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YUKI、アリーナツアー完走! 集大成となる日本武道館公演で観客を魅了


YUKIが19日、東京・日本武道館でアリーナツアー「YUKI LIVE dance in a circle ’15」のファイナル公演を行った。YUKIにとって約4年ぶりとなるアリーナツアーは、10月4日の千葉・幕張メッセ公演を皮切りに、追加公演を含む4箇所公演を開催。彼女が武道館のステージに立つのは、2012年に行ったソロデビュー10周年記念ツアーで「BEATS OF TEN」のファイナル公演以来、約3年ぶり。

また、YUKIは昨年9月に7thアルバム「FLY」を発表後、「Flyin ‘High」Tour(2014年10月~2015年1月)、「Dope Out」Tour(2015年3月~7月)、そして、今回のアリーナツアーと、それぞれコンセプトの異なる3本のツアーを行ってきたこともあり、今回ファイナル公演となった日本武道館公演は、この1年間ずっと歌い続けてきた彼女にとって集大成となるライブとなった。

ステージを隠していた黒い半円錐がバンドの演奏を合図にゆっくりと180度反転すると、半円の舞台上に凛とした姿のYUKIの姿が目に飛び込んできた瞬間、会場は大歓声と拍手に包まれ、1曲目「プリズム」からボルテージが一気に上がった。アルバム「FLY」収録曲をはじめ、メニューには「tonight」「ふがいないや」「JOY」など新旧織り交ぜた楽曲がずらりと並んでいたが、歴代のバンマスが集結した今回のバンドは、YUKIの歌やタイミング、動きにすぐさま反応し、彼女が先導するバンドサウンドが大きな塊となって力強く鳴り響いた。

また、最近のツアーでYUKIは、エレキギターやドラムなどに挑戦していたが、今回のツアーでは「好きってなんだろう…涙」でサンプリングマシーンに挑戦。この曲は彼女の声をいくつも重ねてレコーディングされていたが、ライブでは観客の前で自分の声をいくつもサンプリングしていく姿を見せた。反転する円形のステージは、YUKIとバンドのみがステージに立った前半と、そこに14名のストリングスと5名のホーンが加わった中盤以降ではまったく景色が異なる背景を作り、ライブアレンジにおいても鮮やかな変化を見せた。中でもYUKIとストリングスのみで披露した「Home Sweet Home」が作り出した荘厳な世界観で観客を一気に引き込む。また、ライブ後半への入り口を開いた「恋愛模様」では、曲の途中にコミカルでかわいらしい映像を挟み込み、彼女のライブに対する遊び心も感じられた。MCでは「今日は私、どうなるかわからない。おかしくなっても止めないでね(笑)」とおどけつつも、アップテンポの曲がずらりと並んだライブの後半でYUKIはノンストップで歌い、心のままにダンスをし、くるくると軽やかにまわっていた。

最後の曲「WAGON」を歌い終え、会場を何度も見渡したYUKIは、みんなの姿をずっと見ていたくて、「みんな、大好きだよー!」と大きく手を振った。今回のツアーはどの会場もアンコールはなく、本編のみで今のYUKIをすべて見せる、すべてを伝えるという決意の現れとも言えるライブだった。

<関連サイト>
YUKI http://www.YUKIweb.net
YUKI、生演奏&生歌で1発収録したニューシングル「tonight」のMVを公開! https://www.entameplex.com/archives/24767