最後にはサプライズ発表も! 家入レオ、2016年初ライブで“やっぱり私……”
“やっぱり私、音楽好きだわ……”
満員御礼、2,500人ものファンが詰めかけた会場の素晴らしい雰囲気もあって、途中のMCではそんな本音も飛び出した家入レオの2016年初ライブ。
2月2日、東京・Zepp DiverCity TOKYOで開催された「家入レオ LIVE at Zepp 2016 ~two colours~」初日公演。今回のツアーは東京の他、名古屋(2月4日)、大阪(2月5日)で開催されるが、序盤のMCで“普段とは違ったライブを届けたい”と言っていた彼女の言葉通り、この日はいつものライブとはひと味違った試みが盛り込まれていた。それはタイトルにある“two colours”が意味するように、彼女が持つ2つの色をテーマに既存のバンド・スタイルに加え、アコースティックなセット、そしてストリングスを初めて取り入れたりと、また新たな姿をかいま見せていた。
彼女自身“思い入れが強い”と語っていた「a boy」で観客の心を震わせ、「Shine」では会場を盛り上げみんなを一体に。その一方で、「Lay it down」はアコースティックに響かせる。ときに盛り上げ、ときに泣かせ、心揺さぶる、とにかく振り幅のある家入のライブ。彼女は途中“曲は変化する、それぞれの解釈、自由に楽しんでほしい”と言っていたが、家入自身が音楽を自由に楽しみ、なおかつその思いをしっかりとみんなに伝え、それでいてファンもそれを感じとり盛り上がる。この日はそんな素晴らしい空間ができあがっていた。
また、振り幅という意味では生で聴いて改めて感じる彼女の実力。その歌唱力はもちろんのこと、音楽に対して純粋無垢でとにかくストレートな気持ちがのった歌声。その発せられる歌詞、言葉も、ときに鋭く、ときにずっしりと心に響き、彼女ならではの世界観を感じることができた。
“愛なんて いつも残酷で もう祈る価値ないよ”そう歌ったかと思えば、“何かを求め 確かめたくて 今日を生きてる”と心の機微を伝え、さらには“強くなりたいんだ その手を伸ばして つかみ取るんだ 大切なもの全て”と鼓舞。さらには“愛されたくて泣いたって 過去は変えられないさ”など、生で聴くとより心を揺さぶられるその歌詞世界。家入レオのアーティストとしての才能を再認識させられた。
今回のライブでは2月1日からNHK「みんなのうた」のテーマソングとしてオンエアされている新曲「オバケのなみだ」も披露。自分の楽曲が子どものころから見てきた番組の主題歌となったことをステージ上で喜びつつも、これから大きくなる人へのメッセージが込められたこの曲には、会場もそれまでとはまたちょっと異なる温かくも優しい雰囲気が。そして、その後もアコースティックやストリングスをたっぷりと盛り込みながら、彼女の代表曲「Silly」や昨年大ヒットした「君がくれた夏」などを熱唱。そして、2月17日にリリースとなる新曲「Hello To The World」も披露し幕を閉じた……と思いきや、最後にはビッグニュースも。
なんと、9月からは全20公演にわたる家入自身最大規模となるツアーを開催することを発表。これには会場全体が驚き、喜んでいた。
デビュー5周年を目前に、より大人になり、アーティストとしてもさらなる高みを目指す家入レオ。今回のライブでもその進化の過程を存分に見せてくれた。
Photo:田中聖太郎
<関連サイト>
家入レオ http://leo-ieiri.com
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