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高良健吾「今やりたいことができた」、映画「悼む人」の完成度の高さに一同大満足


26日、都内にて映画「悼む人」の完成披露試写会舞台挨拶が行われ、主演の高良健吾をはじめ、石田ゆり子、貫地谷しほり、大竹しのぶ、さらには監督の堤幸彦、原作の天童荒太が登壇した。

まずは、会場に集まった多くのファンにお礼を述べると主演の高良は「役者として10年目、今やりたいことができました」と今作に参加できたことへの喜びを改めて語った。また、夫を殺した罪に苛まれるなか高良演じる静人と出会い、ともに旅をすることになる奈儀倖世役を演じた石田も元々原作が好きで、今作への参加を立候補したというエピソードを話し「普段そんな大胆な行動はしないのですが、それをしたから今ここに立てている。そんな無鉄砲な行動をした自分を褒めてあげたい。参加できて本当に幸せです」となみなみならぬ思いを告白。

一方、静人の妹:坂築美汐役を演じた貫地谷は「高良さんより年上なのに妹役を演じた貫地谷です」と会場の笑いを誘いつつ、今作に関しては「自分の財産になるだろうなと思っています」とコメント。さらには、静人の母親:坂築巡子役を演じた大竹も今作の出来を絶賛し「静人の心を悼む美しさにやられてほしい」と見所を語った。

「包帯クラブ」に続いて天童作品の監督を務めた堤も「この小説に出会い、世に問いたいと思った。全身全霊で取り組みました。僕の中では再デビュー作と言ってもいい作品」と熱く語ると、過去堤作品に多々参加してきた貫地谷は「こんなに堤監督の気合いを感じたのは初めて」と撮影時の様子を暴露。すると堤は「それはいろいろ語弊が……」と一時恐縮しつつ「今までにないものが撮れた」と作品の仕上がりに関しては太鼓判を押した。

原作者の天童も、今作の必要性、平和への思い、そして日本だけでなく今作を世界に発信できる喜びを語りつつ「すでに10回以上(映画を)見ましたが、その都度涙が抑えきれませんでした。しかも、その全ての涙の理由が違っていて」と今作の出来映えを讃え、「試写でも多くの方が泣いていた。みなさんも恥ずかしがらずにハンカチを用意しておいた方がいいですよ」とこの日会場に訪れたお客さんに語りかけていた。

映画「悼む人」は、2月14日より全国で公開。

© 2015「悼む人」製作委員会/天童荒太

<関連サイト>
「悼む人」 http://www.itamu.jp