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藤原紀香「昭和の頑固おやじでした…」亡き父との思い出を回顧

女優の藤原紀香が6日、オフィシャルブログを更新。亡くなった父への思いや思い出をつづった。

5日、藤原は「ご報告と感謝」と題してブログを更新すると「公演期間中、父が身罷りました」と明かし「急なことで大きなショックもありましたが、関西公演の場当たりリハーサル前日に、通夜・葬儀を執り行い、自身も父を見送ることができました」と報告。「誰もが一度は経験することであり、仕方のないことと思って仕事に励んでおりました。が、言葉にならない喪失感が胸に差し込んでくることもありました」と率直な胸の内を明かしつつも「そんな時は、意識的に明るい色の服を身にまとったり、気持ちを外へ向けることで、心の均衡を保っておりました」「舞台『忠臣蔵』の世界に深く没頭し、集中し続けることができたのは、三十五人の同志とも言える俳優たちが、この作品に注ぎ込んでいた並々ならぬ想いと凄まじい気迫に、同じ俳優として何度も心を震わされていたからです」と振り返った。

この日は、「父について」と題してブログを更新。藤原は「天に旅立った父は、絵に描いたような昭和の頑固おやじでした」と切り出し、厳格だった父との思い出を回想。大学生になっても門限は夜10時で、少しでも遅れると木刀を持って玄関に立っていたというエピソードや口答えをして家に入れてもらえず、飼っていた黒ラブの犬小屋で寝たこともあったと当時を回顧。

芸能界入りについても父は猛反対だったといい、大学在学中に「ミス日本グランプリ」を受賞しスカウトを受けても「東京に出るなどとんでもない」と聞く耳を持たなかったという。それでも夢を諦めきれなかった藤原は、学業と仕事を両立することを条件に説得を続け、円形脱毛症ができるほど追い込まれながらも活動を続けていた最中、阪神・淡路大震災を経験。生と死を目の当たりにし、死生観が大きく変化した藤原は「やりたいことをやらずに命が終わったら、きっと後悔する」との思いから父の反対を押し切って上京を決意。

決裂したまま迎えた上京の日、父は「トラックを用意したから荷物を積むぞ」と言い、自ら軽トラックを運転して兵庫から東京まで荷物を運んでくれたという。道中はほとんど言葉を交わさず、六畳一間のアパートで荷物を下ろした帰り際、父が残したのは「鍵、閉めろ。戸締りだけは毎日しっかりしろ」という一言だったと明かした。

藤原は「あの時『ありがとう』と言えなかった」と悔いをにじませつつも「不器用で言葉少ない、けれど確かな愛情と、娘を一人の人間として送り出す」と父の覚悟を振り返っている。

その後の東京での生活も決して順風満帆ではなく、オーディションに落ち続け、貯金が減り、地下鉄サリン事件の恐怖に直面した日々もあったという。それでも「尻尾を巻いて帰るわけにはいかない」と自分を奮い立たせ、芸能の道を歩み続けた。

やがて多忙な日々が始まり、2000年ごろ、両親を沖縄でのファンイベントに招いた際には、飛行機嫌いだった父が震えながらも参加し、ファン一人ひとりに「紀香をよろしくお願いします」と頭を下げていたことを後に母から聞かされたと明かした。その後、家族の前で誇らしそうに語っていた父の笑顔が今も心に残っているという。

また、NHK『ファミリーヒストリー』で明かされた父のルーツについても触れ、父が満州で生まれ、敗戦後の混乱の中、祖父とともに命からがら日本へ引き揚げてきた過去を告白。5歳で母と妹を失った父の人生を思い「それでも父は、ここまで生き抜いてくれました。這いつくばってでも、祖父と共に日本へ帰ってきてくれた父。だからこそ、いまの私の命が ここに存在しています」と命のつながりへの感謝を記した。

父が上京を反対し続けた理由について「生きることの厳しさを身をもって知っていたからこそ」「芸能界への、単なる憧れや半端な気持ちではうまくいかないのだと、そう伝えたかったのだと思います」と述べた。

最後には「そんな父ともう二度と会えないのは寂しいけれど、いま、空で、七十七年ぶりに実母と再会していることと思います。おばあちゃん、お父さんをたくさん甘えさせてあげてね」「そして、お父さん、お疲れさまでした。どうかゆっくり休んでくださいね。春子お母さんの膝枕で、思いきり甘えてください」と父への思いと「私は大丈夫。戦争を生き抜いた貴方の強さと、不器用だけれど大きな優しさを受け継ぎ、貴方の娘として、その大きな愛を体現できるようこれからも歩いていきます。ご先祖や貴方が紡いでくれたこの命を、世の中のために生かせるように。エンタメの道をさらに突き詰めていけるように お父さん、本当にありがとう」と感謝の言葉で締めくくり、父との思い出写真や家族の歴史を伝える貴重な写真とともにブログを締めくくっている。

<関連サイト>
藤原紀香、出演舞台『忠臣蔵』が大千穐楽、公演期間中に…
https://www.entameplex.com/archives/95196

片岡愛之助、妻・藤原紀香と“クリスマス夫婦ショット”
https://www.entameplex.com/archives/93898

藤原紀香、松平健と親子ショット「常にリスペクトが…」
https://www.entameplex.com/archives/89354