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go!go!vanillas「胸を張れる作品になった」新メンバーを迎えた最新作『Kameleon Lights』インタビュー


ロックバンド:go!go!vanillas(ゴー!ゴー!バニラズ)は、自然体な心揺さぶる歌詞や胸に染み入るリフで、日常における何気ない大事な瞬間を気づかせる。2013年に初音源をリリース、2014年にメジャーデビュー。2015年には新ギタリストとして柳沢進太郎が加入。そして今年2月10日には、セカンドアルバム『Kameleon Lights(カメレオンライツ)』を発売する。エンタメプレックスは、普遍的なメロディで王道にこだわる彼らの思いをインタビュー。そこには、安い“個性”に引っ張られることなく、純粋に優れた音楽で勝負を挑もうとする姿勢があった。

――最新アルバムのタイトル『Kameleon Lights』とはどのような意味なのでしょうか?

牧達弥(Vocal&Guitar/以下、牧)「カメレオンという動物は擬態していろんな背景に溶け込みますよね。今回のアルバムに入っている楽曲はそれぞれシチュエーションが別ものなんです。その人の生活で起こりうる様々な出来事を表現していて、それがスッと溶け込んでいく部分から名づけました。あとは、『カメレオン』の響きをアルバムタイトルに使うのは珍しくて面白いと思って」

――歌詞を見るだけでも1曲ずつ、ずいぶん状況が違いますね。

牧「結婚のこと、子どものこと、夜遊びの情景、二日酔いの気分……いろいろですね。日常の流れやターニングポイントとなる瞬間を拾い上げています」

――メジャーでのセカンドアルバムですが、率直な感想は?

牧「今回は新たなメンバーとして(柳沢)進太郎が入ったのが大きな違いです。コーラスワークやギターのサウンド、フレーズにおいても、僕が表現したいと思ったことを進太郎がすぐに理解してくれて。フレージングも多いし、けっこうギターロックと思われる気がするんですが、テーマとなるリフのリズムにこだわりを出しているんです。だからギターロックのようでそうでもない……そこが今回のアルバムのユニークな点です」

――もともと牧さんと柳沢さんはお知り合いだったそうですね。

牧「彼が18歳で僕が21歳だったときに初めて会いまして。彼は別のバンドにいて、ボーカルギターだったんですよ。5年前かな? ライブの場所は渋谷のクラブ・エイジアで」

――柳沢さんは今作にどのような感想を?

柳沢進太郎(Guitar/以下、進太郎)「このアルバムが出るまでは、バニラズを『3+1』で見ていた人が多いと思うんですが、個人的に『いや4人です』と胸を張れる作品になったと思います」

長谷川プリティ敬祐(Bass/以下、プリティ)「僕も同じ感覚ですね。進太郎が徐々にバニラズに溶け込んでいく……という流れはイヤだったんです。どうせなら4人で完成させたものを提示したかった。それがきっちりとできたアルバムだと思っています。『go!go!vanillas』としての純度が高まったというか」

――でも、新メンバーが入ると一瞬、変な空気になりませんか?

プリティ「気を使ったり(笑)。普通はそうですね」

牧「お互いのバンドのライブに出てもらったり、もともと知り合いだったからかみ合いやすかったのかも」

進太郎「僕と牧さんの好きな音楽ジャンルが同じだったのも大きいですよね」

――セイヤさんはアルバムについていかがですか?

ジェットセイヤ(Drums/以下、セイヤ)「これまでの経験が生かされたと感じていますね。個人としても周りの音を聴く余裕が出てきた。あとはメンバーが変わることで、自分が気付けなかった部分や特性もわかってきたんです。新発見が多かった」

――制作のプロセスで印象的だったことは?

牧「歌詞が変わってきましたね。メジャーデビューして、大きな舞台も経験させてもらってきたなかで、競争に勝ち抜くためにも歌詞には強い力が必要だと思っていました。でも、そのうちに自分の書いた歌詞を見て『本当に心から思っていることなのかな?』と感じるようになったんです」

――「作ろう」という意識が強くなりすぎていたと?

牧「絞りだそうと必死なわけですよ。そして、日常とは離れた世界になってしまう。非現実的に自分の理想を訴えるのもロックバンドのひとつの正しい形だとは思うんです。でも、様々なルーツミュージックに目を向けてみたら、どれだけ力を抜くかを大事にしているわけで。本当の自然体から生まれるシンプルな言葉こそ、人の心を揺さぶるものなのかなって」

――優れたコピーライトも同様ですね。スッと心に染み込む。

牧「そのためにはカッコつけるんじゃなくて、自分をさらけ出すことを意識したほうがいいなと、ここ1年を通して考えました。今回のアルバムは、よりナマでリアル。聴いてくれる人と会話をする感覚です。物珍しい言葉をつなぎ合わせて個性を出すのではなく」

――サウンド面に関しては?

牧「以前までは、僕が持っていたアイデアを表現できない部分もあったんです。でも、進太郎に伝えたらかなり近い表現をしてくれて。じゃあ今回は、これまでに貯めてきたイメージを全部出しちゃおうと。今まで聴いてくれていたお客さんからすると『なんか変わった』『新しい』って思うかもしれませんが、もともとあったものを引っ張り出してきた感じです。進太郎のおかげでいろいろな制限がなくなった気がします」

――今作でそれぞれ気に入っている楽曲を教えてください。

セイヤ「1日のなかでも変わってくるんですよね。この時間帯だと『チルタイム』です。全11曲の中でもすごくスローなんですけど。バニラズって、これまではアップテンポでノリのいい曲が多かったんですが、この曲はすごく新鮮です」

――でも1時間後にはお気に入りが変わっている(笑)。

セイヤ「確かに(笑)。でも『チルタイム』はこのアルバム内でフックになっています」

――プリティさんは?

プリティ「今は『ビートクラブ』です」

――……今は?

牧「みんな、さっきの取材と返事が変わってる(笑)。なんか不安になってくるな」

プリティ「『ビートクラブ』では、現行のジャズベースを使ったところが好きなんです。僕はビンテージのプレシジョン・ベースも持っていて、曲の持っているオールディーズの要素に合うのはそっちなんでしょうが、そこはあえて外した。実際には大正解でしたね。ベースのヌケ感を意識した曲で、ベースのフレージンズセンスに繊細さが求められました。結果としてとても深みのある表現になったと感じています」

――シンプルでありながら個性が求められると。しかし、これだけ完璧な返答なのにさっきは違ったんですね(笑)。

プリティ「言いながらだんだん“いや、やっぱ『チルタイム』かな”って(笑)」

――柳沢さんはどうですか?

進太郎「僕は……『ラバーズ』ですかね」

牧「また変わった(笑)」

進太郎「この曲には、うまく疾走感がつめられたなと。特に、前奏部分で『どうなっていくんだろう?』と思わせる不安定な雰囲気からキメキメのフレーズに入る流れがいいですね。アルバムの1曲目にふさわしい感じで。曲中ではこれでもか、ってくらいにギターを鳴らしますが、歌の邪魔になっていないんですよ。歌を生かしつつ、手数も多くて楽しくできるバランスに仕上げられたと思います。コーラスも含めていい曲です」

――では、最後に3月4日(金)からスタートする全国ツアーについて意気込みをお聞かせください。

セイヤ「今回初めて訪れる都市もあります。『Kameleon Lights』を聴いてもらって、ライブ会場でお客さんと一緒に楽しみたいですね」

プリティ「このアルバムは『ライブどうなるんだろう?』って期待を感じさせる要素がすごくあると自信を持って言えます。でもライブではその想像をさらに超える自信もありますので、ぜひ足を運んで欲しいです」

進太郎「ライブでも、シビアな音とリズムを見せていきたいです。会場によっては音の響きもずいぶんと違うので、しっかりと整えてお客さんが感動できる音楽を届けたいです」

牧「ライブで歌うということは、CDにはないそのときの感情が生まれているわけで、その一瞬を大事にしたい。ライブってCDを超える瞬間が絶対あるんです。お客さんにしっかりと何かを伝えて、感じたことを生活のなかで糧にしてもらえたらな、って思いますね」

go!go!vanillas 「Kameleon Lights Tour 2016」 
・3月4日(金) 千葉 LOOK        
・3月6日(日) 水戸 LIGHT HOUSE   
・3月12日(土) 京都 磔磔       
・3月13日(日) 神戸 VARIT  
・3月17日(木) 周南 RISING HALL (※イベント)       
・3月26日(土) 松本 ALECX        
・3月27日(日) 金沢 AZ        
・3月31日(木) 仙台 JUNK BOX     
・4月1日(金) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE  
・4月3日(日) 札幌 PENNY LANE 24   
・4月14日(木) 浜松 FORCE
・4月16日(土) 宇都宮 HEAVEN’S ROCK VJ-2
・4月17日(日) 新潟 GOLDEN PIGS・RED STAGE
・4月23日(土) 広島 CLUB QUATTRO
・4月24日(日) 岡山 YEBISU YA PRO
・4月26日(火) 高松 DIME
・5月5日(木・祝) 赤坂 BLITZ (※イベント)  
・5月7日(土) 名古屋 DIAMOND HALL
・5月8日(日) なんば Hatch
・5月12日(木) 長崎 DRUM Be-7
・5月14日(土) 大分 DRUM Be-0
・5月15日(日) 福岡 DRUM LOGOS
・5月20日(金) 高崎 club FLEEZ
・5月28日(土) 新木場 STUDIO COAST

【イベント情報】
◆go!go!vanillas presents READY STEADY go!go! vol.03
5月5日(木・祝) 赤坂BLITZ

<関連サイト>
go!go!vanillas http://www.gogovanillas.com/
go!go!vanillas、全国ツアー「Kameleon Lights Tour 2016」追加7公演発表! http://www.entameplex.com/archives/26416