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仏像のアフロに隠された秘密とは……田中ひろみ氏が仏像見学のポイント指南


「歴女」「刀女子」なんて言葉もある通り、最近では古来の日本文化へハマる女性が急増している。「仏像」もそのひとつ。昔ならお年寄りが手を合わせる、なんてイメージだったが、今では若い世代がお気に入りの仏像を一目見ようと、奈良や京都を訪れるとか。

しかし、初心者にはどれも同じに見えてしまう……。詳しくなりたいけどディープなカテゴリー、どこから手をつけていいか分からない……。そんな人たちに朗報だ。江戸文化や日本史、仏教など様々な分野に精通するイラストレーター・田中ひろみ氏が「マンガで学べる仏像の謎」(JTBパブリッシング)を発売した。この本では、仏像の種類や成り立ちなどをマンガでわかりやすく解説しており、初心者はもちろん、子どもまで楽しめる内容となっている。

そこで、Entame Plexは5月28日、東京・神保町にある書泉グランデにて開催された田中氏のトークショーに出向いて話を聞くことに! スライドを用いたトークショーには「マンガで学べる仏像の謎」を監修した歴史学者・青木淳も登場。会場には多くのファンがつめかけ、急遽イスを追加する一幕も。トークショー終了後のサイン会には、「仏像大好きなんです」と小さな子の姿もあった。

――トークショーお疲れさまでした。図解での説明はとても分かりやすかったです。そもそも、田中さんが仏像に興味を持ったのはなぜですか?

「最初に仏像に触れたのは、まだ小さいころです。叔父が好きで、見に行く際によく連れて行かれていたんですね。でも、当時は全然興味がなかったんです。それからしばらくして、大人になってから、京都の(蓮華王院)三十三間堂に行って恋に落ちました(笑)。そこでは千手観音像がずらっと並んでいるんですけど、圧倒されました」

――急に恋に落ちたと。

「それまでにも『仏像パラメータ』が溜まっていたんだと思います。トドメが三十三間堂でしたね」

――トークショーでは、お客さんの世代の広さに驚きました。

「毎月、私がガイドを務める『仏像バスツアー』では、お年寄りに混じって小学生の姿も見られます。名古屋の中日文化センターで開いている仏像講座には、この間も中学生が来ていましたね。話を聞いたら、すごく仏像に詳しいんですよ。驚いてしまって。低年齢化はしていると思います」

――すごいですね。

「先ほどサイン会にいらした女の子も、よく奈良や京都で仏像を見学すると言っていましたよ」

――今の「仏像好き」にはどういう人が多いのでしょうか?

「人によってそれぞれですが、癒しを求めているのかな、という気もします。バブル期では、海外旅行をしたりブランド物のバッグを手にするなど、日本人の意識が外に向いていましたが、今、不景気になって足元を見つめるようになったのではないでしょうか。その頃から、神社仏閣に興味を持つ人が増えたと思います。そうした場所を訪れて仏像を見て、自分を見つめ直すというか」

――なるほど。では、極端に若い世代が興味を持つのはどうしてだとお考えですか?

「本当に若い世代になると、生活のなかで神社仏閣にまったく触れてこなかった場合も多いのではないかと思います。最近は仏壇のない家も多いと聞きます。ですから、私たちの世代では古くさいと感じていたものが、反対に新鮮に映るのではないかと思います。外国人が異文化に触れて刺激を受けるのに近いのかもしれません」

――1周回って新しいものに映っていると。

「最近ではお坊さんや仏教文化がブームですが、まったく知らないからこそブームになったのだと感じていますね」

――それでは、「仏像のここを見ると面白いよ」というポイントは?

「顔です。ミーハーでいいと思うんですよね。好みの顔を探してみるとか……(笑)」

――でも、みんな同じ顔に見えてしまうんです(笑)。

「最初はそうですよね。でも、たくさん見ていくうちに区別がつくようになってきますよ。そのためには、まず国宝仏像を見に行くことをおすすめします。国宝仏は奈良や京都に集中しているので、2泊3日でバッと集中して周るといいかもしれませんね。国の宝、と言われるだけあって特徴のある仏さまが多いんです。まず、そこをおさえておけば、違いがだんだんとわかってくると思いますよ」

――外国人の顔がだんだんと区別がつくようになるのと同じですね(笑)。では、都内に住む人たちに「これは見ておいたほうがいいよ」という仏像は?

「上野の東京国立博物館はぜひ訪れてほしい場所です。本館に常設展がありますし、館内の『法隆寺宝物館』には奈良・法隆寺の仏像がたくさん並んでいます」

――そうした展示場所に知り合いと行って、知っていたら自慢できるトリビアを教えてください。

「そうですね。たとえば、仏像の額にあるのはホクロではありません。白毫(びゃくごう)というらせん状の白い毛なんです。あとは髪型がパンチパーマに見えるけど、本当はすごく長い毛を巻いているとか。そうしたちょっとした知識も『マンガで学べる仏像の謎』に多く載っていますよ」

――これまでに田中さんはいろいろな書籍を出されていますが、この「マンガで学べる仏像の謎」はどのような内容ですか?

「すべてカラーページで、仏像にまつわることをマンガでわかりやすく書いています。これまで、仏像に関してちょっととっつきにくかった人でも興味が持てるように、なるべく噛み砕いた内容になっています」

――「イラスト+文章」のような本はこれまでにもありましたが、ここまで徹底してマンガなのはうれしいですね。

「さらっと読めて、一度読めば仏像のことがよりいっそう好きになるはずです。ぜひ手に取ってみてください!」

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田中ひろみ
http://usagitv.com/