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古畑星夏「自然と涙がボロボロと出てきた……」出演作「夏ノ日、君ノ声」インタビュー


10月24日(土)公開の映画「夏ノ日、君ノ声」は、17歳の少年・哲夫が生まれつき話せない難病の少女との恋に落ちる姿を描く物語だ。哲夫役は、朝のNHK連続テレビ小説「まれ」で一躍知名度を高めた俳優:葉山奨之が演じ、ヒロインの舞子を演じるのは、映画『ヤクザガール 二代目は10歳』で若干11歳ながら主演を務めた荒川ちか。そして、哲夫に思いを寄せる同級生・ユカ役を、ドラマ「きょうは会社休みます。」「ラーメン大好き小泉さん」など、話題作への出演が相次ぐ女優・古畑星夏が務める。

ファッション誌「セブンティーン」の専属モデルとしてティーンから絶大な人気を集め、映画やドラマ、朝の情報番組「めざましテレビ」(フジテレビ系)でもレポーターとして幅広い活躍を見せる古畑に、映画の見どころや自身の恋のスタンスなどを聞いてみた。

――古畑さんが演じた森野ユカはどのような女性ですか?

「見た目はギャルっぽい女の子ですけど、主人公の哲夫に対して現実的な意見を伝える、しっかりとした女の子だと思いました」

――ユカは一途さゆえにヒロインに意地悪をしてしまうシーンもありました。古畑さんがユカに共感する部分はありますか?

「ヒロインの舞子は、自分が哲夫を好きだってちゃんと伝えるじゃないですか。でも私が演じた女の子はそれができずにいたのが悔しかったですね」

――古畑さん自身も伝えられないほうですか?

「絶対言えないです(笑)」

――ユカのように「好き」を匂わせることもできない?

「匂わせたりはします! するんですけど、自分から『好き』とかは言えないです。そう言ってくれるまで待ってます!」

――ユカのように好きな人を追いかけるのと、ヒロインのように追われるならどちらがいいですか?

「……うーん、告白とかは向こうからしてほしいけど、実ったら今度は私が追いかけたいです」

――実った後に追いかける!?

「確信した後に追いかけたいんですよ! 何もないまま追いかけると不安になるので。だから最初は向こうから来てほしいです」

――知らないからこそ追いたくなる、ではないんですね(笑)。ところで、今回はどのような役作りをしましたか?

「主人公に対しては『好き』の気持ちや、ヒロインにはライバル心を抱いたりなど、いろいろな感情が複雑に出てくる役柄なので、ひとつひとつの心の動きをしっかりと考えました。監督からは『現実味のあることを主人公に伝える部分はブレないように』と指示を受けました」

――哲夫役の葉山奨之さんはどんな方でしたか?

「ギャグのセンスが高くて、すごく面白いんですよ! 葉山くんが現場を盛り上げてくれて。でも劇中ではいつもと違う顔を出していてギャップにびっくりしました(笑)。オンとオフは全然別だった印象を受けましたね」

――会う前のイメージと違っていましたか?

「すごくクールな人だと思っていたんですが、いっぱい喋ってくれて優しい方でよかったです」

――本作や、これまで出演した映画「近キョリ恋愛」やドラマ「きょうは会社休みます。」などでも、古畑さんは“ヒロインのライバル”的ポジションが多い気がします。

「そうなんです! 気が強く見られがちなんでしょうか? でも、私も思ったりします。『あ、また好きな人を奪おうとする役なんだ』って(笑)。ただ、自分の得意なひとつのジャンルとして大切にはしていきたいです」

――でも、ヒロインもやってみたい?

「やりたいです! たくさん男の子がいる中で私を奪い合う、みたいな。奪う側じゃなくて奪われたいです!」

――今後、挑戦してみたい役はありますか?

「明るい役が多いので、暗い影のあるキャラを演じてみたいですね。『あ、こんな演技もできるんだ』って意外に思ってもらえるような」

――現在、「めざましテレビ」の“イマドキ”コーナーにレギュラー出演し、レポーターとしても3年目ですね。

「モノを紹介するのも“イマドキ”が初めてだったんですが、自分から発信するのはすごく楽しいです。撮影に入る前にモノに触れて、伝わりやすくわかりやすく紹介するように心がけています。台本はあるんですが、必ずしもそれに従わなければいけないということでもないので、そのアドリブ感も面白いですね」

――苦労された点は?

「最初のころは、自分の言葉で簡潔に伝えなければいけないのが難しかったです。でも、2年目に入って慣れてきたのか、うまくいったときは本当に嬉しかったですね」

――“イマドキ”に出演することでファン層は広がりましたか?

「広がりましたね。モデルのみの活動中はファッション誌『ニコラ』や『セブンティーン』の影響もあり、小学生~高校生の女の子たちが主なファン層だったのですが、朝の番組に出るようになって主婦の方にも『あ、めざましに出てる子だよね』って声をかけてもらえるようになりました。すごく嬉しいです。今度はインタビュアーにも挑戦してみたいです」

――改めて映画「夏ノ日、君ノ声」を観ていかがでしたか?

「自然と涙がボロボロと出てきました。でも、ラストシーンが終わりじゃなくて新しい始まりに見えるステキな作品だと思いました。恋愛や結婚って楽しいことだけじゃなくて、迷ったり悩んだりする部分があって、すべて含めて恋なんだって感じました」

――この映画をどんな人に観てもらいたいですか?

「今の若い世代の方たちにはきれいごとだけじゃないリアルな恋の物語として、あとは成熟した大人の方にも『ああ、こんな恋愛もあったな』って、ほろ苦い思い出を喚起させる映画に仕上がっているので、広い年代に共感を呼ぶんじゃないかと思います」

映画「夏ノ日、君ノ声」は、10月24日(土)より角川シネマ新宿ほかにて公開。

©「夏ノ日、君ノ声」製作委員会

<関連サイト>
映画「夏ノ日、君ノ声」 http://natsunohi.united-ent.com/
古畑星夏 http://www.lespros.co.jp/talent/artists/seika_furuhata/