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「カメ止め」著作権問題に上田慎一郎が言及「本当に納得」


衝撃再び――低予算ながら驚きの展開で2018年の話題をさらった映画「カメラを止めるな!」(以下、カメ止め)の新作試写会が2月28日、東京・池袋の映画館「シネマ・ロサ」で開催された。

この新作「カメラを止めるな!スピンオフ『ハリウッド大作戦!』」は、ネスレがAbemaTVの協力のもとに制作したもの。「カメ止め」でおなじみの登場人物たちが、再びワンカット収録に挑む。監督は「カメ止め」で助監督を務めた中泉裕矢が担当。元祖「カメ止め」の監督・上田慎一郎は、本作では製作総指揮・脚本にまわる。

上映前には、上田と中泉が舞台に上がり、完成までの苦労を話した。企画が始動したのが1月上旬でクランクインは2月5日、撮影期間は6日間。タイトなスケジュールのなか、数日前に完成を迎えたという。「サイバーエージェントさんの無茶振りになんとか答えて、この日を迎えることができた」と、上田は笑った。

上映終了後には、上田と中泉に加え、出演者たちも登壇。映画評論家・有村昆が各人に質問をぶつけた。濱津隆之が演じる「日暮監督」に変わり、本作で主役を務めたのは、真魚(まお)演じる日暮監督の娘・日暮真央。「プレッシャーはないと言ったらウソになる。でもメンバーとの関係性ができていたので(楽ではあった)。一生懸命に演じていたら、あっという間に終わった」と語る。

前作で“いいかげんすぎる女性プロデューサー”の「怪演」が光った、どんぐりも、同じ役で出演。役作りは「上田さんに『そのままでいい』と言われたので(特にしていない)」とのことだ。

「日暮監督」は、今回は完全に脇役。濱津は「現場に行く機会もあまりなく、今日初めて全てのシーンを見た。思ったより(自身が)けっこう出ていたので、ありがとうございます」と感想を口にした。

トークでは、濱津の“ある変化”が話題に。一躍ブレークした濱津が、最近あかぬけているのだという。上田は「芸能人の顔になって、野暮ったさがない。前はもっと“もしゃもしゃ”してた」と指摘し、笑いを誘った。

イベント終了後には「カメ止め」の著作権トラブルについて言及する一幕も。同作をめぐっては、舞台「GHOST IN THE BOX!」が元ネタにもかかわらずクレジット表記が不十分だとして、劇団「PEACE」を主催していた和田亮一氏が抗議していた。

しかし、2月27日に和解が成立。上田と和田氏の「共同原作」として、ふたりの名前をクレジットに入れ、解決に向かった。この件について記者が質問すると、上田は「良かったと思っています。本当に納得しています。それ以上は言うな、と言われています」と苦笑し、「違うスピンオフや続編もあったらいいな、と思っています。まだ具体的にあるわけではないですが」と次回作への意欲を見せた。

「カメラを止めるな!スピンオフ『ハリウッド大作戦!』」は、AbemaTVで3月2日(土)より公開。3月10日(日)からは「ネスレアミューズ」でも視聴可能となる。

<関連サイト>
AbemaTV
https://abema.tv

ネスレアミューズ
https://nestle.jp/hollywood-daisakusen/