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ニコニコ超会議を一足先に体験! 「超まるなげひろば」が今年もカオス

「ニコニコのすべて(だいたい)を地上に再現する」が合言葉のニコニコ超会議も今年で5年目。年々規模が大きくなり、とうとう今年は幕張メッセそばのQVCマリンフィールド球場までジャックする。はっきりいって1日じゃまわりきれないだろ……というボリュームだ。そんな超会議の一部をいち早く体験できる展覧会が4月3日、東京・池袋のニコニコ本社で開催された。

超会議の縮小版というべきこの展覧会。フォーカスを当てたのは、毎年の超会議でスーパーマニアックな出展で知られる「超まるなげひろば」だ。

「超まるなげひろば」とは、超会議内において企画・準備・運営のすべてをユーザーに丸投げした、ユーザーが主役のテーマパークだ。なぜそこに情熱を費やした……そんな世間のツッコミもどこ吹く風なコンテンツが目白押しだが、実は企業顔負けな技術力もあったりして見逃せない。

さて、今回はどんなおもしろ作品が出るのか――、現場を訪れて、まず目に入ったのが、痛車ならぬ“痛便器”と「日本うんこ学会」なるバナー。直球すぎる内容に、いきなり不安がよぎる。しかし話を聞いてみると、この学会は大腸ガンの検診啓発を普及するために、医師が主宰する真面目なものなのだった。彼らの「うんこ」への熱い思いは、大腸菌擬人化スマホゲーム「うんコレ」までも生み出す。課金の代わりにうんこ報告をしたらカードが引けて、キャラクターをゲットして敵と戦うこのゲーム、キャラクターは1,000種類に及ぶ大腸菌を身にまとい……と、あとは自分たちで体験してほしい。

また、「超マッスルタクシー」の出展では、“筋肉紳士”がお目見え。超会議本番では、この男性たちが見事な筋肉を生かして、お姫さま抱っこや肩のせで、会場指定の位置まで送り届けるサービスを展開する。

その他には、段ボール内に手を突っ込むと、風速60キロの風が吹き、Dカップのおっぱいを揉んでいる感覚が味わえる「D=60」や、様々な週刊誌やネットニューズで取り上げられた「NHKだけ映らないアンテナ」、歌を演奏できる「ショルキーボカロン」など、好きを極めないと思いつかないアイデア作品が目白押しだ。

さらには、紙工作で作られた本物と見間違う腕時計やカメラ、超スピードのミニ四駆、ちゃんと表情を変えて歌う初音ミクの等身大ロボット、その横ではソバ打ちなど、カオスっぷりは止まらない。

超会議ではついつい大きなステージに目が行きがちだが、こうしたユーザー主体のブースこそが動画サービス「niconico」の真骨頂といえるだろう。それぞれの出展者に話を聞くと、「ニコニコ超会議2016」では、それぞれがさらにパワーアップした作品をお披露目するとか。超会議まであと1ヶ月弱。

今年もニコニコらしい“何でもあり”を期待させる展覧会だった。

<関連サイト>
「ニコニコ超会議2016」 http://www.chokaigi.jp