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古舘伊知郎、地上波は「コンプラ尽くしが目に余る」


「古巣」のテレビに物申す──。インターネットテレビ「ABEMA」で4月5日(金)より放送する経済番組「FOR JAPANー日本を経営せよー」の制作発表記者会見が都内にて開催され、当番組の司会をつとめる古舘伊知郎が、今の地上波テレビ業界の問題点について切り込んだ。

同番組は成功している経営者らとともに日本の経済の問題点などを討論するもので、すでに2回の収録を終えたという。古舘は「若い社長さんたちが僕のような年齢の人間にもわかりやすく、タメになる話をしてくれる。すごく刺激になります。無理に意気込まず、淡々と臨んでいきたい」と話した。

今年12月に70歳を迎えることについては「もう歳だからとか70だからとか、節目だからとかという風に思うのが全然面白くない」と言う。地球で原初の生命体が38億年前に生まれ、自身の命まで脈々と受け継がれていることから「『お前はいくつだ』と問われたら、僕は38億歳って言うようにしてる」とも。生きている限りは通過点、と古舘は話した。

番組アシスタントをつとめる平井理央アナウンサーは「伝説のアナウンサー」である古舘とタッグを組むことに最初は緊張したと話す。だが、父方の叔父が古舘と同級生で当時の話をしてくれたことなどから、リラックスして収録に臨めたという。「古舘さんはその場を和ませる力がすごい」と感嘆した。

平井アナは2022年末に離婚し、新たな番組レギュラーはこれが初めて。「自分をアップデートしたり学んだりという気持ちが強いタイミングだったので、すごく幸運に思っています」と意欲を見せる。また、古舘が現代の結婚観が昔と大きく変化していると話すと「確かに離婚後、友達から『おめでとう』とメッセージをもらうことも結構あった」と明かした。

本番組はインターネット配信であることから「古巣」の地上波テレビについて言及する一幕もあった。記者から「今の地上波をどう思うか」と聞かれた古舘は「自主規制とコンプライアンス尽くしがちょっと目に余る」とズバリ。「そうなると抗菌グッズのような番組ができる。昔、テレビは不良だったんです。PTAから怒られながらの俗悪番組から高尚な番組もあった。ちょっと怒られてしまうことを平気でやってしまう、そういう昔培ったエッセンスをもう一度出してもいいのかなと思います」と話した。

<関連サイト>
「FOR JAPANー日本を経営せよー」番組URL
https://abema.tv/channels/abema-special/slots/9dJr1Yc8E3J4eB