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May J.インタビュー! 10周年を迎え芽生えた次なる一歩とは……


“今年はデビュー10周年ということもあって感謝の年にしたいという想いがあった”
と話してくれたのはMay J.。節目となるメモリアルイヤーは、歌声とともにファンに感謝の気持ちを届けようと各地で精力的にライブを行った彼女。デビューから10年、決して順風満帆ではなく数多くの挫折も味わってきたというMay J.が自身の10周年を記念して掲げていた10大発表や“歌”を通して感じたこと、さらには長年の夢だったというクリスマスミニアルバム『Christmas Songs』の魅力について、いろいろと話してくれた。

――先日リリースされた『Christmas Songs』ですが、1曲目の『サンタが町にやってくる』を聴いた瞬間、BLUE NOTE TOKYOのようなジャズクラブで歌っているMay J.さんの姿が浮かんできました。

「まさにそのようなイメージでレコーディングに臨んだので、そのように感じていただけてとても嬉しいです」

――クリスマス(ミニ)アルバムを制作しようと思ったきっかけは?

「10周年だからというわけではなく、ずっとクリスマスアルバムを出したいという気持ちがあったんです。でも、なかなかタイミングが合わなくて……。夏に次作の制作について考え始めたときに、タイミング的にリリースできるんじゃないかという話になって」

――選曲や曲順はかなり悩みましたか?

「そうですね。歌いたかった曲がまだまだたくさんあって……メドレーにもしたんですけど、それでも入りきらないくらいでした(笑)。今回は自分が小さい頃によく歌っていた曲だったり、みんなが知っていて歌える曲を中心に選曲しました。子どもたちと一緒に歌えて大人も楽しめる1枚になったと思います」

――スタンダードなクリスマスソングが並ぶなか、オリジナルの新録曲『Wish Forever』はMay J.さんの王道ともいうべきラブソングですね。

「この曲はウィンターバラードにしたかったので、クリスマス感のあるキーワードはそれほど入っていなくて……、冬に聴きたくなるような心温まる内容になっています」

――今作のレコーディングはいかがでした?

「曲によって録り方が違っていて、1曲目やメドレーはビッグバンドと一緒に同時録音の一発録りで緊張感のあるなかでやりました。このままライブでできちゃうくらいの雰囲気をパッケージできたと思います。『Silent Night』は、RAG FAIRの引地(洋輔)さんにアレンジとディレクションをしていただきました。ハモリの部分では、7人のMay J.が歌っています(笑)。リズムのないなかで歌ったので、どう重なって仕上がるのか分からなかったんですけど、頭の中でイメージしながら一音ずつ入れました」

――とても表情豊かな曲がギュっと詰め込まれていて、聴き終わってすごくハッピーな気持ちになりました。

「ちょっとジャジ―でスイングする曲やポップな曲だったり、すごくバラエティ豊かで全体的にハッピーな歌詞や曲調の歌が多いので、みなさんに笑顔になっていただけたら嬉しいです。寒い季節だからこそクリスマスソングを聴くとすごく温かい気持ちになるし、クリスマスならではのワクワクな気分を音楽と一緒に記憶に刻んでほしいです」

――毎年冬になったら聴いてもらいたいですね!

「クリスマスが近付いてくると“聴きたいな!”と思っていただけたら嬉しいです。まだまだ歌いたいクリスマスソングがたくさんあるので、シリーズ化したいですね(笑)」

――May J.さんは子どものころサンタさんの存在って信じてました?

「小学校6年生くらいまで信じていました。ずっと信じていたんですけど、何となくわかった時期があって……、冗談半分で『今年はサンタさん何くれるんだろう?』って親に聞いてみたり(笑)。枕の下に抜けた乳歯を置いて寝るとコインがもらえる“Tooth fairy”という言い伝えがあるんですが、朝起きたら本当に300円くらいお金が置いてあって……そういった迷信をすごく信じるタイプでした」

――クリスマスはどのように過ごしたいですか?

「デビューしてからはファンのみなさんに歌を届けて楽しんでもらいたいという想いがあるので、クリスマスはライブでファンのみなさんと一緒の時間を共有したいです。今までライブで歌うクリスマスソングと言えば、2010年にレコーディング(2ndミニアルバム『Believin’…』)したマライア・キャリーさんの『All I Want For Christmas Is You』の1曲くらいしかなくて……。今回、その曲がボーナストラックに再収録されているんですが、すごく声が若いですね(笑)。でも、そのときの自分のベストなので、違いを楽しんでもらえたら。これだけたくさんのクリスマスソングを作品にすることができたので、全曲クリスマスソングでライブをやってみたいです!」

――今年は10周年を記念した10大発表で慌しくも充実した1年だったのでは?

「今年はデビュー10周年ということもあって“感謝の年にしたい”という想いがありました。10周年ツアーで全国をまわって皆さんに直接その想いを伝えることが出来たんじゃないかなと思います」

――確かに10大発表の内容はファンとの距離を縮めるような企画が多かった印象でした。

「東京だけじゃなくて、全国のファンの人たちと一番近いところでコミュニケーションを取りたいと思ったのでファンクラブツアーも今回は4箇所でやりました。大きなホールで歌うのも素敵なことなんですけど、ファンのみなさんと近い距離でのライブもすごく楽しかったので、これからもこういう企画も大切にしていきたいなと思いました」

――そのほか、10周年記念日当日にBLUE NOTE TOKYOでのライブ、2006年8月3日の初ライブから10年後、同じ会場の渋谷・Clubasiaでアニバーサリーライブや、リクエストライブを開催するなどメモリアルなライブが多かったと思いますが、ライブを通して感じたことは?

「今年は10周年だったので、かなり久しぶりに昔の曲も歌いました。10月にはファンの人が聴きたい曲だけを歌うというリクエストライブもやりました。デビュー当時はR&Bな曲調のものも多かったんですが、10年の活動で自分のスタイルも結構変わってきているので、普段のライブでは選曲しない曲にリクエストが集まったりしてとても新鮮でしたね(笑)。ファンのみなさんが “あの曲すごくいいから聴きたい!”と純粋に選んでいただいた曲を、改めて歌ってみるといろんな発見もあって。昔の曲にもたくさんいい曲があるし、今後も歌い続けたほうがいいとファンのみなさんに気付かせてもらいました」

――リクエストライブの順位はMay J.さんの予想通りでした?

「1位からほとんどハズレていて予想外の曲ばかりでビックリでした(笑)。中にはずっと歌っていなかった曲もたくさんありました。10年で歌い方もかなり変わりましたし、10周年の今だからこそこういう形でもう一度披露することができてよかったです。ライブでは、みんな順位を知らない状態で参加していたので、1曲ごとにいろんな反応があって面白かったですし、ファンのみなさんにも喜んでいただけたと思います」

――また次の5年10年に向けて新たな一歩を踏み出すわけですが、今後どんな活動をしていきたいですか?

「ちょうどそのリクエストライブで久々にピアノの弾き語りをやったんですけど、これからも披露する機会を増やしていきたいですし、もっと自分で曲も作っていきたいですね」

――リクエストライブの1位はMay J.さん作詞の『Faith』でした。ファンの方にもそういった期待があるのでは?

「『Faith』が1位でビックリでした(笑)。たぶんそういう期待もしてくれているのだと思うんです。だから自分でもできるかぎり書いていきたいし、常に新しいことに挑戦したいと思っています」

――ライフストーリーブック『私のものじゃない、私の歌』ではデビューしてからの苦労や挫折も綴っていましたが、そうした経験も経ての10年でアーティストとして逞しくなったのでは?

「挫折って誰しも必ずあると思います。失敗をしてそこから学んだことを次に活かして……というのを何度も繰り返して、気がつけば10年続いていたという感じで」

――もちろん、落ち込むこともありますよね? そうしたときMay J.さんはどう克服してきたのでしょう?

「ものすごく落ち込みますよ……(苦笑)。そういうときは、自分のいいところを見付けるように心掛けています。悪いところばかりクローズアップしていてもどんどん自信をなくしてしまうので“今の自分にできることって何だろう”って考えて、それを磨いていこうと思うようにして。あまりくよくよせず前向きに考えるようにしています」

――気分転換はどのように?

「よく悩みを相談しますし、思いっきり誰かと話すことですね。あと、体を動かすことが好きなのでジムに行ったり、つい最近はゲームセンターに遊びに行きました。ダンスダンスレボリューションというゲームを久々にやったんですけど、すごく汗をかいてスッキリしました(笑)」

――May J.さんがゲーセンとはかなり意外です(笑)。最後に、ファンに向けてメッセージをお願いします。

「念願のクリスマスアルバムを作ることができたので、クリスマスにライブでみなさんと一緒に過ごせたらいいなと思います。クリスマスソングって聴ける時期が限られているので、ぜひ手に取って家やドライブで聴いたり、クリスマスパーティーでみんなとワイワイ歌って盛り上がったり、クリスマスに向けてこの作品で気持ちを高めていただけたら嬉しいです」

――10大発表のラスト10個目の発表がまだですが、発表を心待ちにしているファンも多いかと。

「内容はまだ言えないんですけど……楽しみに待っていてください(笑)」

Photo by 竹内洋平

<関連サイト>
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