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マキタスポーツ、ディーン・フジオカと即興デュオで松田聖子の楽曲をカバー


マキタスポーツが30日、東京・青山CAYでソロライブ「LIVE@マキタスポーツ」を開催した。

この日のライブには、NHK連続テレビ小説「あさが来た」で話題沸騰中のディーン・フジオカとYOUの2名がゲスト出演することがアナウンスされていたこともあって、会場前には長蛇の列ができ、開演を前に異様な熱気に包まれた。

開演直前、静寂を打ち破るかのように、上半身裸でまわしをつけた、マキタの弟子である芸人のセクシーJが登場。会場が爆笑に包まれる中、浅草演芸場と見まごうような、軽妙な前説を披露。拍手の練習を行い会場の空気をあたためた。

そんななか、伴奏をつとめるジミー岩崎のピアノをバックに、ギターを手にしたマキタが登場し本編がスタート。冒頭はザ・ブルーハーツ「情熱の薔薇」を披露。スモーキーな歌声とギターで奏されるマキタ版「情熱の薔薇」は、実はマキタ自身も出演しているNHKの新春大型ドラマ「富士ファミリー」(1月2日オンエア)のエンディング・テーマに起用された曲だ。縁はそれのみならず、前回の「LIVE@」時に、この曲の作曲・作詞を手がけた甲本ヒロトが来場し、マキタのパフォーマンスに力強いエールを送ってくれたエピソードを語り、ライブ冒頭にこの曲をチョイスした理由を印象付けた。

スライドで写真を映し出しながら進行するコーナーでは、ドラマ「富士ファミリー」の出演者集合写真を見せながら、「子供のころ、ベットの上の天井にポスターを貼っていた」ほど少年時代から最も憧れの念を抱いていた女優の小泉今日子と、ドラマの撮影現場ではじめて邂逅を果たした喜びを、口角泡を飛ばして語るマキタのトークで会場はまた爆笑に包まれた。

2曲目はその小泉が1993年に発表した名曲「優しい雨」をマキタの歌声でカバー。切なく寂しい歌詞が、マキタの歌声とあいまって、キョン2バージョンとは異なる表情を浮かび上がらせた。

続いて、1月20日にデビューアルバム『矛と盾』をリリースしたマキタスポーツpresents Fly or Die(以下、F.O.D)の紹介をしつつ、アルバムの中から「愛は猿さ」を演奏。ラテンのリズムを基調に、マシンガンのように矢つぎ早に繰り出される言葉遊びの数々に、オーディエンスのクラップも次第に熱が入る。

客席の盛り上がりも最高潮の中、満を持して、ゲストのフジオカが登場。異様なまでの黄色い歓声がフジオカに向けられる様子をみて、すねるマキタだったが、すぐに気を取り直し、トークがスタート。

フジオカの半生とマキタの半生を比較しながら振り返り始めた。フジオカは1980年生まれ、マキタは1970年生まれで、ちょうど10歳違いの2人だが、その人生の違いは歴然。海外でバックパッカーをしながらモデルにスカウトされたり、映画監督になったりと、華々しいエピソード満載のフジオカの経歴と、「実はいいとも青年隊に応募して落選」「大学時代は引きこもり生活を送っていた」「地元山梨のモスバーガーで副店長をやっていた」など地味を極めたエピソードが連続するマキタの、その色合いのあまりの違いに、またもや客席は笑いが絶えない。

実はこのライブ前日、TBSの人気番組「金スマ」ではディーン・フジオカ特集が放送されたばかりで、そこでマキタスポーツも出演したということもあり、その「金スマ」の続編とも言えるようなトークがたっぷり30分ほど展開された。

「日本の芸能にとらわれず、フジオカが世界に羽ばたくその瞬間がみたい」とマキタからフジオカにエールを送ると、その後マキタは退出し、フジオカはアップライトピアノに向かい、自身の曲「SWEET TALK」を奏し始めた。繊細なピアノタッチとともに、英語と日本語と北京語を織り交ぜた歌声に、客席の集中力は一気に増した。

休憩を挟んで、第2部はフジオカに続く2人目のゲスト:YOUが登場、テレビ東京のドラマ「ラストドクター」で共演して以来の付き合いという2人による息の合ったトークが始まる。

初めて会ったフジオカの印象について、YOUは「すごく真面目な人。まるで銀行員のよう」と形容。さらに芸能時事ネタを、放送禁止スレスレに展開しながら、やがて「音楽じゃんけん」がスタートした。お互いの「この曲のここが気持ちいい」パートを実際に音をかけながら出し合うこの企画。マキタはデヴィッド・ボウイと島津亜矢、YOUはザ・キンクスとブランキー・ジェット・シティをチョイス。さらに2つ目のお題「外人に見つかったらマズイ歌手」では、マキタはTHE ALFEE、YOUはさだまさしをチョイスし、互い劣らずの名うての音楽ラヴァーである2人による、ひねくれた愛情たっぷりの解説とともに展開し、勝敗つかずの引き分けに終わった。

そして、ふたたびマキタのオンステージへ。マキタが「昔から大好きな曲」という、SMAPの名曲「俺たちに明日はある」のカバーから始まり、さらに、F.O.Dのアルバム『矛と盾』の中から、異色の1曲「普通の生活」を披露した。

「アンコール入れてラスト3曲になりました」とアンコールの存在をばらしつつ、本編最後に歌うのは同じ『矛と盾』から「ダーク・スター誕生」。熱い歓声を浴びながら本編は終了した。

アンコールでは、マキタとともに、ギターを携えたフジオカが再登場。2人のデュオで松田聖子の「SWEET MEMORIES」が披露された。「ぶっつけ本番で望んだ」(フジオカ)という2人のコラボは、「急なソロまわしのお願いとかあってもごめんね」(マキタ)などと無茶ぶりを予感させてフジオカを困らせながらスタート。

1番はマキタが、2番はフジオカがそれぞれ歌唱を担当。間奏部前、まさにマキタが「ギターソロお願い」と無茶ぶりを向けると、フジオカは臆することなくフリーキーなソロまわしを披露し、客席はこの日一番の盛り上がりとなった。

さらに、アンコール2曲目にしてこの日最後の歌に、マキタのモットーとも言えるナンバー「俺の歌」を熱唱し、フジオカファンやYOUファンからも熱い拍手を引き出しながら、ライブは幕を閉じた。

なお、次回の「LIVE@マキタスポーツ」は、4月10日に東京・青山CAYで行われる。

Photo by Yasuhiro Ohara

<関連サイト>
マキタスポーツ http://makitasports.com/
マキタスポーツのソロライブにディーン・フジオカ&YOUがゲスト出演決定! http://www.entameplex.com/archives/26800