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マネキンチャレンジの「血の涙」に込められた思いとは?


特定非営利活動法人 国境なき医師団日本は、マネキンチャレンジによるメッセージ動画「【国境なき医師団】マネキンチャレンジ~Tears of Blood」をYouTubeに公開した。

2015年10月3日、アフガニスタン・クンドゥーズ州で国境なき医師団(MSF)が運営する病院が米軍による爆撃を受け、患者・スタッフ合わせて42人が命を落とし、施設の崩壊により約100万人の住民が医療を受ける機会を奪われていること、そしてその後も、シリアやイエメンなど紛争地において、日常的に医療施設が攻撃の対象になっているという現実、“どんな理由であろうと医療施設や患者・スタッフが標的になってはならない”というメッセージを広く知らせるべく、今世界中で流行している「マネキンチャレンジ」の手法を使った動画が制作された。

実際、施設が破壊され医療従事者の命が失われることにより、紛争地域に暮らす何百万人という人びとが医療を受ける機会を失い、医療行為が「ストップ」してしまっていることを、本物の国境なき医師団スタッフとその家族たちがマネキンと化して動きを止めることで象徴的に表現している。そして、そのやるせない思い、悔しさを「血の涙」をモチーフにすることで訴えかけている。

また、紛争地で繰り返されるこうした悲劇に目を向けて、国境なき医師団は「病院を撃つな!」と題したキャンペーンを実施しており、今なお続く病院爆撃をくい止めるための署名活動も展開している。この動画のメッセージが心に響いたなら、マネキンチャレンジの“静止した世界”を脱して一歩踏み出すアクションを――。

<関連サイト>
「病院を撃つな!キャンペーン」署名サイト
http://www.msf.or.jp/utsuna/shomei.html