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松井玲奈、初主演舞台でラブシーンも! 「皆さんの期待を超えるよう気合いを入れて…」


歴史上の人物が実は女だったら――。昨今ではよく見かける設定だが、その先駆けと言えるのがつかこうへい作「幕末純情伝」(「新・幕末純情伝」含む)だ。新撰組・沖田総司が女性だったとの設定で幕末の騒乱期を描く同劇は、1989年より始まり、これまでに幾度も再演されている。また、ヒロイン・沖田を毎回誰が演じるのか話題を呼び、これまでには広末涼子や石原さとみ、桐谷美玲など旬な女優たちが務めてきた。そして、9代目として選ばれたのが元SKE48の松井玲奈だ。昨年、SKE48を卒業し、初の舞台に挑む松井。「プレッシャーはない」そう断言する彼女の心境を、AmebaFRESH!Studioにて開催された制作発表会後にインタビューした。

――まず9代目・沖田総司としての抱負をお願いします。

「歴史のあるつかさんの作品に主演として参加できることがすごくうれしいです。私自身、舞台がとても好きなので今から楽しみです。アクションシーンもあるので、皆さんにあっと驚いてもらえるようにもっと努力をしていきたいです」

――松井さんは今劇が本格的な舞台の初挑戦ですが、出演が決まったときの感想は?

「素直にうれしかったです。舞台に上がるのは夢のひとつでもあったので。舞台のステキなところって、目の前で芝居が展開していく生の感覚だと思うんです。役者と観客が一体となって空気を作っていくような。たとえば、舞台上でギャグが炸裂して、お客さんが笑うことで、その瞬間だけの空気が出来上がるじゃないですか」

――確かにそうですね。

「そんな風に、毎回、役者の気持ちやお客さんのテンションが違うからこそ、舞台は面白いと思います。『幕末純情伝』は、幕末の志士たちが持つ志(こころざし)をぶつけ合う物語です。その熱量をお客さんに伝えて、まるで自分が幕末にいるかのような気持ちになってもらえるようにがんばりたいです」

――それにしても、いきなり巨匠つかこうへいさんの舞台ですね。

「実は、この作品自体は知らなかったんです。周りが『すごいね』って驚いているのを見て、初めてことの重大さに気づいたというか……。作品への皆さんの期待も大きいので、それを超えるように気合いを入れている最中です」

――松井さんはすでに役が確定しているので、他の出演者に先駆けて殺陣(たて)の稽古を始めているそうですね。

「ひとりぼっちでやっています(笑)。私以外の出演者の方は、みんなアクションが上手なので、足を引っ張らないようにちゃんと鍛錬していきたいです」

――「新撰組・沖田総司」とご自身がかぶる部分はありますか?

「沖田はとても強く、バッタバッタと人をなぎ倒すような部分を持っているのですが、私もたまにそういう…」

――え? 松井さんってそんな人なんですか……?

「いえ! そうじゃなくて、その、暴力的な話じゃなくて、そんな風に殺気立っているときがあるみたいで(苦笑)」

――殺気立っている?

「自覚はないんですけど。何かに集中して入り込むとそういう空気が出ているって指摘されることがあります。そんな部分は近しいのかなって」

――なるほど。ちなみに、今劇で沖田が恋に落ちる坂本龍馬役はお笑いコンビ・NON STYLEの石田明さんですが、ラブシーンへの意気込みを。

「意気込んでもどうしようもないので(笑)! でも、ラブシーンは自分でも涙が出るような内容なので、その思いが見ている方に伝わるようにしっかりと演じたいと思います」

――石田さん相手に大丈夫ですか?

「それ、どう答えても失礼じゃないですか(笑)!?」

――(笑)。坂本龍馬は破天荒な男性として世に知られています。こうしたタイプの男性をどう思いますか?

「すごい発想力の持ち主ですよね。私たちの想像の斜め上から新しい発想が降って湧いてくるような。とても好きな人物です」

――好きな異性のタイプとしてはいかがですか?

「友だちくらいがいいですね(笑)」

――「幕末純情伝」では、これまでに名だたる女優たちが沖田を演じてきました。

「プレッシャーはないですね。正直、まだ実感が湧いていないだけなのですが……。今はただただ、役者や演出の皆さんと一緒に、見た人が『よかった』と感想をもらすような作品にしていきたい思いでいっぱい。これまでに演じた人たちと比べることを意識するよりは、そうした気持ちが強いです」

――今劇の東京公演は6月23日(木)よりスタートしますが、6月といえばAKB48グループの総選挙もあります。

「私が所属していたSKE48は、毎年ランクインするメンバーがたくさんいるので、今年も期待したいですね。ちょっと予想はつかないですね。ただ、波乱が起きたら盛り上がりそうですよね」

――最後に、今後の展望をお聞かせください。

「これを機に、本格的な時代劇にも挑戦してみたいです。テレビや舞台、映画といったジャンルは関係なく。カツラをかぶって、着物を着て、お芝居できたらうれしいです!」

<関連サイト>
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http://bakumatsu2016.com