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昔の病気と侮れない……“結核”の脅威には、あの家電が効果覿面!

沖田総司、高杉晋作、チェーホフ、滝廉太郎、石川啄木……。
「これら著名人にある共通項を述べよ」という問題が出たら、答えられるでしょうか?

実は、彼らはみな“結核”によって亡くなった人たちなんです。もちろん、今挙げた人はごく一部で、リストを並べたならば「え!? あの人も“結核”で…?」と驚くに違いありません。それほどまでに、“結核”は多くの人々から生命を奪い続けています。
しかし、その脅威とは裏腹に“結核”が「あぁ、昔の病気ね」と侮られがち。実際はというと、結核は現在も世界中で猛威を振るっており、WHO(世界保健機関)の統計では、世界で年間約150万人が結核で死亡、2014年には日本でも約2万人が新たに発病し、毎年2,000人ほどが亡くなっているのだそうです。

そんななか、きたる結核予防週間(9月24日~30日)を前にし、家電メーカーのシャープが、注目の研究結果を発表しました。その内容とは、同社が開発した独自の空気浄化技術であるイオン発生技術「プラズマクラスター」が“結核”の感染予防に効果があるということ。

発表によると、「プラズマクラスター」は、細菌・ウイルスに効果を発揮し、臨床試験でも小児アトピー型喘息患者の気道炎症レベル低減や、ヒトへのインフルエンザウイルス感染率低減の傾向が実証されたそうです。

今月、都内にて開催された発表会には、ジョージア国立結核病院院長や結核調査戦略計画部門長、シャープの役員らが登壇。“結核”の現状と、シャープが自社のプラズマクラスター技術研究に懸ける思いなどを話しました。

「現在、世界人口のおよそ3分の1が感染しています」と、“結核”のまん延状況について口を開くのは、ジョージア国立結核病院院長・ザザ・アヴァリアニ氏。アヴァリアニ氏は「そのうち5%から10%が発症します。結核は空気感染のみが感染ルート。これは基本認識として身につけていただきたい重要なことです」と注意を促しています。

発表会での内容によると、日本は“結核”の「中まん延国」と認定を受けていますが、高まん延国からの渡航者などにより感染につながる可能性もあるため、部屋の換気や人の多い場所ではマスクを着用するなど、個人レベルでの予防も心がけたほうがよいそうです。

“結核”は別名「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と呼ばれ、初期症状が通常の風邪とよく似ているため区別がしにくいとも言われています。アヴァリアニ氏によると「せきが2週間続く」「せきに血が混じる頻度が高い」といった部分が風邪と区別するポイントとのこと。その症状がみられた際は、すぐに病院へ行くべきとも進言していました。そして、アヴァリアニ氏はプラズマクラスター技術について「世界レベルで共有すべき技術」「非常に効果が高い」「個人的には将来的に医療現場だけでなく、幼稚園、ショッピングセンター、学校などに導入していけるのではないかと思う」と絶賛していました。

結核予防週間を間近に控えたこの時期だからこそ、もっと“結核”について正しい知識を身につけるべきなのかもしれませんね。

<関連サイト>
SHARP
http://www.sharp.co.jp/