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大阪環状線103系電車が遂に引退! 別れを惜しむ姿も…


1969年から約48年間にわたりJR西日本・大阪環状線を走り続けてきたオレンジ色の103系電車。昨年12月より新型車両323系の導入が進み、ついに営業運転終了の日を迎えた。運行最終日となった10月3日、駅や沿線では、鉄道ファンや地元の方が103系との別れを惜しむ様子が見られた。

玉造駅最寄りの103系電車をモチーフとした商業施設「ビエラ玉造」の屋上では、「キッズファースト保育園」の園児による「103系電車おわかれ会」が開催され、103系の通過にあわせて、園児達が旗を振って見送った。

大阪駅など各駅のホームでは、鉄道ファンたちが103系をカメラに収める姿があちこちで見られた。思い出のある電車なのか、中には年配の夫婦が一緒に撮影する姿も。

最終列車は多くの人が待つ京橋駅に11時19分に到着。最後の乗客を降ろして数分後、回送列車として車庫に帰っていった。見送る鉄道ファンからは「さようなら!」「長い間お疲れ様!」といったねぎらいの声があがった。

森ノ宮の車庫に帰ってきた103系は、新型車両323系の隣に並んで停車し、48年間の歴史に終止符を打った。

また、最終運行となる10月3日の車内放送では、「ただいまご乗車中の103(イチマルサン)系電車は、本日をもちまして大阪環状線を卒業いたします。オレンジ色の電車として親しまれてまいりましたが、新型車両323(サンニイサン)系電車に、その役目を引継ぎます。1969年12月10日のデビューから48年、長きに亘りご利用いただき誠に有難うございました」と特別なアナウンスが流れた。

9月に公開された103系引退スペシャルムービー「LOOP大阪環状線」は、SNS上で「泣ける」「最後まで見てしまう」「いつも乗っていた思い出の車両」「48年間お疲れ様」「サラバ青春の曲と凄く合っている」と様々な反響を集め、公開から4週間で再生回数120万回を突破するほどの反響ぶり。

10月3日をもって見納めとなった103系から望む貴重な風景と、これからも続いていく大阪環状線の未来を感じさせてくれる動画となっているので、ぜひチェックを。

最後の運転を終えて、今回の103系引退プロモーションを企画した大阪環状線プロジェクト担当者は、「予想以上の大きな反響に驚きました、ありがたく思っております。これまで多くのお客様にご利用いただき、親しみをお持ちいただいてきた103系へは、社内でも思い入れや愛着を持つ社員が多く、今回の営業運転終了は我々にとっても感慨深いものでした。この103系と同じように、新型車両323系も多くの方に愛される電車になってくれれば、と願っています」とコメントを寄せている。

<関連サイト>
「大阪環状線改造プロジェクト」
https://www.jr-odekake.net/railroad/osakaloop_kaizou/