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別所哲也、要潤、藤原紀香、AKB48まで…著名人が集結した短編映画祭アワード


6月15日、都内にて「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(以下、SSFF&ASIA) 2015」のアワードセレモニーが行われ、著名人が集結した。

「SSFF&ASIA」は、俳優の別所哲也が立ち上げた映画祭で、今年17年目を迎え、同月の4日から14日まで東京5会場・横浜1会場で世界100以上の国と地域から集まった200作品が公開された。

レッドカーペットには代表の別所をはじめ、審査員の奥田瑛二、要潤、藤原紀香、冲方丁、チョン・ウソンが登場。続いてアンバサダーのLiLiCoや、作品に関わったタレントや俳優たちが次々に姿を見せた。

イベントが始まると、MCを務めるクリス・ペプラーと相武紗季が登壇し、概要を説明した。相武は「この映画祭を通じて世界で活躍するクリエイターが誕生すると思うとワクワクする」と感想を述べた。

ミュージックショート部門では、作品「しおり」が見事アワードに輝いた。この部門はエントリーしたアーティストの楽曲をもとに、クリエイターが作品を制作したもので、優秀賞を獲得した「生きてゆく 完全版」には若手注目バンド・KANA-BOON、特別賞の「疾走れ!ミライ」にはロックバンド・GLAYがそれぞれの監督とともに登壇。「疾走れ!ミライ」はGLAYのサクセスストーリーをベースにしているとのことで、メンバーのTERUは「僕たちは出演していませんが、監督から僕の実家を使わせてほしいと言われたときには驚いた」という。

その後、イギリスを代表する俳優たちが次々に登場し、ハリウッドを皮肉る「ハリウッド・ポートフォリオ」や、ロードアイランド国際映画祭で最優秀コメディ賞などを獲得した「未来から来た息子」など質の高い作品を上映し、セレモニーは盛り上がりを見せた。

ちなみに、毎回テーマに沿った作品を芸能人が監督するバラエティ番組「オモクリ監督 ~O-Creator’s TV show~」(フジテレビ系)からもSSFF&ASIAに作品をノミネートしており、この日は、レギュラーの千原ジュニアやバカリズムなどが“監督席”に列席していた。

ここまでの感想をLiLiCoが求めると、千原は「これ、マジなやつやないですか…」「俺、こんなんやって聞いてなかったんですよ」と、自身の“場違い感”を口にする。

するとバカリズムが「本当に申し訳ありませんでした」と続き、劇団ひとりも「ちょっと気が早いかもしれないですけど、来年こそがんばりたいです」と、アワード発表前からすでに敗北を確信したようすで、会場からは爆笑が起こった。

さらにアワードは進み、AKB48と「SSFF&ASIA」のコラボレーション・プロジェクトの発表に、NGT48の北原里英やAKB48の茂木忍と中西智代梨が登壇しアピールするなど、バラエティに富んだ内容で会場を沸かせた。

いよいよ最後にグランプリが発表された。見事に射止めたのは、イランのレザ・ファヒミ監督の「キミのモノ」。少年たちの心の動きを同じ目線から描いた内容で、授賞を受け、次年度の第88回米国アカデミー賞短編部門ノミネート選考対象作品となる。

審査員の奥田が「監督の眼差し、そして心の表現がとても豊かでした」と、グランプリ作品を評価すると、要も「子どもたちの自然な演技にどんどん魅了されて、あっというまに観終わった作品」と絶賛した。

藤原も「つくり手の個性がまざまざとダイレクトに伝わってきた。子どもの所有欲などを描きながら、大人としても所有や侵略の行為について考えさせられる大好きな作品」と感慨深げだった。

セレモニーのラストには、別所とLiLiCoがあらためて登壇。別所は「映画をつくる楽しさ、そして映画を観てその夢を分かち合う楽しさ、これからもぜひ皆さんと共有していきたいと思います」と、場を締めくくった。

<関連サイト>
「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2015」 http://www.shortshorts.org/2015/index.php
別所哲也、LiLiCo、斎藤工や鉄拳まで…華やかに始まった短編映画祭 https://www.entameplex.com/archives/21261
LiLiCoの「映画のような」人生……15年越しの成功には同郷・川上麻衣子の姿がk https://www.entameplex.com/archives/21471