ミルクキャラメルやれん乳、ミルクココア……。コンビニやスーパーで誰もが一度は目にしたことのある森永の商品が新たな形になって、視覚と味覚を楽しませる。コンビニ大手「ファミリーマート」が森永乳業・森永製菓とコラボして６月13日より順次発売するスイーツは全４種類。それらユニークな品々を味わってみた。

まずは「冷やして食べるふんわりホットケーキ風サンド」（税込248円）から。おなじみ森永製菓の「ホットケーキミックス」で作ったホットケーキの味わいをイメージした同品は、手にした瞬間にじんわりと指に沈み込む“低反発”。まさに小型のホットケーキといったシンプルなルックスだが、かぶりつくと鮮烈なケーキシロップとクリームの味が押し寄せる。

“そうそう、子どもの頃に母親につくってもらったあの懐かしい味！”と思わずひざを打つ。

「ミルクココア風味 ダブルクリームサンド」（税込208円）は、森永製菓「ミルクココア」の味わいをイメージした一品。ほろりと崩れそうな柔らかなココアスポンジの中には、ダブルクリームが見え隠れする。スポンジがあっさりしている分、突然やってくる甘さの不意打ちに、脳の幸福スイッチがばちんと入る。

とはいえ、全体的にはビターな風味で、コーヒーブレイクにはもちろん、案外ウイスキーにも合うのでは、と思ってしまった。

クラシックな黄色に白い文字、森永の顔というべきミルクキャラメルがデザインされたパッケージに思わず顔もほころぶ「ミルクキャラメルバウム」（税込218円）は、袋から取り出すと、ぷんと甘い香りが鼻をくすぐる。口に運ぶと、思い出が蘇る。ああ、あのころに食べたキャラメルの味だ。最近の「甘さ控えめ」などどこ吹く風で、懐かしいがしっかりとしたうまみがしばらく口の中で後をひく。お腹にしっかりとたまる、スイーツというより「お菓子」の名がよく似合う。

牛のマークが印象的な「れん乳いちごパフェ」（税込298円）は森永乳業の「森永加糖れん乳」を一番下層のプリンと上からトッピングしたソースに使用。れん乳ソースとイチゴソース＆果肉の第1層から掘り進んでいくと、イチゴムースの第2層、イチゴソースの第3層が続き、最終層でぷるぷるのれん乳プリンに到達する。異なる甘さで食べ飽きることなく、次々に味が混ざり合って至福の極み。おいしいに加えて、楽しい。

それにしても、どうしてファミマスイーツと森永のコラボが生まれたのか。ファミマの開発担当者からは「老若男女問わず、幅広い世代のお客様に愛されている商品とコラボしたいとの思いから」とのこと。「お客様が食べたときに『コラボ元の商品のイメージと違う』とのことがないよう、味わいの表現に気を配った」という。

パッケージにもこだわった４つのスイーツは、６月13日よりファミマで順次発売しているので、ぜひご賞味あれ。

＜関連サイト＞
ファミリーマート
https://www.family.co.jp