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86万部突破! 石村友見が生み出した「ゼロトレ」とは?


株式会社サンマーク出版は4日、ニューヨークで話題となり、日本でも86万部のベストセラーとなった「ゼロトレ」の第二弾「動かないゼロトレ」を発売。このたび、新刊発売に先駆けて、「ゼロトレ」の開発者であり、著者でもある石村友見さんを講師に迎え「動かないゼロトレ」を体験する新刊発売記念イベントを開催しました。

石村さんから直接指導を受けられる新刊発売記念イベントということで、応募が殺到した今回の体験会。多くの応募者の中から抽選で選ばれた18名が参加しました。

まず、「動かないゼロトレ」終了後との姿勢の変化を比較するために、参加者同士でペアになって姿勢のビフォー写真をスマートフォンで撮影し合った後、参加者の中から代表で3名に前に出てもらい、石村さんと残りの参加者で代表者それぞれの首や肩、腕、背中、腰、足の位置などを確認しながら、後ろと横から姿勢のチェックをしました。どの代表者も身体の様々な部位に縮みやゆがみがあるようで、石村さんは「肩こりがひどいでしょう?」「腰に痛みがありますか?」など、身体の悩みを的確に指摘していきます。

石村さんが代表者の身体を触りながら姿勢を正していくと、それぞれの体形が見違えるように変わり、参加者からは「(見た目が)全然違う!」と驚きの声が上がりました。「知らず知らずのうちに縮んでしまった身体を元に戻すことで、身長も伸びます」という石村さんの話に、目を輝かせる参加者たち。

「動かないゼロトレ」を実践していくにあたって、「各部位を本来あるべき元のポジション(ゼロポジション)に戻すことで、痩せて見えたり足が長く見えたりするだけでなく、腰痛や肩こりなどの不調も改善してくれる」という石村さんの説明を、参加者は興味深そうに聞く姿も。

姿勢のチェック後、身体のどの部位が縮んでいるのか知ってもらう為、参加者に仰向けになるよう促す石村さん。後頭部や肩、背中の接地面や足の開きなどをチェックし、状態を把握していきます。縮んでいる体の部位に合った「動かないゼロトレ」を行うことで、身体の不調に対してアプローチしていくためです。

最初に行ったのは、「巻き肩」を直すゼロトレ。現代人は、首を前に倒してやや下を向き、背中を丸めてスマホを長時間見ていることが多いと言います。特に最近では「スマホ巻き肩」という言葉もあるほど「巻き肩」の人が増加しているそうです。

次に行ったのは、「閉じた股関節」を改善するゼロトレ。鼠蹊部(そけいぶ)が縮むことで、股関節が内側に閉じてしまう人が多いようです。「これを改善すると、腰痛をやわらげたり、お尻が小さくなったりするんです」という石村さんの説明に、目を輝かせる参加者たち。壁際で仰向けになり、両足をそろえて立て、そこから重力に任せて足を開いていきます。皆さん、想像以上に足が開いたようで、「開脚ができるようになるかも!?」「人生で初めてこんなに股関節が開きました!」と驚きの声をあげていました。

そのほか、「前傾してしまった首」を改善するゼロトレや、無理なく体幹を鍛えることができるゼロトレを行い、最後に石村さんから「良い姿勢」のつくり方をみなさんに伝授して、プログラムは終了しました。

いよいよ身長測定。代表者3名の身長を測ってみると……わずか4種類の「動かないゼロトレ」を行っただけで、なんと全員の身長が伸びていました! なかには2cm近く伸びた人も。この結果に、大きな拍手と「すごーい!」と参加者から歓声が上がります。「動かないゼロトレ」後の自分の姿を見た参加者は「背中のラインがすごく綺麗」「姿勢が美しくなった」と驚きの声を口にしていました。

86万部を突破するベストセラー『ゼロトレ』の開発者で著者の石村さんに新刊『動かないゼロトレ』の注目ポイントや、石村さんならではのリフレッシュ法、これから挑戦したいことなどを聞きました。

──ベストセラーとなった『ゼロトレ』ですが、発売後どんな反響がありましたか?

石村:普段、ニューヨークに住んでいるので、日本での反響の様子はSNSで見ています。TwitterやInstagramで、「今日はウォーキングとゼロトレやった」「朝、ゼロトレしてから会社にいったので体がラク」といった投稿をたくさん見るようになりました。「#ゼロトレ」というタグをつけてくださることも多く、たくさんの方の生活の中に「ゼロトレ」が浸透してきたことを感じます。中には「疲れた日にこそゼロトレをやる」といった投稿もあり、大変うれしく思います。そう、疲れた日こそゼロトレは効果を発揮するんです。

──新刊「動かないゼロトレ」のオファーが来たときのお気持ちをお聞かせください。

石村:1冊目の『ゼロトレ』は「ダイエット」がテーマで、特にウエストがダウンすることに大きな注目が集まりました。テレビ番組に出演する際も「タレントさんのウエストを凹ます」というダイエット企画ばかりでした。そんな中、体験してくださった方々から「ゼロトレで体がラクになった」「上がらなかった腕が上がるようになった」といった健康面に効果があったというご意見もたくさんいただきました。

また、「うちの70歳の親でもできますか?」「離れて暮らす祖母に本をプレゼントしたいです」といったご意見もいただきました。多くの方が「大切な人」の体を気遣って、ゼロトレに注目してくださっているのだとわかりました。そんな折、出版社の方から「次は健康書にしたい」とオファーをいただいたんです。「世界中の人の体をラクにするお手伝いをしたい」というのが、私がゼロトレを開発した理由なので、このオファーがきたときには、「それこそやりたかったことです!」と感じて、とてもうれしかったです。

──新刊のテーマは「不動」かと思いますが、既刊と比べてどのような点に違いがあるのか、注目してほしい点があれば具体的にお教えください。

石村:「動かないゼロトレ」の最大のテーマは、その名の通り「動かない」ことです。あるポーズをとったら、そのまま30秒から1分程度じっとしているだけ。たったこれだけで、首、肩、腰、ひざなどが本来の「ゼロポジション」にスーッと戻り、痛みやコリをほどいてくれます。

みなさんお忙しい毎日を過ごしていて、とにかく疲れています。そんな日に「体のために運動をしなさい」と言われても、なかなかできませんよね。また、体のどこかに痛みがあって、歩くだけで患部がズキズキする人もいます。体の自由がきかない人もいる。そんな人たちが、「動かずに」体のメンテナンスをできる方法はないものか、と考え抜いて開発したのが「動かないゼロトレ」です。

ウェルネスの世界最先端都市・ニューヨークでは「機能的運動法」というものが注目されています。やみくもに体を「鍛える」ための運動ではなく、「日常生活に必要な運動機能を高める」という考え方です。じつは、激しい運動をすればするほど、老けていくんですよ。とくに、私のように40歳を超えると、ハードな運動をするとただただ消耗してしまう。「動く」ことは善とされ、「動かない」ことは悪とされがちですが、不調を改善して、日々、体を整えていくためには、できるだけ無理のない「動かないメンテナンス法」が有効だと思います。

──前向きな印象が強い石村さんですが、落ち込んだときや悩んだときに行っているリフレッシュ法があればお教えください。

石村:こういう仕事ってアウトプットばかりなので、インプットしないと心がカラッカラになっちゃうんですよ。なので、本当にストレスが溜まった時には、誰にも会わず家の中でずーっとホラー映画を見てます。とってもストレス解消になりますよ。

──新刊を発売して新たなスタートを切った石村さんですが、これから挑戦したいことや夢はございますか。

石村:2つあります。ひとつは、「ゼロトレ」を、ラジオ体操と同じくらい日本中に浸透させたい、ということです。そして、さらに世界中の方にも実践してほしいと思います。自分を消耗させていくようなトレーニングではなく、心地よく体をメンテナンスできるゼロトレの威力を知っていただき、「羽が生えたような軽い体」とともに、人生を謳歌していただきたいです。

もうひとつは、子供たちの「教育」です。ゼロトレは、「自分の体の状態を知り、自分でメンテナンスできる」ためのトレーニングです。言い方をかえると「自分で自分の体をコントロールできる」ということで、この力が身につくと、毎日を楽しく、たくましく生きていけるはずです。また、「心」が重いときに、「元気に」「明るく」などと言われても一向に改善しませんが、体の状態をラクにすることで、「心」が良い方向に向かうことがあります。よく「心技体」と言いますが、私は「体技心」の順番で、心を元気にしていくほうが、じつは近道なのではないか、と感じています。こうして、心身の状態をコントロールする大切さを小さなうちから身につけた子供は、とても強いと思うんです。ですから、子供たちに、そのことを伝えていきたいです。学校教育のプログラムに「ゼロトレ」を入れることができたら最高ですね。

──新刊『動かないゼロトレ』をこれから読まれる方にメッセージをお願いします。

石村:私は「0歳から100歳までできる」をモットーにしています。「ゼロトレ」も「動かないゼロトレ」も、誰でも、何歳からでも、いつでもできて、しかも「気持ちいい」メソッドです。ぜひ、実践していただき、快適な体を手に入れてください。

<関連サイト>
「ゼロトレ」公式サイト
https://zerotraining.jp/