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比嘉愛未×ミムラ×佐々木希、豪華3ショットインタビュー! ディープな3姉妹を演じた映画『カノン』を語る


幼少期のトラウマを抱える藍、夫からモラハラを受ける紫、19年前に姿を消した母と同じアルコール依存症に悩む茜の3姉妹が、母の足跡を辿りながらそれぞれの抱える問題に立ち向かっていく映画『カノン』が10月1日より公開に。

そんな今作で3姉妹を演じた比嘉愛未(藍役)、ミムラ(紫役)、佐々木希(茜役)の3人にインタビューを敢行。
それぞれディープな問題を抱える役どころを3人はどう演じたのか、そして現実にそういった問題に直面したときどうすべきなのか。
撮影を通して彼女たちが辿り着いた答えを聞くことができた。

――3人は初共演ですが、姉妹に見えるように工夫した部分はありますか?

ミムラ「みんな3人兄弟なんですよ。わたしが3姉妹で」

佐々木希(以下、佐々木)「わたしは兄が2人います」

比嘉愛未(以下、比嘉)「わたしも長女で、弟と妹が居ます」

ミムラ「一緒にいて楽だったよね。呼吸が合ってたのかな」

比嘉「自然と持っているものが共鳴したというか、あ、大丈夫だって思えたんです。演じるだけでは空気感みたいなものってなかなか出せないと思うので、不思議な縁を感じました」

ミムラ「あと映像的な説得力でいうと、3人とも身長が同じくらいっていうのがよかったですね。横からスリーショットで撮ったときにちゃんと3人の顔が映って」

――撮影の合間、3人で演技について話し合ったりしましたか?

比嘉「自分の役だけだとどうしても自分の目線にがんじがらめになっちゃうんですけど、相談することで考えが広がっていく感覚はありました」

ミムラ「他の作品よりも話す時間が多かった気がするね。話を聞いてもらえるだけでも違いましたし、まったり話せるのが実は助かってました」

比嘉「普段は孤独な仕事だといつもすごく思っていて。台本を覚えるのも1人だし、でも2人がいてくれるから心強かったです」

――子供時代、そして大人になって受けた傷の探求がテーマになっていますが、実際にプライベートでも探求すべきだと思いますか?

比嘉「すごく考えさせられました。傷を抱えていない人はほとんどいないと思うんですよ。作中でも、一度は逃げ出そうとしたんですけど、実はそばに受け止めてくれる人がたくさんいて……。一歩踏み出せたからこそ進んでいけたんです。そのときは辛いですが、踏み出すべきだとは思います。自分が自分にどう向き合うか、それをできる勇気をまず持つことがこれからの人生の大きなテーマだと感じました。仕事もプライベートもやっぱり後悔したくないので、常に勝負して。突き進んでいこうと思ったので、いい時期に出会えた作品だと思います」

佐々木「わたしも比嘉さんと一緒ですね。そのときはなかなか一歩進むことができなかったとしても、自分1人の力だけじゃなくて助け合って前に進めたんです。もちろんひとりっ子の方もいると思うんですけど、周りに助けてくれる人がたくさんいると思うので。1人じゃないって勇気を持って前に進むと絶対に明るい未来があると思います」

ミムラ「問題の発生地点が自分だと逃げられないし、うっかり手を付けて崩壊するということもありえますよね。比嘉ちゃんがいい時期と言ったのにピンときました。彼女の演じる藍ちゃんはとても良い婚約者とその母親がいて、もうひとつの家族ができた。“一緒に受け止めてくれる人”がいるのは大きいですよね。あとは“時間”が解決してくれることもありますが、トラウマは探求するだけでも難しいので、この2つがうまく機能すると良さそうですね」

――映画では家族の秘密が明らかになりますが、みなさんは家族に秘密にしていること、または家族の秘密を知ったことはありますか?

ミムラ「家族の誰とは言えないんですが、とあることから大きな秘密を知って驚愕したことがあります。当人はまだ気づかれてないと思っててまだそれについて話はしてないんですが。こんな近くにいるのに知らんかった! って、今話してても結構動揺してます(笑)」

比嘉「わたしは秘密はないですね。隠しきれないタイプなので(苦笑)。ただわたしも1週間前ぐらい前に、兄弟が実はこうだったって話を最近聞いて……、実は妹が小さいころから霊感があるみたいで。あんた20年以上も一緒に居てなんで今言ったのって(笑)」

ミムラ「妹さんは隠してるつもりはなかったのかもね(笑)。秘密だと思ってなかったことが実はある人にとっては秘密だったりして、ある日突然軋轢になるかもしれない。この作品を観てると、家族だからって言い訳しないでその人となりを知ろうよっていう気持ちになります」

――最後に本作の見どころを教えてください。

比嘉「男性女性年齢問わず、自分の思いと役柄がリンクする部分があると思います。ディープで暗いシーンもあるんですけど、それだけじゃなくて未来を見据えて歩み出せるパワーになればいいと思いながら作ってきたので、作品にも出ていると思います。とくにクライマックスのピアノのシーンは3人が訓練して吹き替えなしでやったので、そこをぜひ観ていただきたいと思います」

ミムラ「ピアノはわたしだけ経験者で、両手で弾いてるんですけど、2人は大変だったね」

比嘉「わたしとのんちゃん(佐々木希)は人生初のピアノで、1ヶ月ちょっとかけて練習するところから始まって」

ミムラ「わたしは楽器の絡んだ撮影をしたことがあったので、撮影になると100%やってても緊張で目減りするのを経験済み。だから150%か200%やっておくのがオススメと2人に話しました」

佐々木「やればやるほど上達しますよね」

比嘉「やっぱり自信になるじゃないですか。演じるのとはまた違うので、やっぱり努力というか。お互い別の仕事があるので別々に練習して、あるときは3人でやったり。お互いの絆も深まったと思います。撮影上うまくごまかせるでしょ? って思うかもしれませんが、そこはウソなくやってます」

ミムラ「そして本作はトラウマだったり依存症だったり、ヘビーな題材も複数。三姉妹だけでなく、お母さんもお婆ちゃんも抱えてたり。わたしも台本を読んだとき盛りすぎじゃないか、破綻しない? って心配があったんですけど、上手く最後まで走っていて、我々も『おお!』と驚きました(笑)。ぜひご鑑賞いただけたらと思います!」

映画『カノン』は、10月1日(土)より角川シネマ新宿ほかにて全国ロードショー!

©2016「カノン」製作委員会

Photo by 竹内洋平

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