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小松菜奈&中谷美紀、「中島哲也監督はやさしいクマさんみたい」


6月27日(金)公開の映画『渇き。』の完成披露試写会が、6月9日に都内にて開催され、主演の役所広司をはじめ、小松菜奈、清水尋也、橋本愛、國村隼、オダギリジョー、中谷美紀、そして中島哲也監督が登壇した。

中島監督は、過去に「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」などの作品を手掛け、前作「告白」では、最優秀作品賞含む日本アカデミー賞4部門獲得し、アカデミー賞外国語映画賞部門日本代表にも選出。加えて本作の原作は、第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した深町秋生の小説「果てしなき渇き」。
累計発行部数36万部を超えるベストセラーながらも、その過激すぎる内容が故に映像化が難しいであろうと考えられていたが、中島監督の手によって、原作を踏襲しつつも“劇薬エンタテインメント”として映像化に成功した。

謎の失踪を遂げる優等生の娘・加奈子役のオーディションで「その姿を見た瞬間、加奈子を確信した!」と中島監督に言わしめた小松は「噂では怖いと聞いていたけど、私を緊張させないように気遣っていただいたり……やさしいクマさんのような方ですね」と中島監督の印象を語ると、中谷も「やさしいクマさんのような方です(笑)」とそのまま丸パクリ。続いて橋本も「監督のことを思い出す時には絶対クマのイメージが浮かんできます」と同調し「役者さんを一番大事に撮ってくれる方なので、現場も気持ちよく居られましたし、とても感謝しています」とコメント。

これに対し中島監督は「中谷さんには、絶対に俺の悪口を言わないように釘を刺しておきましたから(笑)」と笑いを誘いつつも「もう泣きそうです」と漏らすと会場は爆笑。R15+指定となる本作の演出について中島監督は「僕はあまりああしろこうしろと細かく言うタイプじゃないので。物語の中心人物となる役所さん、小松さん、清水くん以外の人達には『変でいいですよ。なるべくやり過ぎてください。他の映画だと絶対監督に怒られるような芝居をして』とだけ言って自由にやってもらいました。他の映画ではこういう顔しないよねっていう表情や魅力がこの映画で撮れたと思う」と自負した。

「パコと魔法の絵本」で出演して以来の中島作品となる役所は「パコの時もそうですが、中島監督が僕に振ってくださる役がすごく強烈な個性の持ち主で、中島監督の映画に参加することがいつも楽しみなんです」と6年ぶりの中島作品参加の喜びを素直に口にし「この映画のシナリオを読んだ時、なかなか今の日本映画の中では企画が通りにくい世界だと思っていたが、中島監督ということでこうして映像化が成立したんだと思います。だからこそスタッフもキャストもこの映画に出たいという風に感じたと思う。ちょっと変わった日本映画に仕上がっているので、たくさんの人に観てもらえるととても嬉しく思います」と観客にアピールしてイベントを締め括った。

映画『渇き。』は、6月27日(金)TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー。

©2014「渇き。」製作委員会

<関連サイト>
『渇き。』 http://kawaki.gaga.ne.jp/
中島哲也監督最新作「渇き。」が公開繰り上げに https://www.entameplex.com/archives/10908
失踪した娘、藤島加奈子はどこに? 渋谷・原宿に謎のポスターが登場 https://www.entameplex.com/archives/11288