Entame Plex-エンタメプレックス-

ゴルフブランドと車いすバスケ、異色コラボの裏に“親子愛”


ゴルフブランドと車いすバスケ。変わり種の組み合わせには、どんな理由があるのか。ゴルフアパレルブランド「PEARLY GATES(パーリーゲイツ)」が7日、車いすバスケットボールチーム「NO EXCUSE(ノーエクスキューズ)」とのユニフォームロゴスポンサー契約に合意し、都内にて記者発表会を開催した。

ノーエクスキューズからは仙座北斗選手、森紀之選手、森谷幸生選手、大嶋義昭選手、高橋智哉選手の5人が、パーリーゲイツを展開するアパレル会社「TSI」からは、下地毅・代表取締役社長、仙座学・上席執行役員が登壇。異色のコラボは、仙座学氏が次男の北斗選手から「親父、ウェアを作ってくれないか」と連絡を受けたことから始まったという。

仙座氏によると「年に1、2回しか電話をよこさない北斗から、そう言われた」という。滅多に自分を頼ってくれる次男じゃない。以前から車いす競技に興味を持っていたこともあり、仙座氏はすぐに動き出した。

速乾性や着心地など、これまでゴルフウェアで培った経験を活かして作られたノーエクスキューズのウェアは、選手たちの希望もふんだんに取り入れた。高橋選手は「車いすに乗っていても僕たちのチームロゴが見えるようにリクエストした。競技の特性上、腕の長さが既存のサイズでは合わないが、そこもそれぞれに合わせていただいた」と話す。

企画の立役者である北斗選手は「ウェアは生地選びからスタートした。表は光沢があり高級感があり、裏はもっちりとして温かみがある。練習時や移動時にピッタリ。車いすは漕ぐときにタイトだと動きづらいが、サイズ感にもこだわった」と、出来栄えに太鼓判を押した。

トップスに加え、ともに作られたタオルにもこだわった。森谷選手は「サイズや色、デザインなどを工夫していただいた。チームが大切にしている『MAXIMIZE YOUR POTENTIAL(自己成長)』の文字がちゃんと確認できるように、フォントの大きさなども工夫していただけたのが大変うれしい」と感謝の言葉を述べた。タオルはファンにも渡る予定で「来年1月の天皇杯では、このチームカラーのオレンジを掲げて応援してほしい」と期待を込める。

東京都車いすバスケットボール選手権大会17連覇中の「常勝軍団」が目指すのは、次の天皇杯の優勝だ。森選手は「我々が日本一になる姿を見てほしい」、大嶋選手は「天皇杯はコロナ禍で中止が続いたが、ようやく開催される。支えてくれる方々に感謝の思いを伝えるプレーができたらと。最高のプレーを届けたい」と意気込んでいた。

<関連サイト>
「PEARLY GATES」公式サイト
https://www.pearlygates.net