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D-BOYS:荒井敦史&池岡亮介2ショットインタビュー! Dステ最新舞台「夕陽伝」への意気込みを語る


ワタナベエンターテインメントの俳優集団:D-BOYSの荒井敦史、池岡亮介に直撃インタビュー。結成11年目に突入したD-BOYSによる舞台作品=“Dステ”は、日本の男子演劇の魅力満載のステージで、ファンのみならず高い人気を誇っているという。この夏も“Dステ”作品を映画館で上映する「Dステ映画祭2015」が初開催され、にわかに注目を集めているエンターテインメント。10月に始動する最新舞台「夕陽伝」をはじめ、“Dステ”本質に迫る!

――昨年D-BOYS結成10年、今年は「Dステ映画祭2015」開幕とイベントが連続しました。

荒井敦史(以下、荒井)「僕と池岡が加入した時期はほぼ同時で、多少の前後はあるけれど、D-BOYSが結成して去年で10周年、今年11年目に入って、“Dステ”自体は8年です。『完売御礼』『鴉~KARASU~』を経て、僕も初期のほうから携わっています。先輩たちが作り上げてきたステージにだんだんと参加できていったので、すごく感慨深いですし、“Dステ”が大きく育っている実感もありますね」

池岡亮介(以下、池岡)「僕は初舞台が『ラストゲーム』の再演で、その時はアンサンブルでの出演で役柄もなかったので、諸先輩方をうらやましいなと思ってみていました。最近ではお客さんの反応が見られてやりがいを感じる瞬間が多く、すっと応援し続けてくれるファンの方々も多いので、今回の『Dステ映画祭2015』は僕も感慨深いです」

荒井「たとえば自宅で“Dステ”のDVDをひとりで観る場合、ちょっと寂しいこともありそうじゃないですか(笑)。でも、映画館で映画祭として“Dステ”を観に行くと、ファンの方々が観てくださっていると思うので、劇場の一体感があると思うんです。映画館でも“Dステ”を追体験できる、それが「Dステ映画祭2015」ですよね。それとD-BOYSを知らなくても作品が気になった方々が観てくださっていることも多いと聞いているので、もっと頑張らないとなって思います」

――過去の“Dステ”作品のなかで、個人的に鮮烈に印象に残っている作品は、ありますか?
 
荒井「シェイクスピアの『十ニ夜』という作品で、とても難しいなって思いました。いま考えると、セリフでいっぱいになっていたような気がします。表現の方法など、その時は悩んでいたなりに、それなりの道を進んでいた気はするんですけど、必死だったのかな(笑)。だから、強く印象に残っていますね。比喩というか、表現が回りくどい言い方が多くて難しかったですね」

池岡「最初に『ラストゲーム』があって、それを経て『TRUMP』でした。その時はその時で、いつもの“Dステ”とは違った雰囲気が流れたとは思うんですけど、その後、俳優として舞台の上に立っているんだとはっきり自覚した作品は、『十二夜』です。その時が初めてというか、さまざまな先輩とご一緒して、ガッツリとシェイクスピアをやらせていただいて、その時に新しい自分を引き出してもらった気がする。だから感謝しています」

――さて、10月にはDステ17th「夕陽伝」が始まりますよね。どういう作品になりますか?
 
池岡「僕は今回は悪役で、自分の新しい面をまた引き出していただいて、ありがたいです。すごい悪なんです(笑)。世の中の負のオーラを再現したような奴でやばい奴(笑)。ただ、哀しみとか、感情移入できる側面もあるそうですが、僕の中ではまだ固まっていないので、ただ悪いなあと。だからどこまで掘り下げるかが、これからの課題ですね。“Dステ”は挑戦の場でもあるので、ここでモノにして外に広げていきたいとい思います」

荒井「僕の場合、ただのコメディーリリーフというよりは、真剣だけれども途中で笑いが起きるような愛されるキャラクターにしたいと思っています。主人公のふたりの兄妹の間に立っていて、中間管理職みたいな感じです(笑)。本気で話す時だけ、語気が変わるとか、そういう微妙な表現も目指したいですね」

――“Dステ”としても8年の歴史があるので、D-BOYSの集大成的作品になりそうですか?
 
荒井「そうですね。僕は、アンサンブルからのスタートでしたが、だんだん主軸というかメインの立場もやらせていただくようになっている過程で、個人的にも集大成な側面もあるとは思っています。全力でぶつかれる芝居だと思います」

池岡「僕は集大成じゃなくて、初の悪役なので不安がいっぱいです(笑)。とてもいい役柄をいただいたので、そこにはプレッシャーもあります。集大成というよりは、チャレンジです。もちろん、今まで培ったマインドを出すとか、そういう意味では集大成かもしれないですが、がっつりお芝居をしたいですね」

――最後になりますが、“Dステ”の未来形という意味でも、今後の目標を教えてください。
 
池岡「もっとお客さんが“Dステ”に来てくれるようにしたいですね。映画祭ももちろんうれしいですが、これをきっかけにもっと劇場に来てほしいです。東北や名古屋、九州など、全国に足を運びたい。なるべくたくさんの場所で公演したいですね」

荒井「地方公演もですけど、ロングランも挑戦してみたいです。“Dステ”で、1か月ほどやってみたいです。もっと愛されて規模が大きくなっていった時に明治座さんとか、どの世代にも愛される舞台を作りたいです」

Dステ17th「夕陽伝」の、東京公演はサンシャイン劇場にて10月22日~11月1日、大阪公演は、森ノ宮ピロティホールにて11月21日・22日に開催。

© Watanabe Entertainment
取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)

<関連サイト>
Dステ17th「夕陽伝」 http://yuhiden.dstage.jp/
遠藤雄弥「“Dステ”17th『夕陽伝』はD-BOYSの集大成に」と力強くアピール https://www.entameplex.com/archives/23399