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2010年代の結婚事情……スペシャリストが提案する“とり婚”のすすめ

デキ婚をはじめ、事実婚や同類婚、さらには週末婚や通い婚など、ここ最近は結婚にも様々な形があるけれど、今回紹介するのは“とり婚”。

これは“とりあえず結婚”の略ですが、未婚率が高くなっているだけにもしかしたらそれもありかも……なんて思う反面、“とりあえず”なんてノリで結婚しても離婚しちゃうんじゃないの……なんて思いも。

そこで今回は、そんな“とり婚”を提唱し、先日著書「とりあえず結婚するという生き方 – いま独身女性に考えてほしい50のこと。 -」を発表した日本の夫婦、家族問題のスペシャリスト、池内ひろ美さんに話を聞いてみました。

みんな“とり婚”するべきなんでしょうか?
さてその答えとは……。

―― “とり婚(とりあえず結婚)”というのは、かなり刺激的なネーミングですね。

「私はこれまで20年以上結婚に関して様々な相談を受けてきましたが、最近はその内容が変わってきたんです。以前は“夫が浮気した”、“暴力を振るう”といったものから、嫁姑問題、子どものしつけのことなど、すでに結婚しているという前提での相談ばかりでしたが、ここ2、3年はどうしたら結婚できるのか、大事な長男(娘)が結婚しない、できないといった相談が増えていて。その理由を考えると、結婚をさも大きなものとして捉え、そこに憧れ、幻想を持っているためにできないのではないかと思ったんです。だから、そんなに深く考えずにもっと軽い気持ちで結婚してみたらどうですか、というこれは提案なんです。そもそも“とりあえず”という言葉自体、軽い気持ち、安易なことを指すわけではなく、“まずはやってみましょう”という意味もありますし。前向きにまずは結婚してみましょうと」

―― 最近の若い方は結婚願望はありつつも、恋人を作るのが面倒。しかも、その理由はコストパフォーマンスが悪いから、なんて言われていますが。

「若い方は結婚のデメリットばかり考えているようなんですが、結婚をメリット、デメリットで考えること自体がナンセンスだと思います。結婚はしてみないとわからない。結婚=コスパが悪いというのは、自分の時間が奪われる、使えるお金が限られるといった理由からだと思いますが、そんな了見の狭いことを言っていたら人として成熟できません」

―― ただ、とりあえず結婚というとどうしても離婚という言葉が頭をよぎります。離婚率も年々増えていますし。

「大きな問題のひとつに、失敗することを恐れすぎるという面があると思います。私自身一度離婚していますが、それは大失敗ではありません。失敗するぐらいならしない方がいいという考え方もありますが、そうではなくて経験としてひとつでも多くのことを行うことで成長に繋がると思います」

―― 結婚できない理由としては、やはり出会いがないからという声が多いです。著書の中では毎日の生活の中で出会いはある、365日24時間臨戦体制でいろと仰るのはもっともだなと思いました。

「いつ、どの瞬間も出会いなんですよ。もしかしたら、この後私とあなたが結婚する可能性もあるかもしれませんし(笑)。今は出会いがない、でも結婚したいという方が多いんですが、そういった方々に私はお見合いをお薦めします」

―― 今は恋愛結婚が主流ですが、実はお見合い結婚の方が離婚率は低いんですよね。

「それはなぜかと言えば、恋愛は1対1だから。それだけに間違えることがあるんです。でも、お見合いならばそれぞれの家(実家)を知っている人が仲介してくださるので間違いが少ないんです」

―― お見合いならばそれこそ嫁姑の問題も起きにくいですしね。ただ、最近はお見合い結婚がかっこわるいというイメージがありますよね。もしかしたら、お見合いも新しい形があってもいいのかなと思います。

「そういう意味では最近増えている出会い系のパーティなどに参加するのもいいと思いますし、マッチングシステムもいいと思います。ただ、いずれにせよまわりに結婚したいということを表明することが大事。そうすることで、私のようなおせっかいさんが誰か紹介してくれると思います(笑)。単純に婚活というと“私はそんなに焦ってません”とかっこつけてしまうと思うので、何かしらエクスキューズがあるといいんです。例えば、音楽イベントがあって、実はそこが出会いの場であるというような」

―― これも著書にありましたが、確かに共通の趣味があると結婚もしやすいですよね。

「私は今、日本女子力推進事業団、通称Girl Powerという組織をやっているんですが、そこでボランティアやチャリティを行うと集まった方々の中で必ずカップルができるんです。それは価値観が同じということが大きいんでしょうね。それに実は私、今度人生初の仲人をするんですが、それは昨年私が講演した経済系の団体のイベントでできたカップルなんですよ。そのときは独身の方を集めて行われたんですが、そこで出会いがないという質問があったので、ここにいる方々は同じ方向を向いているので、ぜひ会場で相手を見つけてくださいと言ったんです。そして、もし結婚するようであれば私が仲人しますよと。そしたら、本当に結婚することになって」

―― それはスゴい。本当に出会いはどこにでもあるわけですね。

「そうなんです。どこに出会いがあるかはわからない。一見してその人が好きか、その人と深い恋愛をするかどうかではなく、まずはとりあえずもう一度会ってもいいか、それが大事なんです。最初から生理的に受け付けないようであれば無理ですが、そうでなければ可能性はあるんです」

―― あとは、いい人と出会っても告白できないという方も多いようですが。

「そういった方にアドバイスをするとしたら、告白するときに“例えば”と付けるといいと思います。“例えば僕と付き合ってみる?”って。そうすれば断られても冗談だよって返せますし。それさえもできないようであれば、それはもう練習するしかありませんね」

―― その他にも最近は友達のままでいいという人、さらには親御さんと仲が良過ぎて結婚できない人も多いとか。

「そのようですね。親子の仲がよく、居心地がいいから結婚しないということも多いようです。多くの母親が娘と買い物や旅行に行き、それが楽しいから手放さないということもあったり。親世代も感覚を変えていく必要がありますね」

―― 親の問題としては、とある子どもは普段自宅で両親が言い争っている姿を見て、結婚に対してすごくネガティブなイメージを持ってしまったという話を聞いたこともあります。やはり親の問題というのも大きそうですね。

「確かに大きいとは思いますが、社会人になったら親のせいにはせず、他にもロールモデルとなるいい大人はたくさんいると思うので、そちらを見るべきですね。誰もが理想の親を持っているわけではないし、親だって完璧ではありません。もしも両親が文句ばかり言っているようであれば、それを反面教師に違う家庭を作ればいいと思うんです」

―― 今回著書の中で衝撃的だったことがありまして、とりあえず気になる相手には“キスしていい?”と聞くべきという考え。これは男から見たらズルい(笑)。

「そういう意見もあるかもしれませんね(笑)。ただ、それはひとつのテクニックとしての提案です。しかし、現実には今の若い方は友達でいいと言いながら平気でセックスする人も多い。私はそれはよくない、女の子が汚れてよろしくないと思いますね」

―― 先ほど出会いのお話をしましたが、もうひとつ大きな問題としては自分にはどんな人が合っているのかわからないというような話もよく耳にします。自分にあった相手を選ぶ秘訣は?

「誰もが理想の相手がいて、条件があると思います。まずはその条件を○○以上の人という考えではなく、○○未満の人を外すという考え方にすることですね。例えば、年収でも500万以上の人と考えるのではなく、300万未満の人以外という考え方に」

―― そうすることで対象が広がると。

「そうです。そして、あとは相手に対して嫌なことを3つ以内にすること。例えば足が臭い、年収300万未満、背が低いの3つとか。どうしてもダメなこと、それは結婚して10年、20年たっても変わらないでしょうし、そのとき目をつむっていてもいつか顕在化してしまうので、それを3つに絞るんです。それが10個ないし5個あると相手探しが困難になりますが、3つであれば選択肢は格段に増えると思います」

―― 今回の著書では女性に対して“とり婚のすすめ”を説いていらっしゃいますが、男性はどうしたらいいと思います?

「今は女性がガンガン攻めている時代。それに対して、男性は引かないでほしいですね。自分のことを好きになってくれる子がいい子なんです。男性はそう思ってまず間違いない。もちろん結婚するならしっかりと考えるべきですが、まずは引かないことですね」

―― 好きになってくれる人がいない場合は……。

「そういう方はまわりに頼んでください。結婚したいと主張して誰かに紹介してもらってください。そうすると自分に合った人をなんとなく見つけてくれると思いますので。とにかく、私はこれまで数多くの相談を受けてきましたが、結婚をしなかった、子どもを持たなかったことに後悔する方は本当に多いです。一方で、離婚をした方が結婚したこと、子どもを授かったことに対して後悔しているという話は一度も聞いたことがないんです。やはり、自分がしなかったことに対する後悔というのは何より大きいんですよ。これは仕事上でも言われることですね。だから、とりあえず結婚してみてください。ダメだったらまた次を考えればいいんです。結婚しなければその次さえないんですから」

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