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柴田智子が唱える「年齢を重ねるほど幸せになる生き方」


クラシックというジャンルの垣根を飛び越え、“今を生きる喜び”を発信するソプラノ歌手:柴田智子。
現在もオーケストラにオペラにと精力的に公演を行うなど国内外で活躍中の彼女だが、過去には両親の介護のため止むを得ず歌のキャリアをストップしたり、うつや乳がんになるなど度重なる困難に直面してきた。そんな柴田のうつむきたくなるような日々を救ってくれたという「歌うこと&発声法」、そして年齢を重ねるほど輝けるマインド&生活術について綴った著書『年齢を重ねるほど幸せになる生き方』(主婦の友社)が12月16日に発売された。

数多くの困難を乗り越えてきた彼女が発する言葉だからこそ、説得力に満ち溢れている本書はどの世代の人が読んでも元気な気持ちになれるはず! 柴田流マインド、幸せになるためのヒントが満載の本書について、いろいろと話してくれた。

――本書は壮絶な場面からスタートしますね。

「2001年9月11日にアメリカ同時多発テロに遭遇し、そのトラウマから歌えなくなりました。その後もいじめや介護、乳がんなど数々の困難がありましたが、そのなかでいつも“歌”だけはくじけそうな私を救ってくれました。私にとって“幸せとは何か”を気づかせてくれるチャンスだったのかもしれません」

――日本の若者の発想は、否定的・ネガティブな人が多い印象です。

「人生って色んな時期があります。みなさん自分の悪いところを見てしまいがちですが、アメリカでは良いところを凄く褒めてくれてます。まずは5個でも10個でもいいので、自分のいいところを見つけてみてください。失敗して落ち込むこともあるかもしれませんが、若いうちはその失敗がどんどんプラスになっていきます。今見えていることだけがすべてじゃない。悪いことが起きたら次の瞬間いいことが起きるし、人生はそういうものだと思っています。ネガティブになったら、とりあえず外に向かって声を出し発散してみてください。それだけですっきりしますよ!」

――柴田さんが本書で発信しているファンエイジングとは何ですか?

「年を重ねることを楽しむことです。50代・60代になったら、どうしても人に迷惑をかけないことばかり考えてしまいがちですが、人と違うということを楽しみ、自分を大切にしてください。どんなことも楽しむという姿勢があれば、無駄はないので。新しい出会いが1日1個必ずあります。まずは、ちょっとしたことの見方をいつもと変えてみたり、思いついたら動いてみてください」

――どんな人にこの本を読んでもらいたいですか?

「40・50・60代はもちろん、30代の方にも読んでいただき、自分の中にある“ファン”をたくさん見つけていただきたいです」

――最後に、読者にむけてメッセージを。

「最初は50代、60代向けのつもりだったのですが、若い方でも『若いころから1つずつ年をいただくことによって、自分がふくよかになるのだよ』ということが少しでも理解できれば人生が楽しくなるのかなと。人生の後半には後半の人生があるんだよということをお伝えできたらと思います」

<関連サイト>
柴田智子
http://www.tomokoshibata.com/