Entame Plex-エンタメプレックス-

菅田将暉、先輩俳優にアドリブでビンタ! 「それだけ“イラッ”とさせられたんです(笑)」


映画『明烏 あけがらす』の初日舞台挨拶が16日、都内にて行われ、主演の菅田将暉をはじめ、キャストの城田優、若葉竜也、吉岡里帆、柿澤勇人、松下優也、新井浩文、ムロツヨシ、そして福田雄一監督が登壇した。

本作は、品川でひっそりと営業しているホストクラブ『明烏(あけがらす)』を舞台に、借金返済に追い込まれる最下位ホスト・ナオキ(菅田)と全く頼りにならない仲間たちの12時間を描いたコメディ。

主演の菅田が観客に向けて挨拶をしようとするや否や、ムロと福田監督から「今、そんな髪型なの!?」「好みでそんな髪型してるんじゃないよね?」と髪型をイジりだすなど舞台挨拶はいきなり脱線の様相。菅田は「役作りです」と照れ笑いを浮かべつつ「楽しい現場でした!」とひと言返すのがやっと。ムロと福田監督は、司会進行そっちのけでこの日出席していない佐藤二朗の話など雑談トークを繰り広げ、会場は笑いの渦に。

そんな状況を見かねた新井が「ちょっと! 両脇しゃべりすぎじゃね?(笑)」と絶妙な間でツッコむと、ひと際大きな笑いが沸き起こった。しかし、そんなツッコミをものともせずムロは、この日司会を務めた担当者を指差して「今日なんかとうとう司会者置かなくなっちゃった(笑)。この人宣伝部の人だから」、福田監督も「毎回、司会者に二言くらいしか喋らせないから、置く意味がないよと(笑)。雇うお金ももったいし」と内情を明かす。さらに福田監督は、ヒロイン役の吉岡の衣装を見て「コイツ、貞子みたいじゃん!」とイジるなど、まさに2人の独壇場状態。

どこまでが台本なのか――アドリブが多いのも福田ワールドの魅力のひとつ。アドリブシーンについてのトークで、福田監督から「城田くんはアドリブばっかり! 楽しい足しをいっぱいしてくれた」、ムロからも「城田くん結構遊んでましたよね!」と、本作での演技を絶賛された城田は、「全然、台本読んでないみたいじゃん! 監督に毎回相談してましたから(笑)」と弁明しつつ「監督から“好きにやってくれ! 一番チャラくていいから、バカな感じな役だから”って言われていたので」と福田組の世界観を楽しんだ様子。

そのエピソードのひとつとして、菅田にアドリブでビンタされたことを明かした城田は、「あれ、台本に書いてないですから。めっちゃ痛かった。あんな風に先輩役者の顔を叩ける人はなかなかいない(笑)」と皮肉交じりにチクリ。すると、菅田は、「だって、いきなり本番で(アドリブを)足すんだもん……こっちも足さないと採算が合わないから(笑)。それだけ“イラッ”とさせてくれたということ」と、その時の心境を明かすなど、ムロと福田監督ペースに巻き込まれ、終始爆笑ムードの舞台挨拶となった。

映画『明烏 あけがらす』は、新宿バルト9ほかにて全国公開中。

© 2015「明烏」製作委員会

<関連サイト>
『明烏 あけがらす』 http://akegarasu-movie.com/