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澤穂希、モットーは“迷ったときにはやってみる”


12月17日、昭和女子大学「コスモスホール」で「バイエル カラダのミカタ 高校生シンポジウム2017」が開催された。

このシンポジウムは、次代を担う高校生や大学生が、夢や未来のキャリアプランを実現するために、より早期から女性のカラダや健康について正しく理解することが重要であると、同世代を含む周囲の方々に発信、ともに考えるきっかけになることを目的としたもの。2回目の開催となる2017年のテーマは「ここぞというときのために知っておきたい女性の体と健康のこと」。受験や部活の試合など、最大限の実力を発揮するためのカラダづくりを応援する内容に。

実行委員の高校生や大学生がシンポジウムに向けて真剣に取り組む様子や、シンポジウムのためのメッセージソング「ココロとカラダの歌」を歌う様子を収録したスペシャル動画も公開されているので、ぜひチェックを。

さらに、シンポジウムには元サッカー女子日本代表の澤穂希がゲストとして登壇。世界のトップフィールドで活躍し続けてきた女性の代表格でもある彼女の講演に、参加者は真剣に聞き入る姿も。

今回は、澤へのインタビューも実施、その一部を紹介!

――今回の企画は高校生や大学生といった学生が、企画から実行まで主導しました。こうした取り組み自体や、登壇した感想をお聞かせ下さい。

澤「日頃から、学生さんたちが、自ら考えて行動していることを、このように集まり共有することは、とても重要なことだと思います。お互いの経験を知ることで、見えてくることもあると思います。この取り組みは、とても素晴らしいと思います。今日は、私自身が経験したことを学生のみなさんに伝えられて嬉しかったです。今日に限らず、今後も、女性の健康に関心を持つみなさんが、率先してシンポジウムを開いて発信するような機会が増えることを期待します」

――常に世界の最前線で活躍してこられた澤さんですが、高いパフォーマンスを維持し続けるための秘訣とは?

澤「サッカーに例えると、世界的にも有名なクリスティアーノ・ロナウド選手が同じチームに11人いても、試合に勝つことは難しいと思います。同じ特徴の選手が11人いても、勝てないということです。チームにはさまざまな個性や長所を持った選手たちが集まっています。各々の異なる特性を活かすことが、勝利につながります。私が常に考えているのは、自分の長所を知り、他人と比べないことです。すなわち、自分の色を磨くことが大事だと思います。そして、何をするにも、まずは、毎日の食事がとても重要です。特に若い女性の中には無理な食事制限によるダイエットをする方もいらっしゃいますが、野菜、魚、肉、炭水化物などを毎日バランスよく摂ることで、ココロとカラダのバランスがうまく保たれて、自分自身を鍛えられます」

――普段から心がけている生活習慣はありますか?

「20歳の頃から毎日、基礎体温を測って、記録していました。まずは、体調のバイオリズムを知り、日々のトレーニングに活かしていました。30歳を越えた頃からは、低用量ピルを服用するようになりました。特に生理痛がひどかったわけではありませんが、ピルの服用によって、生理のタイミングが把握できるのは、大変、助かりました。大事な試合や大会期間中に生理日が被ってしまうと、パフォーマンスに悪影響も出るためです。私はアスリートとして長年、競技生活を続けましたが、同時に、女性として将来、結婚して子どもが欲しいと考えていたので、来たるべき日のために日頃から準備をすることが大切だという強い考えを持っていました。サッカーのみならず、日頃の生活の中でも、きちんと準備をしなければいい結果は出ないと思います。自分のカラダを正しく理解し、適切に対応することは、日頃の健康を維持するための第一歩だと思います」

――本シンポジウムでは「女性の体と健康」について取り上げていますが、澤さん自身、「女性の体と健康」ついてどのようにお考えですか?

「女性の体や健康に関して、わからないことがあればドクターに聞くことが大切だと思います。例えば私は、北京オリンピック後にピルの服用を始めましたが、服用に関して詳しく知る前は不安もありました。しかし、そんな不安を感じたり、疑問を持つ度に、かかりつけのドクターに質問をして、きちんと説明を聞き、納得した上で服用することができました。初めは相談しにくいかもしれませんが、ココロもカラダも健康でなければ、自分が好きなことはできません。正しい知識を得て、自分のことを大切に考えることが重要なことだと思います」

――日々の生活の中で、やりがいを見出すためには、どんな姿勢で生活することが大事だと思いますか?

「私が日頃、大事にしている考えは、「迷ったときにはやってみる」ということです。何かを始める前、不安はつきものだし、迷ったりします。でも、迷うということは、それをやってみたいということだと思います。だから、迷ったら、まず、やってみる勇気を持つことだと思います。何事にもチャレンジする気持ちでいるのは大切だと思います。目標を達成するまでには、必ず壁があります。レンガを一つずつ積むように、忍耐強く努力を積み重ねていくことが最終的には、目標の達成につながるのではないでしょうか。社会の中で、自分が好きなことを楽しんでいる女性は、とても輝いて見えるし素敵です。こうなりたい!と思って、日々、努力する女性は、とてもキラキラして見えるので、私自身は夢に前向きな女性をみると、憧れます」

――最後に、女性の健康のために大事なことについてお聞かせください。

「女性の健康に関して社会では、未だに知られていないことや間違った認識がはびこっています。まずは皆さんが、正しく認識することが大事です。そして、個人で知り得た正しい情報を、身近な方々にも広めて共有できれば、良いですね」

<関連サイト>
「カラダのミカタ」女性の健康サポートプロジェクト特設サイト
https://www.karadano-mikata.jp/index.html