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キアヌ・リーブス「心動かされるものがあった」主演作『エクスポーズ 暗闇の迷宮』を語る


本格的クライム・スリラー『エクスポーズ 暗闇の迷宮』で主演を務めているキアヌ・リーブスのオフィシャルインタビューが到着した。

本作は、キアヌ演じるニューヨーク市警の刑事スコッティが、殺された相棒ジョーイの残した写真に移る美女を手がかりに彼の死の謎を追うも、ジョーイに悪い噂があったために、同僚の協力を得られず単身捜査を進める。そして、衝撃の事実を知ることとなり……。

――この作品に製作、出演することになった経緯を教えてください。

「脚本を読んで、本当に心を動かされたんだ。製作に入ったのは、自分が関わることで資金調達の面で手伝える部 分があるのではないか、この作品がつくられることに貢献できればと感じたからで、アナ・デ・アルマス演じる 女性は、夫を戦地で亡くし、心に大きな痛み、傷を抱えていて、私が演じた刑事スコッティもまた妻を亡くし、 その彼女を悼んでいる。傷を抱えている全く違う世界にいる二人が、最終的に一つの物語に絡んでくるところに 心動かされるものがあったんだよ」

――『ノック・ノック』に続いて2度目の共演となった、アナ・デ・アルマスの印象は?

「本当に素敵な女性で、女優としても傑出している。感情面での深み、そしてイノセンスを表現することに長けて いる、センスがいい役者だと思う」

――オスカー女優、ミラ・ソルヴィノと共演して、印象は?

「ミラというと、ウディ・アレン監督作品での記憶が鮮烈に残っているけれど、実際に彼女に会えたことは、僕に とって光栄なことだった。共演シーンは互いに脆さを出さなければいけなかったけど、大胆で勇気をもった演技 を見せてくれた」

――『ジョン・ウィック』『砂上の法廷』『ノック・ノック』そして本作とジャンルの異なる映画への主演が続いています。意図的にバラエティに富んだ作品を選んでいますか?

「そうだと思う。意識して違うタイプの役を演じているかもしれないね。『ジョン・ウィック』は本当に作っていて 楽しい映画だったけど、その後の『砂上の法廷』はいわゆる法廷ドラマだったし、僕にとってはコメディの(笑) 『ノック・ノック』をイーライ・ロス監督とともに作ったりと、違うジャンル・役柄・タイプの作品に確かに出 ているし、ここのところコメディを増やしたいなと思っている。際立った個性を持つキャラクターにユーモアな どをミックスしていく、そんな役が増えているのかもしれない」

――来日した際の思い出、印象に残っている出来事など教えてください。

「『ジョン・ウィック』のプロモーションで来日したのが直近だけど、TV シリーズの「Rain(原題)」のロケハン で長い期間滞在して、時間を過ごせたのは最高だったよ。監督や脚本家たちと色々話しながら東京の街を歩いて、 建築に触れることで、東京という世界観を感じ、より日本を知ることができたのは素晴らしい体験だった。皇居、 渋谷、六本木、表参道などを歩いていると、どういうところから東京が生まれて、今のモダンな東京になったの か、まるで自分が歴史を歩いているような、そんな感覚に襲われたんだよね」

――今後の予定を教えてください。

「ニコラス・ウィンディング・レフン監督の『The Neon Demon(原題)』、アナ・リリー・アマポアー監督の『The Bad Batch(原題)』が待機作で、近未来SF『Replicas(原題)』の撮影が8月にスタートするね」

――最後に作品の見どころをお願いします。

「物語かな。アナ・デ・アルマス演じる女性に何が起きたのかが最後に明かされる。それは非常に暴力的なことでも あるけど、人はどんなことがあっても生きていける。この作品は人の生きる力を描いた物語なのかもね」

映画『エクスポーズ 暗闇の迷宮』は、8月19日まで東京・新宿シネマカリテにて開催中の「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション 2016」にて上映後、梅田、名古屋にて順次上映予定。

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