Entame Plex-エンタメプレックス-

秋の夜長に没入型ホラー…花やしき「浅草怪宴夜行」をいち早く体験


日本最古の遊園地「浅草花やしき」(東京都台東区)が10月4日(日)から閉園後の園内を舞台にした没入型ホラーイベント「浅草怪宴夜行」を開催する。夜の遊園地を徘徊する死霊から逃げながら謎を解き、最後には死霊たちと踊って熱狂するという。一体どんなイベントなのか。開催に先駆けて体験した。

イベントは園内のステージからスタート。シルクハットをかぶったメフィストフェレスを思わせる男が現れ、参加者にルールを説明する。

参加者が首から下げるのは、この世につなぎとめる「魂札」。園内をめぐり、ヒントを頼りに六つの印を集めていく。しかし、サイレンが鳴っている間は死霊たちが園内を徘徊し、魂札を奪おうと容赦なく襲いかかってくる。

「うおおお!」「ぎゃあああ!」──。夜の遊園地に死霊と参加者の声が響く。この日は最高気温が30度近く、夏に逆戻りしたような蒸し暑さだ。それでも背筋が寒くなるような光景が広がっていた。

園内をさまよっているのは死霊だけではない。巨大なハサミを手にした大きな女がいるかと思えば、「花子さん」と呼ばれる女はケタケタと笑い、しきりに「私と遊ぼう」と誘ってくる。無闇に誘いに乗ってはいけない気がして、記者は目を合わせずその場を立ち去った。

一方、6つの印を集めるための謎解きも侮れない。ヒントを読み解き、正しい印を探すのだが、大人でも頭を悩ませる難易度だ。それでもなんとか一問を解き、「やった!」と思わずガッツポーズした。

と、喜んだのもつかの間。数分後、飛びかかってきた死霊に魂札を奪われ、あえなく“死者”となってしまった。頭に三角頭巾を巻き、今度は死者として再び夜の園内を巡る。

そんなとき、ステージからにぎやかな音楽が聞こえてきた。向かってみると、先ほどまで参加者を追い回していた死霊たちが、ステージ上で踊り狂っているではないか。

これはイベント中に行われる「怪宴フェス」。オリジナルテーマソング、iamSHUM × メルナの「言霊ONDO」が流れ、誘われるまま参加者も踊り出す。死霊も生者も一緒になってジャンプする異様な集いに目を奪われつつ、いったいどんなテンションで見ればいいんだ……という思いも。

ところがダンスが終われば、死霊は再び参加者に襲いかかる。先ほどまで一緒に踊っていたのがウソのように、参加者たちは慌ててステージから散っていった。

最後は再びステージに集まりエンディングへ。六つすべての印を集めた先に何が待っているのか。それは実際に参加して確かめてほしい。

体験して感じたのは「はっきりいって怖い」。所詮は遊園地の出し物、と侮ってはいけない。どこかレトロな花やしきの風景も、暗闇に包まれるとホラーの舞台としておあつらえ向きだ。死霊やハサミ女、花子さんから逃げているうちに、大の大人ながら本当に異界へ迷い込んだような錯覚を覚えた。

「浅草怪宴夜行」は10月30日(金)まで、期間中20日間の開催を予定している。

<関連サイト>
浅草怪宴夜行
https://asakusa-kaienyakou.tokyo