Entame Plex-エンタメプレックス-

まるで地ビールのよう…地域で変わる「国産チーズ」の味


「地ビール」ならぬ「地チーズ」――10月29日~11月30日の間、東京・渋谷の楽天カフェ 渋谷公園通り店にて「“チーパク” 国産チーズフェア」が開催されている。

このイベントは、楽天市場「まち楽」での国産チーズを使った商品の特集企画「“チーパク” 国産チーズ博覧会」と連動し「本場・フランスに負けない日本のチーズ」をアピールするのが狙い。国産チーズに絞った企画を展開するに至った経緯について、担当者は「日本とEUの経済連携協定(EPA)で、製品の多くで関税が撤廃される影響もあり、国内の競争力を高めていく必要がある。生産者さまや販売者さま、我々のような事業者が協力して国内のチーズ業界を盛り上げていこう、と考えた」と語る。

全国各地で作られるチーズは、実に個性豊か。地ビールや地酒のように地方の特色が反映され「ここまで味が違うのか」と驚かされる。聞けば、牛たちが食べる牧草も地域によって差があり、チーズの味に絶妙な変化をもたらすのだという。

「“チーパク” 国産チーズフェア」では、国産チーズの“スターターキット”として3種類のメニューを提供する。「お試し国産チーズプレート」(税別540円)は、北海道、山形、岡山の人気チーズを盛り合わせたもの。楽天側で厳密に選んだ3種で、特に北海道のブルーチーズは注目だ。ブルーチーズと聞いただけで顔をしかめる人にこそ試してほしい1品。強烈さは抑えられ、穏やかな香りが鼻をくすぐる。

「アボカド&トマト チーズココット」(税別540円)は、楽天レシピの国選チーズコンテストで応募された約2000ものレシピの中から選ばれたメニューだ。スプーンですくい口に入れると、まずチーズの塩っぽさ、続いてオリーブの野性味がやってくる。見た目ほど脂っこさはなく、トマトの酸味が味に複雑さを加える。

「メルトチーズドッグ」(税別440円)は、もともと楽天カフェで展開する人気メニューだが、期間限定で外国産チーズから北海道のチーズに切り替える。定価は変わらず。しかし「原価がちょっと高くなる」と担当者は苦笑した。パンからあふれ出るほどのたっぷりチーズがうれしい。パリッとした粗挽きソーセージの濃い味をチーズが穏やかに包み込む。

この企画が決まった直後に、北海道胆振東部地震があったと担当者は言う。現地では停電のため生乳を冷却するクーラーが動かず、生乳を廃棄しなければいけないケースもあったそう。企画も大きな見直しの必要に迫られ、生産者とのやり取りに苦労を重ねたとか。「こちらで北海道のチーズを味わって、ぜひ現地にも観光に出かけてほしい」と、担当者は話した。

「お試し国産チーズプレート」だが「チーズの日」の11月11日(日)には、特別な催しも。この日は「“チーパク” 国産チーズ博覧会」のサイト上で紹介している国産チーズ、最大30種類の中から5種類を選ぶことができるのだ(予定数がなくなり次第、通常の3種類に戻る)。なかには、ウコンを使った沖縄のチーズといった変わり種もある。機会があれば訪れてみては!?

<関連サイト>
「楽天カフェ」
https://cafe.rakuten.co.jp/