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夏は別府温泉へ! 地元市民が“体を張った笑い”で観光を呼びかけるCMが公開


大分県の別府観光誘客緊急協議会が、全14タイプの観光復興CM『別府温泉の男達』が、本日20日(月)より公開された。

本CMは、今年4月に起きた熊本地震による風評被害によって大打撃を受けている大分県別府市に観光客を取り戻すべく制作されたもの。震災当日、別府温泉で有名な大分県別府市でも震度6弱の揺れがあったものの、幸いにも揺れによる被害はほとんどなく、別府市旅館ホテル組合連合会加盟の全112軒の宿泊施設のうち111軒が変わらず営業を続けている。

そんな中、観光業はというと大きな打撃を受けることに。震災直後の8日間で予約をキャンセルした大分県の宿泊客は約20万人(被害総額23.5億円)、そのうち別府市の割合は非常に高く、別府市旅館ホテル組合連合会によると、推定約11万人(被害総額13.7億円)にものぼったのだとか。毎年賑わいを見せていたゴールデンウィークも観光客は戻らず、宿泊者数は前年比33%減、観光レジャー施設の入場者数は46%減という結果に (4月29日~5月8日)。

今回、そんな観光業の危機的な状況を受けて、夏休みのシーズンに観光客を呼び戻すため、さらには、震災を受けたエリアおよび九州全体が明るく元気になってほしいとの願いを込めて、本CMの公開に至ったという。

全14タイプものCMに出演しているのは、すべて別府市の地元住民の方たち。観光の街・別府の大ピンチを覆すべく、CMでは、ホテルの支配人が「お湯が垂れ流しじゃ!」と嘆き、女将は入浴してカラダを張り、踊り子はベリーダンスで「ベリー元気です」とダジャレを披露し、老人たちはボードを手にSNS拡散を訴えかけるなど、さまざまな別府市民が、明るい笑いで「別府は元気です!」「別府に来てください!」と全国に向けて呼びかけている。

そんな別府市民の切なる願いが込められた本CMだが、実は地元大分では有名なTVCM『別府競輪の男達』のパロディとして作られたもので、気付いた人は思わずニヤリとする内容となっている。この本家CMである『別府競輪の男達』は、2008年よりシリーズ放送を開始以降、これまでに全68話が制作されており、地方CMながらじわじわとネット上で話題となり、YouTubeでのトータル再生回数は約70万回を誇るなど、知る人ぞ知るCM。今回公開となった14の動画と見比べてみるのも、また違った楽しみ方が出来そうだ。

<関連サイト>
極楽地獄別府
http://www.gokuraku-jigoku-beppu.com/