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寺島しのぶ「この作品にかかわらないといけないと直感的に思った」映画『秋の理由』イベントにキャスト集結


10月29日(土)より公開となる映画『秋の理由』の公開記念トークイベントが、9月16日に都内にて開催され、キャストの伊藤洋三郎、佐野和宏、寺島しのぶ、そして福間健二監督が登壇した。
本作は、咽頭癌を患って声帯を失っている佐野ありきの映画である。『64-ロクヨン-』の瀬々敬久監督らとともに“ピンク四天王”と称された、俳優・監督の佐野は、「世界観が違うから、異物が入ってしまうと思った」と語るも、監督は「村岡役の職業を作家と決めた瞬間に佐野和宏でやりたいと思っていたので、僕の世界があるとしたら、それを佐野和宏に思い切り壊してほしいというつもりでした。断られても、絶対に出てもらうという気でいました」との強い想いを語った。

寺島は、「監督のお人柄と、これにかかわらないといけないんじゃないかなという自分の勘があって、60代の友情の話という大人のストーリーが日本の映画界で少ないので、こういう大人の映画に参加させて頂きたいなと思いました」と話しつつ、「やっぱり順番から言ったら、私より先に亡くなっちゃう……(会場爆笑)人たちのお話っていうのはすごく貴重だなって思うし、そういう方からオファーがきたら断らないというのを最近自分の中で決めている。お芝居だけでなく、撮影中のちょっとしたお話が自分にとって得るものがある。だから福間監督と関わりたいと直感的に思ってしまいました」と話した。

伊藤は、スランプに陥った親友の村岡の才能を信じ、彼の新作を出すことを願っている本の編集者役、と同時に実は村岡の妻の美咲を好きという役どころだったが、「自分の親友の奥さんを好きになるという感情は誰にでもあると思うので、それは人としてわかる。ただそれを言ってしまうというのは……60になると、たがが外れるので、『愛してる』とまでは言わなくても『好き』というのは言えちゃうというのはわかる」と共感していた。

寺島は、伊藤演じる宮本に関して、「身近にいて、旦那さんを支えてくれる人であり、自分のどうにもコミュニケーションが取れないという状態を身近で一番見てくれている人であり、もしかしたらそういう風に心に隙間ができた時に、『この人がいなかったら、もしかしたらもっとすごいことになっていたかもしれない』という潤滑油のような、彼がいたから私が支えられて、彼も支えらえてて、みたいな人間関係の微妙なひだみたいなものがすごく心地良かったです」と話した。

そして、3年も声が出ない夫に対し、『自由になりたい』と言う妻役の寺島は、「『結構きつい言葉を投げるけれど、こういうセリフ言いますかね?』と監督に聞いたら、『うちの奥さんはこういう感じ』と言われたので、心置きなくやらせて頂きました」と話し、会場の笑いを誘った。

佐野は、寺島との夫婦喧嘩のシーンについて、「真剣勝負で向き合った。僕は芝居ができない人なので、本番は1回しかやりたくない。」と話し、一発勝負の長回しが多い本作だからこその化学反応が生まれた理由を説明した。

最後に福間監督は、「佐野和宏が演じた村岡を声が出ないとした。映画は、サイレント時代は声がなく、そこからの色々な表現があって、今の映画があるんだけれど、『映画はこういう風にして声になるんだ』ということを改めて確認できる映画になった。エッセンス的に『ここは映画だ』というのが掴めたので、まずはそこを楽しんでほしい。『人って一人で生きてない。でも一人で生きている自分もいる』ということ、それぞれ生きていくことを見つめるきっかけにしてもらえたらいいかなと思います」と見どころをアピールし、イベントを締めくくった。。

映画『秋の理由』は、10月29日(土)より新宿K’s cinemaほかにて全国順次公開。

©「秋の理由」製作委員会

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