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真珠入りのプレミアせっけん、泡立ちと泡切れに驚愕!


東京・表参道の大通りを外れ、商店や民家が軒を連ねる小道に入ると、ラウンジを備えた1軒の上品な店が目に飛び込んでくる。窓から中をのぞき込むと、並んでいるのは色とりどりの宝石ではなく、せっけんだ。

ここは11月1日(火)に開店した、新ブランド「ザ・コールドプロセス」の旗艦店。丸みを帯びた優しいデザインの什器の上には35種類のせっけんが整列している。洗顔用やボディ用、ヘアケア、キッチン、さらにペット用まである。

種類を細かく分けた理由は「生きものの肌質はそれだけ千差万別だから」と開発担当者は言う。例えば、洗顔用なら保湿力に注力して香りを抑え、ボディ用ならすっきりとした洗い心地にこだわる。カテゴリーの中でもそれぞれに特徴があり、開発担当者は「1年中、1つの種類を使うというより、天候や季節、ホルモンバランスの変化に合わせてせっけんを『着替えて』もらえたら」と願う。

最大の特徴はコールドプロセス製法を用いていること。せっけんの多くは油と水、水酸化ナトリウムなどを煮込んで作るが、同製法の場合は熱を一切加えない。そのため、熱に弱い有効成分などを取り入れることができるが、反面、手間がかかる。完成までにかかるのは最低でも1,000時間。もちろん大量生産はできない。だがしっかりと熟成させればその分、肌触りはマイルドになるという。

店内の中央には洗い場も備えられ、展示されているせっけんを全て試すことができる。珍しい品の数々に目移りしながら、さっそく1つを選んだ。洗顔用のプレミアムラインで、配合された成分はなんと真珠。日本では珍しい特殊な精油に真珠のエキスとたんぱく質を合わせた品で、ネットに入れて泡立てるとすぐに違いがわかった。いつまで経っても細かな泡の形が崩れない。

そのまま手を包み洗い流すと、ここでも驚きがあった。まるで脱皮をするようにするりと泡が流れ落ち、しっとり感が続く。「つっぱり」は皆無で、このまま化粧水を塗らなくても十分という人もいるだろう。

「自身の肌にピッタリのせっけんを使うほどに肌質は変わってくる」と開発責任者。「美容液や乳液などに比べておざなりにされがちですが『肌の土壌』を整えるのが何よりも大事。良い土壌なくして良いスキンケアはできません」と力を込める。そのため、それぞれの品の処方に徹底的にこだわった。35種という細かな区分けはそのたまものだ。11月中旬には公式サイトにてオンライン販売も行う予定。

一風変わっているのは、コーヒーショップが併設されていることだ。ここでは米シカゴ発祥のインテリジェンシア・コーヒーやせっけんを模したチーズケーキなど、店のコンセプトに合わせた素材を使用したオリジナルメニューが楽しめる。大通りの喧騒から離れて、一息ついてほしい。そんな願いも込められているというこちらのお店も併せてぜひチェックを。

<関連サイト>
「ザ・コールドプロセス」公式サイト
https://www.thecoldprocess.tokyo