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JAXAの衛星降水データを活用「Rain Power Graph」が公開


衛星データの民間利用推進を目的として、JAXAはパナソニック株式会社 エコソリューションズ社に対し数種類の衛星データを提供。それらをもとに作られた同社の雨とい事業60周年記念サイト「Rain Power Graph」が公開された。

サイトでは全国100地点の「気象に関する5つの指標(降雨量/瞬間降雨量/瞬間最大風速/降雪量/UVインデックス)」を同社が偏差値化。家が受ける気象の脅威に関する項目の全国偏差値を水滴グラフで確認できる仕様になっており、衛星データを「家」という視点で編集加工して閲覧できるようにした取り組みだ。

JAXAが提供したデータは、全球降水観測計画(GPM/ジーピーエム)主衛星等を利用したGSMaP(ジーエスマップ)の過去10年分の降雨量データ、全球降水観測計画(GPM/ジーピーエム)主衛星搭載二周波降水レーダ(DPR/ディーピーアール)の2016年12月~2017年2月の雨雲中の雹含有量データ、及び陸域観測技術衛星「だいち」撮影画像。同社は、サイト制作にあたっては、気象庁アメダスの観測データを併せて活用しているとのこと。

JAXA 松浦直人は、「人工衛星により得られる雨のデータが、民間企業により、暮らしの気象への適応のために活用されるのは新しい試みで、今後どういった発展を遂げるのか注目している」とメッセージを寄せている。

<関連サイト>
「Rain Power Graph」
https://sumai.panasonic.jp/rain_power_graph