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100種以上のカレーパンが大集結! 1日限りの「カレーパン博覧会2016」が大盛況

ジャムパンやアンパンとはまったく別物。トゲトゲしたニクイやつ、それがカレーパンだ。「あんまり好きじゃないんだよね、調理パン」という人も「カレーパンは別!」と声を上げたりする。揚げパン独特の甘い香りに誘われガブリと噛み付くと、歯にしがみつく弾力のあるパン生地、カレー粉っぽいザラザラしたルゥが合わさり、至福の味わいの時間がやってくる……。

そんなカレーパン好きが大歓喜するイベント「カレーパン博覧会2016」が3月6日、東京・二子玉川ライズSTUDIO&HALLにて開催された。“これは体験してこなくては!”とEntame Plexは突撃取材し、存分に味わった。

ありそうでなかったカレーパンだけの博覧会。関係者によると、日本で生まれた日本の食べ物であるカレーパンは世界に誇るもの、アピールしないでどうする! と開催の運びになったそう。さて、会場に到着すると、あるわあるわ、カゴにはカレーパンがぎっしりと敷きつめられ、その数なんと117種類! まるで茶褐色の大海原だ。はっきり言って選びきれない…。そんな数あるカレーパンの中から今回厳選して紹介するのがこちらの5品だ。

渋谷「ゴントラン・シェリエ」の「春野菜のカレーパン」には、ブロッコリーやトマト、アスパラガスなどの野菜がごろごろと乗っている。何よりも彩りのある見た目がうれしい。カレーのルゥがしっとりとしたパン生地にも見事にマッチしていて、赤ワインとも相性がよさそう。

続いては、大岡山「ベッカライ・ヒンメル」の「野菜ごろごろカリーブルスト」。どっしりとソーセージが鎮座し、とろりとしたチーズが上に乗っている。この1品は、同店がこの博覧会に向けて開発したそうだ。あらびきソーセージとスパイシーなルゥとの相性がよく、「食べたなぁ」と満足度の高いカレーパンだ。

3つ目は、代官山「ファミーユ」の「カレーラスク」で小休止。そーか、この手があったか、と思わずうなる。サクサクのパン生地にマーガリンやチーズ、カレー粉の風味がブレイクにちょうどいい。

さて、お次は糀谷「ブーランジェリーミモレット」の「イベリコベーコンの焼きカレーパン」だ。中にはスパイシーなキーマカレーと大粒のジャガイモ、さらにイベリコ豚のベーコンが加わってなんとも贅沢。カレーパンといえば揚げパンが定番だが、これはパン生地を焼いているためとってもヘルシーで、カロリーが気になる女性にもオススメできる。

そして最後は会場限定、いなば食品の缶詰「チキンとタイカレー」とコラボレーションしたカレーパン! 「チキンとタイカレー」はレッド、イエロー、グリーンの3種だが、もちろんすべてがパンになっている。

今回、チョイスしてみたのは、レッド・バージョンで、形状は普通の木の葉型より細くなったユニークなシルエットだ。会場で揚げるため、アツアツなのがうれしい。口に入れると、揚げたてならではの衣のイガイガが口蓋にあたり、それからややあって、本格的でマイルドな辛さのタイカレーの味がやってくる。

「カレーパンのカレーは粉っぽい」という考え方はもはや古いらしい。1年365日毎日必ずカレーパンを食べるという筋金入りのカレーパンマニアで、今まで食したカレーパンは3500個以上を誇る日本カレーパン協会会長・佐藤絵里氏の話では、カレーパンに本格的なエスニックカレーを導入する店が増えているようだ。また、「イベリコベーコンの焼きカレーパン」のように「揚げ」ではなく「焼き」のものも、じわじわと浸透しているとか。

「カレーパン」といっても、こうして並べてみると千差万別で、形から味まで各店が工夫を凝らしているのがよくわかる。ちなみに、博覧会は午前11時スタートだったが、あまりの待機列に前倒しで始まり、最終的に来場者は約1,500人、5,500個の販売となったとのことだ。これだけの反響なら、ぜひ来年の開催にも期待したい!

<関連サイト>
「カレーパン博覧会2016」特設サイト http://www.itscom.net/special/currypan2016/