700年以上の歴史と伝統を持つ“刃物の都”岐阜県関市の刀匠たちが集結し、日本刀を鍛錬する。最近では、ブラウザゲーム「刀剣乱舞」に始まり、日本刀に“萌える”女性が急増中だが、この日も「刀女子」が集まり、熱心に鍛錬の様子を眺めたり、展示した名刀「兼元」や「兼定」を写真におさめていた。

また、すぐそばの「超・真田丸」では、現在放送中のNHK大河ドラマ「真田丸」(NHK総合)をテーマに、合戦場の本陣を再現する。ドラマで使用した甲冑も鎮座し、戦国時代にタイムスリップしたかのようだ。

イベントホールすべてを使った「超歌舞伎」では「今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)」を披露。「歌舞伎に興味があるけど、どうやって見たらいいのかわからない」。そんな声に応えたこの企画は、「niconico」でおなじみのボーカロイド曲「千本桜」と、歌舞伎を代表する作品のひとつ「義経千本桜」が、NTTの最新技術をもって融合した独自演目だ。

主演を務めるのは、歌舞伎俳優の中村獅童とバーチャル技術によって生命を受けた初音ミクで、現代の技術と古典芸能の歌舞伎組み合わさった空間に、会場からは感嘆の声があがる。

そのほかにも、話題のドローン(無人航空機)を使った「超ドローン」ブースや、毎年おなじみの「超アニメエリア」「超コスプレエリア」「向谷実 Produce! 超鉄道」など、あらゆる文化が集結した「ニコニコ超会議2016」。

1日かけても周りきれるかの濃厚すぎる内容は、今年も変わらずだ。来年はどんな企画を持ってくるのか。きっと私たちをあっと驚かせてくれることだろう。

<関連サイト>
「ニコニコ超会議2016」 http://www.chokaigi.jp/