寺田心がシャウトし、なかやまきんに君がタンバリンとカスタネットを叩き、AMEMIYAがギターをかき鳴らす……そんな１日限りのバンドが会場を熱くした。

８月３日に都内で開催された同イベントは、数日後から始まる、古本チェーン「ブックオフ」の公式アプリ割引キャンペーンの開催を記念したもの。寺田はびしっと決めたリーゼントに革のライダースジャケット姿で、AMEMIYAは普段のアコースティックギターからエレキに持ちかえ、きんに君は黒いタンクトップ姿で登場した。

夏フェスを模した会場でバンドが演じたのは、ブックオフのCMで流れる独特なノリが目を引く「好きなのあるじゃん！」。「ブックを買うならブックオフ♪」と頭を振り乱し、腕を高く突き上げる寺田にギターとパーカッションが加わり、なかなか様になっている。合間には、きんに君のお決まりのギャグ「パワー！」をきんに君と寺田が一緒に行う姿もあった。

寺田は今年、中学2年生。意気込みを聞かれると「最近頑張っているのは料理。ケーキも作っています」と答えた。料理教室に通い、そこでの資格取得を目指しているそうだ。AMEMIYAは中2のときにロックに目覚め「ギターを始めたのがまさにそのころ」と言う。

きんに君は「中2のときに初めてプロテインを飲んだ」と話す。「いまでこそ手軽に買えるが、僕らの時代にプロテインは珍しすぎた」。同級生から「部活が終わったら見せたいものがある」と言われ、こっそり飲んだという。まだプロテインが世間一般に浸透していない当時、その同級生からは「絶対誰にも言うな」と念を押されたそうだ。「このとき、筋肉の階段を一歩上った（笑）」ときんに君は振り返る。

イベントの最後には、再びバンドがCM曲の演奏を披露した。ところが終わったあとに、きんに君が神妙な面持ち。「本日を持ってBOOKOFFバンドを卒業いたします！」と宣言し、山口百恵ばりにそっとマイクと打楽器を地面に置いた。

それからボディービルのポーズをとり、AMEMIYAからの「置いてからが長いな」とのツッコミを背に会場をあとにした。

この「引退パフォーマンス」の意味するところは……。今後のブックオフの広告展開に注目だ。なお、キャンペーンは、ブックオフ公式アプリを店頭で見せると本が全品20％オフになるというもの。8月11日（木・祝）より開始される。

＜関連サイト＞
ブックオフ
https://www.bookoff.co.jp