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ギフト☆矢野、15年目で初栄冠! ハーベスト大賞からブレイク芸人輩出なるか!?


7月11日、都内にて「第6回 あなたが選ぶ!お笑いハーベスト大賞 ~超爆笑キング決定戦!~」準決勝・決勝大会が行われ、ギフト☆矢野が大賞に選ばれ、初の栄冠を手にした。

本大会は、音事協が有望な若手お笑い芸人の発掘を目的に、2008年12月より毎月実施している「JAME お笑いハーベスト」の1年間の集大成となるグランプリ大会で、過去の優勝者には、ザ・ゴールデンゴールデン(第1回)、ニッチェ(第2回)、三拍子(第3回)、夜ふかしの会(第4回)、ルシファー吉岡(第5回)が選ばれている。

審査委員長を務める片岡鶴太郎は、開会を前に「(お笑いハーベスト)大賞を取ったからといって売れないんです(笑)。売れなくてもいい、好かれなくてもいい、認められなくてもいい、そういう芸人を選ぶのが私の基準でございます(笑)。マニアが見て“これ、絶対売れないけど面白いな!”っていう芸人を選びたい。去年優勝したルシファー(吉岡)なんて、それっきり見ていないですから! ここでしか見れないという希少価値。これこそ真のチャンピオンなんです(笑)」と前年度大賞のルシファーの話題を挙げ、会場の場を温めた。

そしてこの日、準決勝に駒を進めた、や団、トップリード、メイプル超合金、マツモトクラブ、サンシャイン池崎、ダブルブッキング、トンツカタン、スーパーニュウニュウ、ピスタチオ、ザンゼンジ、うしろシティ、やさしい雨、ギフト☆矢野、だーりんず、湘南デストラーデ、モグライダー、ドリーマーズ、とにかく明るい安村、シャイニングスターズ、新宿カウボーイ、ピーマンズスタンダードの21組が出場し、ネタを披露。(※出演順)

審査員である片岡をはじめ、木村祐一、マギー、五味一男、元祖爆笑王、青木祐馬、大井洋一、小野寺雅之、北本かつら、白川安彦の10名の厳選なる審査により、うしろシティ、だーりんず、とにかく明るい安村、ギフト☆矢野、トップリードの5組が決勝戦に進出した。

くじ引きにより決勝での出演順は以下に決定。
1.だーりんず
2.ギフト☆矢野
3.うしろシティ
4.トップリード
5.とにかく明るい安村

5組とも決勝に相応しいハイレベルなネタを披露。中でも、会場から大きなどよめきが起こったのは、大トリで登場したとにかく明るい安村。“安心してください、穿いてますよ”でおなじみのパンイチネタかと思いきや、予想外の着衣でのネタを披露した。大会後「パンイチネタだけじゃないところを見せたかった(安村談)」と語っていた通り、ウケも良かったのだが、大賞の快挙にはあと一歩届かなかった。

決勝の審査は、審査員10名に加え、来場した一般観覧者の中から抽選で選ばれた100人による投票で行われ、ギフト☆矢野が見事大賞を勝ち取った。

審査員の“キム兄”こと木村は、準決勝、決勝ともに1人で男女2役を演じるネタで会場を沸かせた矢野のネタについて「創作落語のようだった。ボケが古くなく今風になっていて、売れると思いますよ。ただ、その売れ方ですけど、一時期みんなが買い漁って、もう誰も買わなくなったけど“まだ売ってたんだ!?”という感じの売れ方(笑)」と評し、笑いを誘った。

そして、審査委員長の片岡は、「例年になくハイクオリティでした」と本大会の総評を語りつつ、大賞の矢野については、「矢野君はひょっとしたら売れるかもしれないという雰囲気は持ってる。愛嬌があるし、その明るさをネタ以外のところで、うまくキャラクターとして走っていければ売れると思います!」とエールを送った。

大賞後の舞台裏で、早速報道陣に囲まれた矢野は、その光景に「マジっすか!?」を連発。「優勝するとこんなに世界が変わるんですね!」と、芸歴15年で無冠の苦労人だっただけに喜びもひとしお。そして「遂にやりました! この15年本当に何もなかった。初タイトルということでチャンピオンの名に恥じないように今後頑張っていきたい」と満面の笑みを浮かべていた。

今でもバイトを2つ掛け持ちしており、お笑いでほとんど稼げていないという矢野は、賞金(金額は非公表)を手に「新しい衣装と布団乾燥機を買います!」とハイテンション。最後に変顔を披露し、会場を後にした。

なお、この日の準決勝・決勝大会の模様は、8月1日(土)、2日(日)の24:00~25:00にBS日テレにて放送される。(※CS日テレ+での放送、Huluでの配信も予定)

<関連サイト>
ギフト☆矢野 http://neet-project.com/profile/gift-yano/