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巨人・吉川尚輝、ひとり親家庭を支援「夢を諦めないで」


シーズン公式戦で記録した得点数と盗塁数の数だけ寄付をする──。読売巨人軍の吉川尚輝選手が経済的に厳しい家庭などを支援する「吉川尚輝チャイルドドリームプロジェクト」が今年11月よりスタートした。寄付金は80万円になり、12月13日(火)には、寄付を受けたNPO法人フローレンスの本社(東京千代田区・神保町)にて、吉川選手自ら「食品無料配送の梱包ボランティア」を行った。

読売巨人軍は以前から社会貢献を実践していて「自分も支援活動をしたい」と吉川選手が手を挙げたのが、昨シーズンの終わり頃。子育て支援や子どもに関わる社会問題の解決に取り組むフローレンスの活動に共感し、寄付を申し出たという。

「過去に、家庭の事情で野球をやめなきゃいけないという人をたくさん見て、耳にしてきた。もしその子が野球を続けていたらプロ野球選手になっていたかもしれないと思うと心が痛い。いまは自分がプロの立場なので、ひとりでも多くの人が夢に向かってほしいし、少しでも力になりたい」と、吉川選手は支援プロジェクトを始めた理由を話す。

この日、フローレンス本社には、農家や企業、フードバンクから寄付された食品や生活雑貨が集まった。吉川選手はひとり親の各家庭に合わせた品を選び、段ボール箱に詰めていく。7歳の子がいる家庭には、知的なおもちゃを。3歳の子がいる家庭には、おむつやお風呂グッズを。1歳の子がいる家庭には、ぬいぐるみやエプロン、時短で食べられる親用の食品を……。フローレンス職員の助言を受けながら作業を続け「難しいですね」と笑った。

梱包前には、どの段ボールにもきらきらと輝くクリスマスブーツのお菓子と、カードが入れられた。作業が終わると吉川選手は「年齢に応じたものなど、工夫をしないといけないとよくわかりました。また、いかにたくさん詰められるかも大事。勉強になりました」と話した。これら吉川選手が梱包した食品や生活雑貨は、19日、各家庭に発送される。

来シーズンの成績もやはり、寄付額に反映されることになる。イベント後、吉川選手は「今年はデッドボールがありしょうがなかったが、来季は全試合出られるようにキャンプでもアピールして、今年以上にいい成績を出せるようにしっかりこのオフシーズンからやっていきたい」と意気込んだ。

なお、イベントの最後には、司会から『渋谷区ふるさと納税寄付』について「最近は、地域の社会課題を解決するために税金の使い道を選べる『ガバメントクラウドファンディング』というものが浸透してきています。12月は寄付月間ということもありますので、吉川選手のように大きな金額ではなくても、社会をより良くする活動に少しでも参加していただけたら嬉しいです」との説明があり、イベントは締めくくられた。

<関連サイト>
認定NPO法人「フローレンス」公式サイト
https://florence.or.jp

『渋谷区ふるさと納税寄付』概要リンク
https://www.furusato-tax.jp/gcf/2055