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イッちゃえ! KANIKAPILA!! 注目の女子高生バンドがメジャーデビュー


ボーカル&ギターのLEONA、YOSHIKA、MIZUHO。ボーカル&キーボードのNATSUKO、ボーカル&パーカッションのAOI、そしてベースのKANA、ドラムのPIPPI。福岡は久留米出身の現役女子高生7人編成バンド:KANIKAPILA(カニカピラ)。

女子中高生バンドの登竜門『SCANDALコピーバンド / ヴォーカリストコンテスト』グランプリ(2013年)を経て、彼女たちは今年の2月に満を持してメジャーデビュー。KANIKAPILAとは、英語でいうところの“Letʼs Play Music”。メンバーは“音楽を楽しむ”という意味でとらえており、その言葉さながら、体全体でビートを刻む彼女たち。果たしてその素顔とは? 今後の活躍が期待されるKANIKAPILAにインタビュー!

――まずは、KANIKAPILA結成の経緯から教えてください。
MIZUHO「私たちのお父さんが作ったハワイアン音楽サークルにみんな所属していて、もともとは2つのバンドだったんです。それで『SCANDALコピーバンド / ヴォーカリストコンテスト』に出場するときに1つのバンドになろうってなって。みんなグランプリを取りたくて、そのためにはどうしたらいいか考えたときに、2つのバンドが合体して7人で組むことでほかの人たちと違う良さを出せると思ったんです」

――でも、人数が増えて大変だったりしません? パートわけとか。
AOI「私は前のバンドでドラムを担当していたんですけど、ドラムにはPIPPIもいるしどうしようってなったときに、パーカッションを入れると表現の幅、ジャンルも増えるしいいんじゃないってなって。それに、ガールズバンドでパーカッションをやってる人ってそんなにいないですし。それでパーカッションになりました」

YOSHIKA「AOIはもともとボーカルもやっていたんですよ。それで、今回ボーカルをやるならドラムよりパーカッションの方がやりやすいんじゃないかっていうのもあって」

NATSUKO「私はギターだったんですけど、キーボードになりました。小さいころからピアノをしていて、もともと鍵盤も大好きだったので」

――ではなぜ最初ギターを?
NATSUKO「当時は、バンドと言えばギターって感じがしてたからです(笑)」

――そうして結成し、コンテストでは見事グランプリ。
YOSHIKA「ファイナルでは他のバンドがみんな年上で、すごく緊張しました。私たちは楽器を始めたのは昔からだけど、KANIKAPILAを結成したのはそれこそ半年前だったので……。不安もあったんですけど、グランプリに選ばれたときは信じられないくらい嬉しかったですね。メンバー全員泣いてました」

――グランプリを取れたことは自信になったんじゃないですか?
YOSHIKA「なりましたね。私たちの魅力でもある7人であわせる振り付けや演奏、7人中5人が代わる代わるボーカルをとっていたり、人数が多いからこそできるコーラスの厚み、いろいろなことが認められてグランプリが取れたと思います。これからももっともっと自分たちにしかできない音楽をやりたいなって思いました」

――その後、ミニアルバムをリリース。CDを出してまわりの環境も変わりました?
YOSHIKA「私たちの音楽がCDになって売られたときは、すごく不思議な感覚でした。自分たちの音楽がCDとして作られるのも初めてだったので。でも、たくさんの方が応援してくれて、すごく嬉しかったです。両親や親戚もすごく喜んでました」

――そして今年メジャーデビュー。その実感はあります?
KANA「全国の人に私たちの音楽を聴いてもらえるってすごく嬉しいことだし、ありがたいことだと思ってます。みんなでずっと一緒に音楽活動をしてきて、メジャーデビューという大きな夢が叶ったんだがから、少しでもたくさんの人に私たちの音楽を届けたいです!」

YOSHIKA「でも、これをスタートにもっともっと新しいこと、進化し続けていけたらいいなと思います。ここからですね」

――今回のメジャーデビューシングルは3曲収録。全て同郷の先輩でもある藤井フミヤさん、藤井尚之さんが作詞・作曲を手掛けた作品ですが、藤井兄弟ってみなさんにとってはどんな存在?
LEONA「地元:久留米だけじゃなく全国的にも大スター。そういった方に曲を書いていただけるのは信じられないくらい嬉しかったですね」

――チェッカーズのこととか知ってました?
AOI「知ってました! 私たちの両親が藤井さん世代で、その影響もあって。お母さんから教えてもらったり、地元の駅でも曲が流れてます!」

――今作のリード曲『イッちゃえ!I LOVE YOU!』はどうですか?
AOI「とにかく歌詞が素敵で、共感しました。なんでこんなに私たちの気持ちがわかるんだろうって。フミヤさんが私たちのラジオ番組にゲストで来てくださったときにそのことについて聞いてみたら、本を読んだり、映画を見たりしていろいろな感情を持つのが大事だよって言っていて。あとは、俺にも娘がいるからわかるんだって言ってましたけど、私たちもいろいろ勉強しなきゃなって思いましたね」

PIPPI「歌詞もそうですけど、楽曲も今までの私たちの曲にはない弾んだリズムで、演奏していても体が勝手に動いちゃうというか、すごく明るい楽曲ですね。ライブでお客さんとやりとりとかするのがすごく楽しいです」

――イケイケだけどシャイ、微妙な乙女心を歌っていますが、みなさんはどっちですか? イケイケ? シャイ?
全員「シャイですね~」

YOSHIKA「歌詞にある“近寄らないで 近づいてきて”とかすごくよくわかります。近づかないでほしいんだけど、近づきたいっていう気持ち。みんなそれぞれ共感できる部分がありましたね」

LEONA「きっと同世代の女の子たちには共感してもらえると思います!」

―― 一方で『卒業白書』はまた全然違う雰囲気で。
MIZUHO「この曲はタイトル通り卒業をテーマにした曲なんですけど、私たちも5人が3月に中学校を卒業するタイミングだったので、すごくタイムリーでした。友だちと別れてしまう悲しみとか、卒業にはそういったことがつきものですけど、別々の道に行っても頑張ろうねっていう切ないけど前向きな曲です。この曲もホント共感できますね」

――そしてもう1曲『白い雲のように』のカバー、この曲は知ってました?
LEONA「私たちが生まれる前の曲なんですけど、知ってました!」

AOI「私は今回初めて知ったんですけど、すごくいい曲ですよね。まさか、あの有吉さんが歌っているとは知らなくて」

YOSHIKA「この曲も藤井さんの楽曲ということでカバーさせていただいたんですけど、私たちなりの『白い雲のように』ができたんじゃないかなって思います。あとは今回サビの部分のサックスソロを藤井尚之さんが演奏してくださって。それも聴き所ですね」

――みなさんのライブは、いろいろなスタイルでやられてますよね。バンドスタイルだったり、アコースティックだったり。
YOSHIKA「バンドとして、パワフルな部分もありつつ、アコースティックでは誰もが聴きやすい感じにアレンジしたり。みんなが楽しめる音楽をやっていきたいです」

KANA「ライブも私たちの魅力です。みんなであわせてステップしたり、演奏中に踊ったり。聴くだけじゃなく、見ても楽しいライブにすることを意識してるので是非遊びにきてほしいです」

――演奏中踊ったりって大変じゃないですか?
YOSHIKA「楽しくて自然に踊っちゃうんですよ」

PIPPI「ドラムはちょっと大変ですけどね(笑)」

――今後はどんなバンドになりたいですか?
AOI「SCANDALさんが憧れですね。私たちはSCANDALさんに憧れてバンドを始めました」

YOSHIKA「ライブを見に行かせていただいたりするんですけど、すごく勉強になります! いつかSCANDALさんのような、かっこよくて、自分たちにしかできないパフォーマンスをできるようになりたいです!」

AOI「最終的には私たちがSCANDALさんに憧れたように、私たちが憧れられるようなそんな個性のあるバンドになりたいです!」

KANIKAPILAのメジャーデビューシングル『イッちゃえ!I LOVE YOU!』は、発売中。

<関連サイト>
KANIKAPILAオフィシャルHP http://kani7.com