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会場が一体となりクロスしたBREAKERZ最終公演レポート


BREAKERZが10月18日にリリースした10周年スペシャルアルバム「X(クロス)」。豪華アーティストとのスペシャルコラボレーション盤と、ファンと“クロス”したリクエストベスト盤という最強のCD2枚をひっさげて開催された、BREAKERZ LIVE TOUR 2017【X-cross-】もいよいよ最終公演、12月15日、TSUTAYA O-EASTにて敢行された。

チケットはソールドアウト、場内はまさに超満員、全国を駆け抜けてきたツアーロゴ旗は今か今かと待ちわびるような視線を浴び、期待とうずうず感が会場を埋め尽くしていた。

真っ青のライトを受け、客席が湧く。SHINPEI、AKIHIDE、最後にサングラスをかけたDAIGOが登場。
10周年スペシャルアルバム「X(クロス)」に収録されているVAMPSのサポートを務めるベース:Ju-ken、ドラム:ARIMATSUとの「X(クロス)」曲「GOD」が重厚なサウンドで披露された。

イントロや間奏のキメで両手を広げ煽りまくるナポレオンジャケットのDAIGO。ベロアコートをなびかせながらクールにソロを泣かせるAKIHIDE。ノースリーブで衰え知らずの筋肉美を披露しながら激しいギタープレイでぶち上げるSHINPEI。一曲目から強烈なインパクトを残し、サングラスを取ったDAIGO、続くナンバーはリクエストベストより最初期からのライブ定番アップチューン「Kamisori」。早くもお立ち台にあがりメンバーとオーディエンスの距離はさらに近づき間奏ではSHINPEIとの熱い絡みも。三曲目の「Everlasting Luv」では、もうここがクライマックスなのではないかと疑うほどの盛り上がりを見せ、客席はサビ頭を合唱、DAIGOはステージ際でガンガンファンサービスを仕掛けつつクレーンカメラにも煽りを入れていく。AKIHIDEはクールにお立ち台でプレイしつつもサビをマイク外で口ずさむなど曲への想いを強く感じさせる。

「東京ただいま!!」

DAIGOの掛け声に大きな歓声が上がった。12月30日(土)の追加公演を控えつつも今日が良ければそれでいい、と思うくらいの気合でステージに臨むと約束。–俺たちとみんなで最高の「X(クロス)」を作り上げようぜ!!–DAIGO

この言葉をきっかけにゴールデンボンバー・鬼龍院翔との「X(クロス)」楽曲「ゴールデンナイト~黄金色に抱きしめて~」へ。オーディエンスは手を上げながら拍子に合わせて飛びまくる。CDでの鬼龍院とのデュエット部分はDAIGOの「デュエットしようぜ!!」の声に合わせてファンとデュエット。低音を響かせるDAIGOとファンの「好きよ」「好きさ」の応酬は不思議な艶を帯びていて、会場は妖艶な雰囲気に包まれた。

続く「BLACK SKY」はSKY-HIとの「X(クロス)」楽曲。四つ打ちのリズムに合わせてミラーボールが回りクラブのような雰囲気に。CDでのSKY-HIのラップ部分をSHINPEIが鮮やかに謳う。更に「SUGAR BABY」ではスタンドマイクを振り上げてDAIGOが、間奏ではSHINPEIがガンガン煽りつつ、それに対して客席も折りたたみで「応戦」。曲終わりにはDAIGOの色気を帯びた舌舐めずりがライブへの没入感を際立たせていた。

–みんなBREAKERZの車に乗りたいかい!?–SHINPEI

SHINPEIのコールアンドレスポンスから続く手拍子の中始まったGRANRODEOのギタリスト:e-ZUKAを迎え「X(クロス)」した「RODEO DRIVE」。曲中「少し一休み」部分で一瞬オケをストップさせDAIGOとAKIHIDEが絡む部分では黄色い声が上がり、ヒートアップしていく中盤戦に向けて強くアクセルを踏んだ。

しかし、上がりすぎたスピードを一旦緩めるかのようにここでMCに入り小休止。豪華アーティストやファンとの「X(クロス)」、そのアルバムツアーへの想いを熱っぽく語り、次曲はレーベルの先輩にあたる倉木麻衣との「X(クロス)」楽曲「ひらり舞い散る花のように」へ。AKIHIDEのしっとりとしたアコースティックギターから入り、場内に倉木麻衣の幾重にも重なった繊細で透明感のあるコーラスが響き渡る。「月夜の悪戯の魔法」を彷彿とさせる和テイストを感じさせる楽曲を、情感溢れるヴォーカルで大事そうに胸に手を当てて歌いきった。引き続き二人のアコースティックギターが響く「心をつないで」。AKIHIDEのコーラスやSHINPEIの美麗なハモりが楽曲の与える感動をより一層引き立てており、ロックバンドらしからぬ綺麗さが際立つ楽曲が続く。かと思えば次曲「Birdman」では骨太なロックミディアムナンバーで攻めており、BREAKERZというバンドの懐の深さを見せつけた。

FC&Musing盤に限定収録されている「BATTLE SE -VS-」ではライブでは馴染みの光景のギターバトル。AKIHIDEは耳を劈く泣きのギターを、SHINPEIは力強く早弾きを披露。ユニゾンからハーモニーへ、ハーモニーから別パートへ、別パートからユニゾンへとめまぐるしい展開を完全に息を合わせて圧巻のプレイを二人で魅せる。そこから「幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて」のイントロで客席は再び熱狂へ。今までも大きかったオーディエンスのボリュームはマックス、この楽曲のポテンシャルとファンの熱量の高さを存分に感じさせる。次の「X(クロス)」楽曲は超特急との「恋のスーパーエクスプレス」。AKIHIDEのコールが入り、リズムに合わせて手を振るメンバーとオーディエンス。メンバーが手でハートマークを作ってみたり、客席はBメロには所謂PPPHを入れてみたり、アイドルさながらのステージングに超特急とのコラボらしさが溢れる。

いよいよラストも近い頃合いになり、BREAKERZの鉄板曲のひとつ「SUMMER PARTY」を披露。イントロから客席は折りたたみ、DAIGOはオーディエンスを指差し「君」を煽る。オレンジとイエローの煌びやかなライティングの中メンバーは全員ステージ際ギリギリでファンと触れ合う。

直後のMCではAKIHIDEが「ツアー中はそのステージが行われる土地の方言を必ずどこかに入れる」というサービスとのことで曲中にもDAIGOにマイクを向けられ、最後に「ありんす!」と茶目っ気たっぷりに笑顔を見せた。

–ここにいるみんなと滅茶苦茶「X(クロス)」していきたい—DAIGO

このセリフをクライマックスへ合図にMY FIRST STORYのベース:Nob、ドラム:Kid’zと「X(クロス)」した 「NEVER ENDING STORY」へ。タオルを片手に拳を振り上げての煽りにオーディエンスもタオルを回して応え、次の「FAKE LOVE」ではDAIGOもジャケットを脱ぎほぼ客席に乗り上げるような形で客席へ「殴り込み」。SHINPEIがAKIHIDEのマイクでコーラスに入り、ステージ向かって左にDAIGO、真ん中でAKIHIDEがプレイするなど立ち位置までも「X(クロス)」。

「She Is Devil」のイントロではDAIGOの「東京、頭振れっ!!」のシャウトに会場は全員ヘドバン状態。そのままの勢いでなだれ込んだラストの「DESTROY CRASHER」では「人生最大にぶっ壊れろ!!」の言葉通りメンバーとオーディエンスがひとつになってスピードアップ、盛大に壊れきって本編を終えた。

メンバーが退場するやいなや、すぐさまアンコールの声が響く会場だが一階席と二階席の「アンコール!」の掛け声が交互に聞こえており、ファン同士でも「X(クロス)」が行われる光景に絆の深さを感じられる。本編とは打って変わって和やかなメンバーの掛け合いに会場は一気にファンシーな空気に包まれたが、その雰囲気を引き継いだまま声優ユニットTrignalとの「X(クロス)」楽曲「Triangle」へ。CDでのTrignalメンバーの朗読部分をライブではメンバーが、なんとくじ引き(!)で配役を決定し担当。

曲中で誰がどの役をやるかが初めてわかるという演出で行われ、曲名にかけた三拍子(ワルツ)のメルヘンチックな楽曲を三人並んで可愛さ全開の掛け合いを披露した。

–俺今日ここでライブ終わっても満足です(笑)–DAIGO

笑顔で歌い終えた後に続くのは「Angelic Smile」。曲始めからAメロをまるまる会場のファンが大合唱、ライブは大団円に向かっているにもかかわらずメンバー・ファン全員がまだまだ終わらないかのような最高潮の盛り上がりを見せる。

ラストはGLAYのベース:JIROと長年GLAYのサポートドラマーを務めるToshi Nagaiを迎えた「GREAT AMBITIOUS」。BREAKERZとして10周年を迎えた今なおライブで直接ファンと音楽を共有できる出来る幸せ、嬉しさ、楽しさを全て詰め込んだようなセッション。Bメロの合いの手部分を何度も繰り返しファンとの別れを惜しむかのように歌い、弾き続けた。DAIGOは最後のサビをほぼオケなし、マイクなしで限りなく生声に近い歌声をファンに届けた。

–10年、20年ずっとずっと続ける、一生かかってついてこい!–DAIGO

この言葉通り、BREAKERZとファンの「X(クロス)」はまだまだ続きそうだ。

Photographer:達川範一(Being)、小境 勝巳

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