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本物の日本刀が目の前に! 初心者でも斬れる!? 銀座でできる藁切り体験


日本刀をイケメンに擬人化したゲームの人気もあり、今注目を集めている刀剣界。そんななか、抜刀をはじめ書道や茶道など、和の心が学べる施設:HiSUi TOKYOが銀座にあると聞き、早速体験してきた。

HiSUi TOKYOは中央区銀座にある。有楽町駅から徒歩約4分の立地で、抜刀や着物の着付けが学べる道場や茶室があるほか、刀剣の販売も行われている。

抜刀術のレッスンは90分。刀剣を両手に捧げ持つ刀礼に始まり、素振りを100本。その後、輪ゴムでまとめた畳を立てて試し斬り、最後に再び刀礼で締める、という流れで、全体的に背筋を正したくなるような緊張感を覚えるひと時だった。

今回Entame Plex編集部は試し斬りの中でも初歩的な袈裟斬りにチャレンジ。これは、相手の左肩から右脇腹に向けて斜め45度に斬り下ろすというもので、正範師の住田翠峯氏いわく「(良し悪しはあれ)初めてレッスンに来た人でも切断できる」ものだとか。

振り下ろした刀で足を斬らないよう、左足を後ろに下げて真っ直ぐに振りかぶる。息を整え、ひと息に斬り下ろす! ……が、空振りし、剣先が畳の上空を通過する結果に。「もう少し斜めに振りかぶってください(住田氏)」とのアドバイスが功を奏したか、続く斬り下ろしでは狙い通りの位置を剣先が掠め畳に届いた。だが、刃筋(≒刃の入射角)が悪かったためか畳は無傷で、むしろ刀を握った手に鈍い衝撃が来る始末。そして、ナナメ45度の刃筋を意識した三度目にしてようやく切断に成功! 先ほどのような手元への衝撃もなく、ヒトの筋力というよりむしろ刀の重さで斬っているような感触で、妙な達成感と爽快感を覚える。……のだが、想像以上の切れ味に、斬り下ろした剣先が床に届きそうになり、慌てて腕を引き上げる。住田氏からは「刃先が折れたら5万円です」とのツッコミがあり、背筋が寒くなる。実際、斬り下ろしで勢い余って床を掠め、刃先を折ってしまうこともあるという。その後はコツを掴んだか、三回袈裟斬りを成功させて体験は終了。

真剣を扱うためもちろん注意は必要。柄を握る手がすっぽ抜けでもしたら……、刀身が折れて誰かに当たりでもしたら……と、恐怖ももちろんある。しかし、試し斬りには他では得難い気持ちよさがあったのも事実。住田氏によると、斬り方も概ね3つの分類があり、今回チャレンジした“袈裟”→“逆袈裟”(斜めに切り上げる)→“水平”の順に難しくなる。さらには、それらを組み合わせて応用技、1本の藁を袈裟で斬り、藁が落ちる前に返す刀で逆袈裟に……などなど、相応の修練が必要な難易度の高い技も。住田氏にお手本を見せてもらったが、抜刀術の奥深さを痛感……。

そんなレッスン後、今回は正範師の住田氏にインタビューを敢行!

――今回見学した回では女性2人、男性1人が参加していました。受講者は女性が多いんですか?
「女性の受講者は増えてますね。6人中5人が女性という日もありました。平均すると女性が8割ほどです」

――刀剣ブームと言われていますよね。その影響は感じます?
「(今年に入って)受講者は増えましたね。特に5月が多かったです。6月に入ってからは大分落ち着いてきたんですが」

――抜刀術を学ぶことで、日常生活にどう役立ちますか?
「女性の場合は二の腕(のダイエット)に効くと言われています。日常的には使わない筋肉を使いますからね。男性(受講者)からは仕事への集中力が上がったと言われました」

取材の翌日、実際に筆者も上腕が筋肉痛に。10回足らずだったが、レッスンでは素振りだけで100回行うというから、これは二の腕に効果がありそう!
普段なかなか触れることのできない日本刀に触れ、実際に試し斬りもできる。HiSUi TOKYOの体験レッスンは1回10000円(税別)で、公式サイトでも申し込み可能。興味のある方はぜひお試しあれ。

<関連サイト>
HiSUi TOKYO | 日常を上質にする和の嗜み http://hisui-tokyo.com/