GENKINGが語るジェンダーレスな未来「カテゴリー分けなんてもう古い」
近年、バラエティ番組に突如として出現し、そのキャラクターと美貌で多くの人々を魅了するGENKING。Instagramでのフォロワーは90万人を突破し、ライフスタイルや感度の高いファッションセンスでも注目を集めている。そんなGENKINGは、今の立場に甘んじることなく最近では、ファスティング(断食)・カウンセラーの資格を取得したり、水素と美容に関する学術論文を韓国美容外科学会で発表するなど、多彩に活動中だ。
「とにかく枠にとらわれたくない」そう熱弁するGENKINGに今の思いをたずねた。
――GENKINGさんといえば様々な日常をInstagramにアップしていますが、ファッション面でもメンズ、レディス、どちらの着こなしも載せていますね。
「最近だと女性らしいものが7割、ストリートなメンズの着こなしが3割くらいでしょうか。どちらか極端に偏らせたくはないですね」
――GENKINGさんから見た最近の「イケてる」メンズ・ファッションってどんなものですか?
「僕が思うイケている男子って、ワンポイントでかわいいアイテムを身につけているんです。たとえば、あえてスニーカーをキャラクターコラボものにしてみるとか。ちょっと女の子要素を取り入れると、女性からは好評だと思いますよ。だって格好つけているだけの男性なんて、世の中には沢山いるので目立たないんです」
――ちょっと意外な提案でした。
「男性目線から見ても同じなんです。女性がシュプリームのキャップをかぶっていたりとか、クロムハーツのネックレスを身につけていたりとか、1点だけ男アイテムを入れると女の子のコーディネートはカッコよくなります。僕の場合は、その中間を行き来していますね」
――なるほど。
「あと、覚えていた方がいいのは、女性が男性に言う『かわいい』は心からの場合が多い。男からすれば『かわいい』は複雑かもしれませんが、それって本当の称賛ですよ」
――とても勉強になります(笑)。GENKINGさんは昨年3月にカミングアウトをしたことでも知られていますが、家族も知らなかったんですよね? その後、話し合う機会はありましたか?
「ほとんどまともな時間が取れなくて、ゆっくりと実家に帰れたのは昨年末ですね。インスタにもアップしていますが、家族と食事をして『ああ、やっぱりいいものだな』って思ったら泣けてきちゃって……」
――よくご自身のブログやInstagram上で悩み相談にも乗っていますよね。どんな悩みが多いですか?
「ジェンダーレスの子からの悩みも多々きます。カミングアウトしたいんですがどうしたらいいですか? って。返信では、無責任なことは言えないので、あくまで自分のケースを伝えるまでにとどめています」
――具体的な例をあげることはできますか?
「親にカミングアウトした子が反発を受けて、最後には家を出ることになったとか。頑固な家ってそういうのを受け入れられない場合も多いんですよ。でも、親のために自分の人生を犠牲にするのって難しいと思うんです。最終的には自分がどの道を進みたいかですよね」
――その人はどうなったのでしょうか?
「最終的には和解したみたいです。よかったです」
――同じようにカミングアウトできず苦しんでいる人はどれだけいるのでしょうか?
「多いですよ。ずっとカミングアウトせずにストレスをため続けている人もいる。そのまま隠し通し続ける人は、ゲイのなかでも50%くらいはいるんじゃないかな。言うことで社会的な地位を失う可能性もありますしね。僕の元カレも会社では隠し通していました」
――日本って割とその辺に理解があるものだと思っていましたが……。
「うーん、田舎ほどまだまだ偏見はありますね。『そういう時代だから』って寛容に振舞っても実際に自分の息子が、と考えたら受け入れられない人は多いですよ」
――GENKINGさんは自身を「オネエではない」と言っていますが、違いは何ですか?
「オネエの方々はレディスの服しか着ないけど、先ほども言ったように僕はメンズの服も着るし、実際、昨年の水着も男性ものでした。僕からすると、『オネエ』に縛り付けることがナンセンスで、やっぱり日本特有の上下関係が作用している気がします」
――身分制度が染み付いているからこそ、オネエというカテゴリーが生まれたと。
「海外だと、カミングアウトが多いのは結局、ゲイだろうとレズビアンだろうとイケてる人はイケてるからですよ。僕がイヤなのは、人間ができていないのに立場を使って偉そうにしてくる人です。『最近の若い者は』って言う人ほどその傾向がありますもん」
――いますね、そういう人(笑)。
「人間性っていうのは年齢や性別、もちろんノーマルも同性愛者も関係ないものじゃないかって思います。いつから大人にチェンジしたのかって、日常の積み重ねだからわかるわけないし、基本的な部分はいつまでたっても変わらないでしょう」
――面白いです。また、GENKINGさんは芸能活動だけでなく新たな分野に足を踏み出していますね。最近ではファスティング・カウンセラーの資格を取得したとか。
「僕がファスティングを始めたのは、3~4年前ですが、始めてみてまず感じたのは寝起きがすごく良くなるんです。それに臓器が休まって体内からキレイになるんです。余計な欲がなくなる。現代社会は欲が多くてついつい求めてしまいますが、ファスティングによってそれが一度リセットされますよ」
――栄養が足りなくなったりしませんか?
「そもそも現代食って栄養がありすぎるんですよ。昔から3食しっかりと食べなさい、と教えられてきましたが、今では必要じゃないものを摂り過ぎているんです。だから太るし、体調不良にもなる」
――なぜ資格を取ったのですか?
「ファスティング自体は以前からしていましたが、それに水素をプラスした美容法がすごく効果があったからです。それならとことん追求してみたかった。資格なんてものものしいけど、要は自分のためなんですよね」
――人に広めたいから、じゃないんですね。
「そう、自分がキレイになりたいから(笑)。それが結果として韓国の学会で発表する流れになったり」
――そうそう、4月16日には韓国美容外科学会で学術論文を発表されたそうですね。
「スーツを着て真面目に水素関係の論文を発表したのですが、テレビのGENKINGとはまったく異なる感じで(笑)」
――では、最後に今後の展望をお聞かせください。
「とにかく枠にとらわれたくない。偉そうに聞こえるかもしれないけど、オネエやハーフタレントなんてカテゴリー分けなんてもう古いと思うんです。本当にイケてる人って、周りから決めつけられるんじゃなくて、自分で作りあげていくもの。普通だと、レディス・ファッションや化粧品のモデルは女性が務めるものと決まっているけど、僕は今、そうした分野で活動しています。そんな風に、これからも誰も挑戦できていない分野を切り拓いていきたいです」
<関連サイト>
GENKING、「水素」の美容効果に関する学術論文を発表!
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GENKING Instagram
https://www.instagram.com/_genking_/