まずは、こちらの２つの笑顔の写真を見てください。

同じ人、同じ構図による２つの写真。でも何だかちょっとだけ違うような……２つの写真をよく見比べてみると、同じ構図だけどどことなく違う表情のような気がしませんか？

とはいえ、パッと見だと気が付かないくらいのレベルのような気もしますが、左の写真に比べ右の写真の方が硬い表情のような気も……。

実はこれらの写真は、「ヘアメディカルグループ」が、数人の男女にある実験をした際に撮影したものなんですが、その種明かしとも言える動画が公開されました。

動画は、フォトグラファーが撮影している様子からスタートします。「はい、カメラ見て～。そうそうそう！」「いいじゃないですか！ いい笑顔じゃないですか！」とモデルを褒めながらシャッターを切っています。

褒められたモデルたちも満更ではない様子で、爽やかな笑顔を見せたり、少し照れくさそうな表情を浮かべています。

ところが、写真を撮っていくうちにフォトグラファーがかけたひと言で、みるみるうちに表情が曇っていくモデルたち。

そのひと言とは、モデルに対して「ちょっと口がね、歪んでいるので。それを直して真っ直ぐに」「もうちょい、若い感じに……。若く見える感じにできますか」「目の下のクマ、メイクで何とかなりますか？」と指摘し始めたから。

今回の実験内容とは、「ヘアメディカルグループ」が、“人はコンプレックスを指摘されると、どうなるのか”に着目し、コンプレックスを指摘される前と後で撮られた写真を見比べて、人の表情に変化が出るかどうかを検証したものなんです。

そう聞くと、２つの写真の表情の違いに納得しますよね!?

顔や頭髪、体型など、人それぞれひとつやふたつコンプレックスや悩みを持っているもの。言った本人はそんなつもりがなくても、他人から投げつけられるちょっとした一言や、からかいが実は言われた当人の心を傷つけ、深く悩ませているのかもと、ふと気付かせてくれる動画となっています。

今回の実験動画のように、相手が笑顔を見せているかのように見えて、何気なくかけたあなたのひと言に、本当は傷ついているのかもしれません……。この実験に参加したモデルたちが語った撮影の感想に耳を傾けると、日頃の自身の言動に相手を思いやる気持ちや心遣いが必要なのだと思わせてくれるでしょう。

＜関連サイト＞
ヘアメディカルグループサイト
http://www.hairmedical.com/