大杉漣、二階堂ふみの妖艶な色気にタジタジ「ずっと翻弄されていました」
4月1日(金)より全国公開となる映画『蜜のあわれ』試写イベントが27日、都内にて行われ、主演の二階堂ふみ、大杉漣、そして、石井岳龍監督が登壇した。
本作は、金沢三文豪の一人である室生犀星が、晩年に発表した小説「蜜のあはれ」を、石井監督の手により実写映画化。本作では、室生自身を想起させる老作家(大杉)と、変幻自在の金魚の姿を持つ少女・赤子(二階堂)との無邪気でエロティックな触れ合いを描いた幻想的な恋の物語。
役どころと同様に金魚を彷彿とさせる真っ赤なワンピースを身にまとい登場した二階堂は「高校生の時に(原作を)読んでから、ずっと自分が演じてみたいといろんな方に話をしていたので、言い続けていたらこうして出会う時があるんだなということを実感しました」と喜びの表情を浮かべ、「会話のやり取りがすごく可愛くて、あの時代の文学作品の深みにすごく惹かれました」と原作の印象を語った。
一方、大杉は「僕は63歳で読みましたから(笑)。高校時代に、この本を読んで“やりたい!”と思う二階堂さんはすごいなと思う。ト書きとかのない会話劇なんですが、“こういう作品があるんだ!?”って本当に面白い原作で衝撃を受けました」と笑いを誘い、「二階堂さん演じる赤子に振り回されっぱなしで、ずっと翻弄されていました」と二階堂の演技にタジタジだった様子。
これには、二階堂も照れながら「わたしがやりたかった作品の現場で、大先輩である大杉さんとご一緒できて、役として愛でていただいて、濃厚ですごく素敵な時間に幸せだなぁと思いました」と感謝の気持ちを述べつつ「(撮影の)空いてる時間にドライブに連れて行ってくれて、すごく楽しかったです」と撮影時のエピソードを語った。
それを受け、大杉は「一緒に食事に行ったり、うさぎランド(月うさぎの里)に行きました。このうさぎランドが意外とすごくて……夕方近くまで長い時間うさぎと戯れていました。皆さんも機会があったら是非うさぎランドに行ってみてください」と、作品の話そっちのけでうさぎ話を展開し、会場からは笑いが起こっていた。
最後に、二階堂は「長年思い続けて(出演が)実現した作品で、こうして皆さんにお届けすることができて嬉しく思います。とても素敵な映画になっていますので、最後までこの文学作品にどっぷり浸って、楽しんでいただきたいです」と作品をアピールし締め括った。
映画『蜜のあわれ』は、4月1日(金)より、新宿バルト9他にて全国ロードショー!
©2015『蜜のあわれ』製作委員会
<関連サイト>
映画『蜜のあわれ』 http://mitsunoaware.com/
二階堂ふみ、色気漂う小悪魔金魚を怪演! 主演作『蜜のあわれ』の予告編公開 https://www.entameplex.com/archives/26448