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『キングオブコント2014』決勝進出10組に直撃! 全コンビに意気込みを聞いた


プロ・アマ、芸歴問わず“コント芸日本一”を決める大会『キングオブコント2014』の準決勝2日目が10日、東京・赤坂BLITZで行われ、決勝進出者10組が発表された。

エントリー総数2810組の中から決勝大会への切符を手にしたのは「リンゴスター」「犬の心」「ラブレターズ」「バンビーノ」「ラバーガール」「アキナ」「巨匠」「チョコレートプラネット」「さらば青春の光」「シソンヌ」の10組(発表順)。

今大会の決勝進出枠はこれまでの8組から10組へと増枠。さらには決勝大会のルールも新たに改定され、ファーストステージで1対1の一騎打ち形式で対決し、勝ち残った5組がファイナルステージに進出。この5組で出順を抽選し1番目と2番目の芸人がネタ披露を終えたところで、審査員により「面白かったのは、どちらか?」を判定し、勝った方が暫定王者となる。続いてネタ順3番目から5番目まで同様の流れで一騎打ち形式でネタを披露していき、最後に勝ち残ったものが優勝となる。

決勝進出者10組の発表後、エントリーナンバー順に抽選が行われ、決勝大会のネタ順および対戦カードも決定。エンタメプレックスは、決勝進出10組発表会見を終えたばかりの10組に直撃し、決勝大会への意気込みなどを聞いた。「キングオブコント2014」決勝ファーストステージ対戦カードとともに紹介!

▼1試合目
先攻:シソンヌ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京)
後攻:巨匠(プロダクション人力舎)


(LtoR シソンヌ/巨匠)

◎シソンヌ(初進出)
——決勝進出者発表で名前を呼ばれたのが最後の10番目でしたが?
じろう「マジでしんどかったっす……。最初は期待してましたけど、8組目くらいからもう諦めてました」

長谷川忍(以下:長谷川)「決勝というのは2人の中では特別な事だったので、選ばれた時はホッとしました」

——そこから一転して出番が1番目という。
長谷川「この辺が僕らなんですよね(笑)。最後に呼ばれて1番引いちゃうという」

じろう「せっかく1番になったんで逆手にとって、インパクトを与えたいですね」

——今回、決勝の新ルールについてはいかがですか?
じろう「1対1の形式になったので、トップバッターの不利みたいなものはないのかなぁと」

長谷川「キングオブコント2014の一発目というプレッシャーはありますね」

——対戦相手は巨匠に決まりましたね。
長谷川「テーマが似ているので見る側には面白いカードになるんじゃないかなと思います」

——勝ち上がると勢いがつきそうですね。
じろう「よりデカいおじさんになって(笑)2組のおじさんが合体して……」

長谷川「いやいや、おじさん覚醒しないだろ!」

じろう「今、若手の中で巨匠が一番勢いがある感じがしますよね。お客さんにウケてましたし。そこを何とか倒したいですね」

——最後に決勝大会への意気込みをお願いします!
長谷川「ここまで来たら何としてでも優勝を狙いたい! 応援してください」

じろう「やっと青森で放送される番組に出られるので、是非東北の皆さんに応援していただきたいです」

◎巨匠(初進出)
——決勝進出者発表で名前を呼ばれた時の感想は?
岡野陽一(以下:岡野)「正直憶えてないというか、今まで味わったことない位真っ白になりました」

本田和之(以下:本田)「シビれと鳥肌が凄かったっすね」

——準決勝での手応えはありましたか?
岡野「期待を持って今日結果を聞きに来ましたが、披露したネタが倫理的にどうかなというところもあったので(笑)」

——対戦コンビがシソンヌさんに決まりましたね。
岡野「おじさんのネタが一緒なのでシソンヌさんとは当たりたくなかった……。どっちのおじさんが勝つかみたいな戦いになりそうです(笑)」

——出番が第1試合ということでプレッシャーはありますか?
岡野「僕らはありがたいんですけど、“あれ!? おじさんネタの一番を決める大会なの!? ”って観る人が思っちゃうんじゃないかと……(笑)」

本田「成立するのか!? みたいな(笑)」

——最後に決勝大会への意気込みをお願いします!
岡野「人に迷惑をかけて地獄のような生活をしているので……、ここまできたら優勝して賞金をいただいて、まわりの皆さんに還元して真っ白な人間になりたいなと」

本田「僕は、楽しくできれば十分です」

▼2試合目
先攻:ラバーガール(プロダクション人力舎)
後攻:リンゴスター(プロダクション人力舎)


(LtoR ラバーガール/リンゴスター)

◎ラバーガール(2度目)
——決勝進出者発表で名前を呼ばれた時の感想は?
飛永翼(以下:飛永)「手応えはあったんですけど、例年その手応えの割に決勝に行けないというのが続いていたので、呼ばれた時は“やっと来たか”っていう感じでした」

大水洋介(以下:大水)「1回目の決勝の時は割と冷静だったんですけど、今回は思わずガッツポーズをしてしまいました」

——今回、10組中6組が初選出となりましたが。
飛永「後輩も増えてますし、僕らは出ることが目標じゃなくて優勝が目標なんで。結果がどうこうじゃなく面白いことをやるだけかなという気持ちです」

大水「2回目だし優勝するしかないよね」

——対戦相手が後輩のリンゴスターに決まりましたが、心境は?
飛永「僕らは先攻なんで、ただやるだけかなという感じですけど、対戦よりもシソンヌvs巨匠の後にネタをやるというのがちょっとしんどいかな……。場が荒れてそうなんで(笑)」

大水「3番目の僕らが番組の軸を引き戻したいと思います(笑)」

——決勝までの約1ヶ月間はどんな準備を?
飛永「来週から5日間ハワイに旅行に行くんです。なので、その期間はネタの事はちょっと忘れて(笑)」

大水「僕も同じ時期に箱根に……(笑)」

——2人揃ってリフレッシュですか!?
飛永「頭を空っぽにして冷静になりたいと思います(笑)」

——最後に決勝大会への意気込みをお願いします!
飛永「優勝しか狙ってないので、誰が来ても面白いネタをやって絶対に勝ちたいと思います」

大水「俺達には敵わないんだというものを全芸人に見せつけて蹴散らします(笑)」

◎リンゴスター(初進出)
——決勝進出者発表で最初に名前を呼ばれましたが、いかがでした?
平田俊之(以下:平田)「今年初めて2回戦を突破して、準決勝にようやく来れて赤坂BLITZでネタが出来たので、それで満足しちゃってて。発表のときは、何も期待してなくて誰が呼ばれるんだろうって感じでした。まさか自分達が1組目だとは(笑)」

高野尚之(以下:高野)「何にもリアクションできなかったもんね」

小川裕史(以下:小川「ただただ立ち尽くすだけという(笑)」

——初の決勝大会ということで緊張もあるのでは?
高野「ネタ的に平田くんがピシッとツッコむみたいな感じなんですが、緊張がハンパなくてツッコめずに終わるんじゃないかと(笑)」

平田「凄い先輩達ばかりなんで、胸を借りるつもりで精一杯頑張るだけです」

——対戦相手は同じ事務所となりましたが。
小川「戦うというよりは胸を借りて、僕らなりのネタを出来ればと思っています」

——ラバーガールを倒せば優勝も夢ではないですよ!
平田「我々若手がどれほど検討したかというところで、芸人審査員に大目にみてもらって(笑)」

小川「いや! ぶつかって勝ちましょう!」

高野「ど……、どうした急に!?」

小川「キングオブコントはコントで一番面白い人を決め……」
(と言いかけたところすかさず)

平田「お前ネタ書いてねーだろ!(笑)」

▼3試合目
先攻:バンビーノ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪)
後攻:さらば青春の光(ザ・森東)


(LtoR バンビーノ/さらば青春の光)

◎バンビーノ(初進出)
——決勝進出者発表で名前を呼ばれた時の感想は?
石山大輔(以下:石山)「余裕なくて……『バ』ぐらいで立ってたかも(笑)」

藤田裕樹(以下:藤田)「『バ』から始まるコンビが少ないんで、『バ』で過剰反応したな(笑)」

——対戦相手がさらば青春の光に決まりましたが。
石山「2〜3年目の頃さらばさんとよく一緒にイベント行ったりしてたんで、楽しみですね」

藤田「ここでバコーンとかまして、逃げ切れたら」

石山「失うものが何にもないんですよね、僕ら。単独ライブ大阪でやっても全然チケット売れないですから(笑)。人気もないし、面白いことを信じてやるだけです」

——決勝大会は全国区に名前を売るチャンスですね! 司会はダウンタウンさんです。
石山「浜田さんは、大阪にちょくちょくロケに来はるけど、松本さんは初めてやもんなー」

藤田「嬉しいなー」

石山「藤田は、松本さんに憧れすぎてNSCの時、和柄のシャツとか着たり坊主にもしてましたし(笑)」

藤田「形から入ってたんで(笑)」

——最後に決勝大会への意気込みをお願いします!
石山「7年コントを大阪で細々とやってきて……、この1ヶ月勝つために2本のネタをどう調整していくかですね」

藤田「勝つつもりで思い切りやるだけです」

◎さらば青春の光(3度目)
——決勝進出者発表で名前を呼ばれた時の感想は?
森田哲矢(以下:森田)「自分達の中で、去年、一昨年よりも手応えはなかったんで、(発表が)8組まで進んでもうないかなと思ってた。でも呼ばれて良かったなと」

——唯一の3年連続の決勝出場ですね。
森田「褒めてもらうことしか考えてないです(笑)」

東口宜隆(以下:東口)「3度目の正直で優勝しないと。次はないような気がするんですよね」

——では、今年に懸けてる?
森田「そうですね。2本目に行ければぶちかまして、優勝したいですね」

——今回、決勝の新ルールについてはいかがですか?
東口「どう転ぶんやろなぁ?」

森田「バンビーノって大阪からずっと一緒にライブとかやってて、変なネタしかしないんで(笑)。ちょっとそこが怖いというか……」

東口「次がやりにくい感じのネタをやられるとなぁ」

——10組中6組が初選出だけに、戦いにくさとかはある?
東口「今までは決勝に出てるコンビはほぼ先輩やったけど、結構後輩が出て来てるんで変な感じはしますね。今年は負けられへんなという気がします」

——最後に決勝大会への意気込みをお願いします!
森田「これが最後のつもりで優勝して楽になりたいなと。一年間アホみたいにネタ作ってきて、このプレッシャーに耐えるのは年齢的にしんどいので(笑)。優勝したいですね」

東口「今年で決める! それだけです」

▼4試合目
先攻:ラブレターズ(ASH&Dコーポレーション)
後攻:犬の心(よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京)


(LtoR ラブレターズ/犬の心)

◎ラブレターズ(2度目)
——決勝進出者発表で名前を呼ばれた時の感想は?
溜口佑太朗(以下:溜口)「想像してた以上に感動して泣いちゃいました」

塚本直毅(以下:塚本)「自然とガッツポーズが出ましたね」

溜口「今年は最低限でも決勝に行ってやるぞっていう気持ちで去年の秋からやってきたので、よしきた!って感じでした」

——準決勝での手応えはありましたか?
溜口「ウケたいところでちゃんとウケてたので、ネタが伝わってるなという実感はありましたね」

——対戦カードも決まって、相手は犬の心さんに決まりましたね。
溜口「この業界に入る前の学生の頃、犬の心さんの舞台を観に行ってたので、まさかこういう場でやることになったのが信じられないですね。僕達の中でコント師としてずっと大きな存在だったので」

塚本「堂々とぶつかって負けたら負けたで、あぁ犬の心さん凄いなってなるだけなので」

——最後に決勝大会への意気込みをお願いします!
溜口「このために事務所の先輩のTHE GEESE(ザ・ギース)さんと、浅草で30日間45回ライブをして腕を磨いてきたので、それを全開でぶつけられたらなと」

塚本「ピューーイ! ピューーイ!(と奇声を発し終わり)カッコで『優勝するぞ』って書いておいてください(笑)」

◎犬の心(初進出)
——決勝進出者発表で名前を呼ばれた時の感想は?
押見泰憲(以下:押見)「パッと一瞬真っ白になって、あとは感情に任せてステージの上にいたって感じですね」

——準決勝で手応えはあった?
押見「例年に比べたらあったんですけど、決勝に行った経験がないのでどんだけウケれば良いのか分からず、不安もありました」

——今回、決勝の新ルールについてはいかがですか?
押見「感覚的には2回勝たなきゃいけないというより、2本ウケるネタをやるっていう感覚です。その結果が優勝に繋がればいいと思うし、僕ら以外の初出場の人たちが緊張でガチガチになればいいと思ってます(笑)」

——決勝までの約1ヶ月間はどんな準備を?
押見「今から新しいネタを作るということはなくとも、今まであったネタをより強くすることは出来ると思う」

いけや賢二「そのあたりを調整かけていく感じですね」

▼5試合目
先攻:チョコレートプラネット(よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京)
後攻:アキナ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪)


(LtoR チョコレートプラネット/アキナ)
※アキナ:山名文和は会見時スケジュール都合により欠席

◎チョコレートプラネット(2度目)
——決勝進出者発表で名前を呼ばれた時の感想は?
長田庄平(以下:長田)「ただただ嬉しかったです! 」

松尾駿(以下:松尾)「行けた!っていうより行ってしまったどうしようっていう感じ(笑)」

——準決勝で手応えはあった?
長田「ウケたんですけど確信の持てるウケじゃなかったので、ヒヤヒヤしてました」

松尾「俺はどっかでいけるんじゃないかって信じてやってたので」

——対戦相手がアキナに決まりましたね。
長田「情報がほぼないというか、ネタも見れなかったので何とも言えないですね。先輩ですけど関係なく倒したいなと思いますね」

松尾「審査員の芸人が後輩を応援するという形でこっちに票が入ってくれれば(笑)」

長田「これから審査する芸人にちょいちょいプッシュして仲間を作っていくという作戦で」

松尾「政治?」

長田「お笑いは政治っす(笑)」

——最後に決勝大会への意気込みをお願いします!
長田「シソンヌと戦うまで絶対に負けません!」

松尾「体を壊さないように万全の体調でぶつかります」

◎アキナ(初進出)
——決勝進出者発表で名前を呼ばれた時の感想は?
秋山賢太(以下:秋山)「『ア行』来い!ってずっと待ってたんですけど、呼ばれた時は真っ白になってました」

——発表時、相方の山名さんは居なかったので心細かったのでは?
秋山「ひとりでめちゃくちゃ心細かったです。会見でボケたりみんなコンビプレーを見せてる中、ただただ真面目なコメントしてるだけやったんで。こういう時、相方のありがたみが分かりますね」

——山名さんには、もう伝えました?
秋山「記者会見終わってから連絡しようと思った時にはもう向こうが仕事中やったんで、まだ直接はしてないんですけど。Twitter見てる限りみんなから“おめでとう”って連絡がいってるみたいなんで、たぶん知ってるみたいです」

——今回、決勝の新ルールについてはいかがですか?
秋山「凄く分かりやすくていいなと思います。一騎打ちで対決して面白い方が上に行けるというのは、やりがいがあって燃えますね」

——対戦相手はチョコレートプラネットに決まりましたね。
秋山「優勝を目指すなら、誰が来ても倒さないとダメなんで。絶対に負けないようにしないとアカンなと思います」

——決勝までの約1ヶ月間はどんな準備を?
秋山「準決勝前から決勝に行けた時用に2本用意してありますけど、もう一回見つめ直して本番までの全ての日にちを使って、最強の4分にしたいなと思います!」

——最後に決勝大会への意気込みをお願いします!
秋山「初の決勝ですけど、出るからには絶対に優勝して、この1回で仕留めたいなと思います」

『キングオブコント2014』決勝戦の模様は10月13日(月・祝)午後8時からTBS系で生放送される。

<関連サイト>
『キングオブコント2014』公式サイト http://www.king-of-conte.com/
『キングオブコント2014』番組公式サイト(TBS) http://www.tbs.co.jp/kingofconte/