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東日本大震災から10年…6割以上が災害時の備えなし!?


auじぶん銀行株式会社(以下、auじぶん銀行)は、2021年2月4日~9日の期間において、全国のビジネスパーソン男女500名を対象に「有事(災害時)の備え」に関するアンケートを実施。このたび、その調査結果を発表しました。

東日本大震災から今年で10年が経ちます。ビジネスパーソンに対し、災害への備えは必要だと思うか調査した結果、「とても必要だと思う(40.2%)」、「まあ必要だと思う(52.0%)」を合わせて92.2%と、9割以上の人が必要だと思っていることが明らかとなりました。

続いて、災害への備えをしているか聞きました。結果は「あまり備えていない(46.0%)」、「備えていない(19.2%)」を合わせて65.2%の人が、十分な備えが“できていない”ことが判明しました。備えが必要だと思う一方で、実際には備えができていないというのが現実のようです。

「あまり備えていない」、「全く備えていない」人にその理由を聞いたところ、「どのくらいの備えがあればいいのかわからない(55.5%)」に最も多く票が集まりました。次いで、「面倒で後回しにしてしまう(41.7%)」、「何から用意すればいいのかわからない(40.2%)」という回答が続きました。どの程度備えをすれば良いか想像がつきにくく、備えられていないということが考えられます。

どのような備えをしているか質問したところ、最も多く回答が集まったのは「食料を準備している(58.2%)」となりました。「飲料を準備している(54.0%)」も2位にランクイン。非常事態に備え、非常食を用意している人が半数以上いることが明らかとなりました。次いで、ヘルメットなどの「装備グッズを準備している(35.9%)」、マスクなどの「衛生面グッズを準備している(34.9%)」、携帯ラジオなどの「情報を得るためのグッズを準備している(33.4%)」に3割以上の人の回答が集まりました。一方、「自宅近くのハザードマップを確認している(21.3%)」や「安否確認方法を決めている(13.4%)」は1~2割程度に留まりました。グッズ以外の“備え”にも着目し、準備をする必要がありそうです。

続いて、具体的に備えているグッズについて調査しました。その結果1位は「飲料水(66.8%)」、2位は「保存食(50.0%)」、3位は「懐中電灯(48.8%)」となりました。一方、「物品は何も用意していない(8.4%)」人もわずかではありますが、いることが判明しました。

具体的に備えている防災グッズが分かりましたが、実際に役に立ったグッズはどんなものがあるのでしょうか。防災グッズの意外な使い道について伺いました。

■ためになる知恵!防災グッズの意外な活用法10選
―新聞紙―
・ガラスが割れたりした時など、直接踏まないように事前にひいておくことで、怪我を防止できる(愛知県36歳男性)
・簡易トイレを作る(東京都・42歳女性)
・布団替わりにする(高知県・41歳女性)
・暖かい防寒代わり(三重県・34歳女性)

―サランラップー
・最強。体に巻けば防寒。スプーンやお皿に巻いたりすれば、洗わなくてもよい。怪我でも使える。カッパがわりにもなる。(東京都・58歳女性)

―アルミシートー
・保温素材として、汎用性に優れている(岡山県・58歳男性)

―ゴミ袋・段ボールー
・防寒着・寒さ対策になる(大分県・38歳男性)

―ツナ缶―
・明かりが無くなった時にツナ缶に穴を空けて紐をさすことによって、簡易的なろうそくを作る事ができる。ツナ缶自体も缶詰なので保存食になる上、ろうそくとして使いきった後に食べることもできる(長崎県・31歳男性)

―ビニール袋―
・水を入れるのに必要(北海道・51歳女性)
・服の代わり(北海道・49歳男性)

続いて、有事の際、貴重品の中で優先的に持ち出すものについて調査しました。1位には「携帯電話(スマートフォン)(80.0%)」がランクイン。わずかな差で2位となったのは「財布・クレジットカード(77.4%)」でした。次いで「通帳・印鑑(50.6%)」が3位。1位になった携帯電話(スマートフォン)を充電するのに必要な、「携帯充電器(モバイルバッテリーなど)」は4位にランクインしました。

【優先的に持ち出す理由】
―携帯電話(スマートフォン)
・今は携帯があればなんでもできるから(東京都・31歳女性)
・連絡手段とキャッシュレス決済ができるから(千葉県・30歳男性)
・連絡手段と情報取得手段(東京都・40歳女性)
・命を優先するうえで、なにかと便利なものが揃っているから(山口県・30歳男性)
・全ての情報が詰まっているから(東京都・35歳男性)

―財布・クレジットカード
・お金は必要不可欠だから(福岡県・31歳男性)
・クレジットカードがあれば、なんとかなりそう(埼玉県・51歳女性)
・財布の中にいろんなカードを入れているから(京都府・36歳女性)

―通帳・印鑑
・必要最小限のお金は持っておきたい(大阪府・59歳男性)
・これがないと現金が使えないから(埼玉県・25歳女性)
・他人に盗まれると大変だから(千葉県・59歳男性)

続いて災害とお金について調査しました。まず、前述の質問で、災害に備えて「有事用のお金を家の中に置いている」と答えた108人に、具体的にいくら置いているか質問。その結果「1万以上10万未満(38.9%)」が最も多いことが明らかになりました。次いで「10万以上20万円未満(21.3%)」、同率で「1万円未満」「20万円以上30万円未満」(12.0%)という結果でした。「100万円以上(5.6%)」置いている人も一定数いることが判明しました。

次に、災害などの有事のために貯蓄をしているか聞いたところ、現在「貯蓄している(39.0%)」人は約4割という結果に。「貯蓄していないが、今後貯蓄したい(44.2%)」と合わせて、83.2%の人が貯蓄を必要だと感じていることが分かりました。また、現在貯蓄をしていない理由については、「災害時と区別していない(55.1%)」に最も多く回答が集まりました。貯蓄はしているものの、その用途は“災害時”とは限らない人が多いようです。「災害時の貯蓄に割くお金がない(34.8%)」、「どのくらいの備えがあればいいのかわからない(26.9%)」にも一定数の票が集まりました。

東日本大震災から10年が経とうとしていますが、今最も不安に思う災害について質問しました。結果は2位と圧倒的な差をつけて「地震(67.0%)」に多くの回答が集まりました。

災害だけでなく、新型コロナウイルスによって世間が一変してから約1年が経った今日。新型コロナウイルスの影響で、予防対策や備えなどの危機意識は変わったか質問しました。「非常に変わった(15.6%)」、「変わった(39.4%)」を合わせて、半数以上の人が危機意識に変化があったと回答しました。

予防対策や防災、貯蓄への意識変化に関するエピソードを回答してもらいました。新型コロナウイルスにより、自然災害そのものに対する備えに加えて、マスクなどの衛生用品も必要だと考えるようになったという人が多くいました。また、いつ何が起こるか分からないという気持ちから、“貯蓄”の重要性を再確認したというエピソードも寄せられました。

【この1年で予防対策や防災、貯蓄への意識が変わったエピソード5選】
・いつ何が起こるかわからないと思うようになった(埼玉県・57歳女性)
・将来のための貯蓄が大切と再認識した(高知県・34歳男性)
・マスクの終日着用や手指の消毒などの衛生について。三密を避けてできるだけスマホを用いた生活になる。免疫力を高められるよう健康な生活をする(神奈川県・28歳女性)
・今まで防災に関しては食料品の備えなど、いわゆる自然災害に対するモノが多かったが、今回のコロナウイルスのような感染症に関しては殆ど対策をしていなかった。昔とは違いマスクなどの衛生用品の備えもするようになった(長崎県・31歳男性)
・災害時に病気が蔓延したらどうしようもないので、マスクや常備薬、消毒用品は災害時用の備品の中でも優先順位が高くなると感じた(東京都・42歳女性)

今回の調査で、災害への備えは必要とは思っているものの、十分な備えができていない人が多いことや、コロナ禍を経て予防や備えなどの危機意識が高まった人が半数以上いることなどが明らかとなりました。とはいえ、調査結果でもあるように、「どの程度の備えが必要か」「何から備えたらいいか」わからず後回しになっている人が多いこともわかりました。

「物」の準備はもちろんですが、「ハザードマップの確認」や「避難場所の確認」「安否確認の方法を決める」など、すぐに取り組めることから初めてみるのも良いかもしれません。また、災害時に優先的に持ち出すものとして挙がった「携帯電話」。こちらも、キャッシュレス決済をまだ導入されていない方は導入することで、連絡・情報収集手段としてだけではなく、「お財布」がわりとして利用することも可能です。既に導入されている方も、オートチャージ設定をしたり、銀行口座・クレジットカードとの連携をしたりすることで、現金が手元になくても都度チャージをすることなく、キャッシュレス決済を利用することができるようになります。

東日本大震災から10年、新型コロナウイルス感染症の世界的流行から1年。改めて、備えについて検討してみるいい機会かもしれません。

<関連サイト>
auじぶん銀行
https://www.jibunbank.co.jp/